2017-08

家族・仕事・家計に関する国際比較研究の中国パネル調査報告書

 お茶の水女子大学21世紀COEプログラム「ジェンダー研究のフロンティア(F-GENS)」プロジェクトB編『家族・仕事・家計に関する国際比較研究:中国パネル調査第2年度報告書』が、この3月に刊行されました。
 この調査報告書は、現在の中国(具体的には北京市の中心八区)の家族や労働、家計などの問題を、ジェンダーの視点から理解する上で非常に貴重な資料です。分厚い冊子にデータと分析がぎっしり詰まっています。各章の内容は以下のとおりです。
 序章 第2年度追跡調査の実施状況(永瀬伸子)
 第1章 男女の地位(永瀬伸子)
 第2章 家族観とジェンダー意識(山谷真名)
 第3章 情報通信技術化とジェンダー(石塚浩美)
 第4章 世代間の居住関係(辺静)
 第5章 生活ストレス(李秀眞)
 第6章 家事の外部化・金銭評価と資産管理(御船美智子)
 第7章 両親の学歴と職業(長町理恵子)
 第8章 育児観念(竹沢純子)
 第9章 結婚・出産タイミングの変化および夫・親族の家庭役割(永瀬伸子)
 第10章 住まいと通勤の変化(水野勲)
 第11章 家族、家庭・生活満足度の変化(鄭躍軍)
 第12章 世帯類型別にみた北京夫婦の働き方(篠塚英子)
 第13章 消費の変化(竹沢純子)
 第14章 所得の変化(水落正明)
 第15章 職と労働時間の変化(永瀬伸子)
 第16章 生活時間の変化(李秀眞)

 第1年度の報告書である『家族・仕事・家計に関する国際比較研究:中国パネル調査第1年度報告書』は2005年に刊行されており、以下の内容です。
 第1章 調査の目的・調査方法及び調査結果(永瀬伸子・鄭躍軍)
 第2章 教育・学歴(村尾祐美子)
 第3章 現在の就業(石塚浩美)
 第4章 配偶関係別に見た現在の北京就業者(篠塚英子)
 第5章 就業履歴(永瀬伸子・村尾祐美子)
 第6章 住まいと通勤(水野勲)
 第7章 婚姻、子どもと家庭生活満足度(鄭躍軍)
 第8章 家族と保育(永瀬伸子・長町理恵子)
 第9章 家事分担(山谷真名)
 第10章 女性の就業に対する考え方(長町理恵子・金子憲)
 第11章 家庭内意思決定と家庭の社会階層帰属意識(辺静)
 第12章 家計管理(御船美智子)
 第13章 家計の支出(竹沢純子)
 第14章 家計の収入(杉橋やよい)
 第15章 生活時間(大竹美登利・李秀眞)

 初めに挙げた第2年度の調査は、この第1年度の調査の追跡調査なのですが、第2年度の特別テーマとして「ジェンダー平等・ジェンダー観」「情報利用」「親子・夫婦関係」などを設定したそうです。また、これらの調査項目はソウルと比較できる設計となっているとのことです。
 ソウル調査については、すでに第3年度調査の報告書『家族・仕事・家計に関する国際比較研究:韓国パネル調査第3年度報告書』が、この1月に刊行されています。

 お茶の水女子大学のこのプログラム、「ジェンダー研究のフロンティア(F-GENS)」はアジアを重視しているようで、その刊行物では、中国・台湾・香港のジェンダーの問題もしばしば取り上げられています(刊行物の紹介)。ご参照ください。
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