2017-05

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中国人「慰安婦」訴訟、最高裁が上告棄却。海南島訴訟、高裁へ。

 4月27日、最高裁は、中国人「慰安婦」第一次訴訟(1995年8月提訴)、第二次訴訟(1996年2月提訴)において、上告を棄却しました。
 「中国人戦争被害者の要求を支える会」のHP(http://www.suopei.org/index-j.html)には、第二次訴訟に関する以下の弁護団声明などが掲載されています。このHPには、この訴訟に関する他の資料も掲載されていますし(各裁判の紹介→「慰安婦」訴訟の箇所を見てください)、間もなく第一次訴訟に関する声明なども掲載されると思いますので、ぜひご覧ください。

弁護団声明
1 本日、最高裁判所第一小法廷(才口千晴裁判長)は、日本軍によって「慰安婦」とされた中国人被害者らが、1996年、日本政府に対して損害賠償を請求した訴訟(中国人「慰安婦」第二次訴訟)において、上告人らの請求を棄却する判決を下した。

2 本件は、中国山西省において、旧日本軍が当時13歳と15歳の中国人の少女を強制的に拉致・監禁し、継続的かつ組織的に性的暴力を加えた事案である。
 本判決は、上告人らの損害賠償請求権について、日中共同声明により個人の請求権は「裁判上訴求する権能」が失われたものであると判示した。
 しかし、日中共同声明の解釈は、本来二国間の一致した解釈によるべきであるところ、日本国側にのみ立った不公正な判断である。また個人の賠償請求権の放棄を明記していない条約の文言解釈にも反するもので、到底受け入れることはできず、極めて不当なものであり断固抗議するものである。

3 もっとも本判決は、本日判決された西松強制連行事件と同様、個人の賠償請求権につき、その権利は実体的には消滅しないと判示した。これは、個人の賠償請求権につき、裁判上訴求する機能のみが失われたとするものであり、個別具体的な請求権について、債務者側において任意の自発的な対応をすることは何ら妨げられないものである。

4 この点、日本政府も、二国間条約で損害賠償問題は解決済みであるとの主張しながらも、「慰安婦」の問題について解決されていない問題があると認め、1993年、河野洋平官房長官の談話(以下「河野談話」という)において、被害者に対して事実を認め謝罪をし、適切な措置をとることを表明した。
 そして、日本政府は、「慰安婦」問題につき「女性のためのアジア平和国民基金(アジア女性基金)」を設置したが、同基金によってすら中国人被害者に関しては何らの措置もとられていない。
 したがって、本判決で損害賠償請求権が裁判上訴求できないからといって問題が解決されたわけではなく、未だ河野談話の見地にたって解決されなければならないことにかわりはない。
 しかも、それは過去の戦後処理の問題ではなく、被害者らが今なお苦しみの中で生きており、まさに現代において速やかに解決すべき課題である。

5 近時、アメリカ連邦下院における対日謝罪要求決議に現れているように、国際社会は、被害を受けた女性の尊厳と人権の回復のための真の措置をとるよう日本政府に強く迫っている。
 これに対して、安倍晋三内閣総理大臣は「河野談話」を承継すると表明し、また訪米前には、いわゆる「慰安婦」問題は女性達の人権を侵害した問題であり、日本にその責任があると述べた。
 しかし、今、日本政府に問われているのは言葉ではなく行動である。真に河野談話を承継し、また女性達の人権を侵害した問題であると理解しているのであれば、なによりもまずそのことを行動で示すべきである。

6 本件判決は、それぞれ上告人らが旧日本軍により強制的に拉致・監禁され継続的に性的暴力を受けたという中国人被害者らの被害の事実を明確に認めている。
 日本政府が真に河野談話を承継するのであれば、まず上記加害と被害の事実及び責任を認めるべきである。そして、被害者ら一人一人が納得するように謝罪をし、その謝罪の証として適切な措置をとるべきである。
 私たちは、日本政府に対してこれら被害者らの要求の実現を求めるとともに、これらの要求が実現されるまで戦い続ける決意を表明するものである。

 2007年4月27日
中国人「慰安婦」事件弁護団
中国人戦争被害賠償請求事件弁護団


中国海南島戦時性暴力被害訴訟、高裁での口頭弁論まもなく

 先日の最高裁の一連の上告棄却で、「戦時賠償裁判はもう終わった」という論調もあります。
 けれど、「中国海南島戦時性暴力被害者への謝罪と賠償を求めるネットワーク(ハイナンNET)」の皆さんは、負けずにたたかいを続けていらっしゃいます。
 ハイナンNETから、中国海南島戦時性暴力被害訴訟の高裁での期日が決まったという、以下の連絡が入りました。

 高裁 第1回 口頭弁論
 日時:2007年5月15日(火)14:00~
 場所:東京高等裁判所 818号法廷
 所在地:ここをクリック
 
 今回原告の方が来日する予定はありませんが、この問題の重要性を司法に訴え、慰安婦問題に関する私たちの関心の高さを示すためにも、是非とも傍聴席をいっぱいにしたいと考えています。
 平日の午後ですのでお忙しいとは思いますが、ぜひ傍聴に足を運んでください!
 また裁判終了後に、隣の弁護士会館で報告集会を行います。そちらもぜひご参加ください。

 ハイナンNET
 HP  http://hainannet.org/
 ブログ http://blog.goo.ne.jp/hainan-net
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