2018-06

中国のキャンパスセクハラ反対運動・その後

<目次>
はじめに
一 国内での運動は水面下へ
1.海外の中国人学生・学者300人以上が教育部や各大学に連名の書簡
2.政治協商会議の委員への働きかけ
3.昨年の大学生セクハラ調査の活用のためのクラウドファンディング
4.「北京大学学生セクハラ遭遇状況調査報告」
二 国際女性デーの活動の呼びかけと「女権の声」微博・微信の封鎖
 その後も続く運動 (1)南京大学 (2)同済大学
三 北京大学教授・瀋陽の事件をきっかけとした活動活発化と大学の対応
1.李悠悠、元北京大学(現南京大学)教授・瀋陽のセクハラを告発
2.各大学の対応
3.大学の対応の問題点・その1――「師徳」の問題として扱う
その2――十分な調査や討論、事実認定なしに処分だけをおこなう
その3――セクハラ防止メカニズム構築に学生や当局側以外の団体が参与できていない
その4――教員の審査基準の中に「セクハラ」が入っていない大学、訴える窓口がない大学が多い
4.南京大学での指摘と是正
5.中国人民大学での告発と運動
6.北京大学での運動、情報公開要求と弾圧
 (1)非公開で意見募集会
 (2)岳昕の活動に対する弾圧
7.「約談」制度の問題
 (1)北京大学への李一鳴らの公開書簡
 (2)ジェンダー平等のための活動家にも強要されてきた「約談」
8.中山大学での新たな告発
おわりに
1.まとめ
2.大学以外への広がりの乏しさ
3.外国メディアの論評が見落としがちなこと

はじめに

今年1月1日、北京航天航空大学卒業生の羅茜茜さんが#Me Tooに触発されて、在学時の陳小武教授のセクハラを実名で告発したことから、中国の多くの大学でキャンパスセクハラ反対運動が始まった。各大学にキャンパスセクハラ防止メカニズムの構築を要求する校友や在学生の署名は、74大学の8000人に広がった。各大学は、学生たちが作成した署名サイトを削除するなどの弾圧をおこなった。しかし、北京航天航空大学は、陳小武の教員資格を取消し、教育部と一部大学は、キャンパスセクハラ防止メカニズムの研究を表明するなどせざるをえなくなった(本ブログの記事「中国における#MeTooとキャンパスセクハラ反対運動」参照、中国における#MeTooに関しては、本ブログの記事「『中国女性記者職場セクハラ状況調査報告』」も参照)。

このエントリーでは、中国のキャンパスセクハラ反対運動のその後の状況をご紹介したい。

一 国内での運動は水面下へ

1.海外の中国人学生・学者300人以上が、教育部や各大学に連名の書簡

1月25日、「海外の中国人の学生・学者のセクハラ防止についての公開の連名の書簡」が発表された。

これは、海外在住の中国人の学生・学者が、全国人民代表大会と教育部、全国の各大学の学長に、以下の点を要求したものである(要旨)。

一、もっと多くの大学と教育部が、学生と教師のセクハラ反対の声を肯定したり、聞いたりするだけでなく、いっそう積極的に行動すること。

二、私たちが求めているのは、単なる「セクハラ防止」ではなく、全面的で有効な、可能なかぎり信頼できるセクハラ予防・懲罰のメカニズムである。それは、具体的には、1.反セクハラの理念と防止のための情報を広く知らせ、教育すること、2.教学と管理工作における職権乱用とセクハラに対する行為規範。3.教員と責任者の、セクハラについての強制的な報告義務、4.セクハラ事件に対する処置の手続きとその期限についての規定、5.セクハラ事件に対する各面での保護措置、6.加害者に対する懲罰措置(情状が重い者に対する解雇を含む)、7.報告と処置の職責を尽くさない責任者に対する懲罰措置、である。

三、教育部と各大学は、セクハラ防止メカニズムの構築を引き延ばすのではなく、期限について明確に決めること。この制度の枠組みは複雑ではないし、他の多くの国・地域に参考にできる経験があるので、私たちは、半年あれば可能だと考える。

四、セクハラ防止メカニズムの制定の過程において、学生と教員に情報公開をし、参加させること。

同時に、私たちは、全国人民代表大会にセクハラ防止立法を研究し、制定することを求める(1)

この書簡に対して、2月末までに、オーストラリア、フィリピン、ドイツ、フランス、韓国、オランダ、カナダ、チェコ、アメリカ、日本、スウェーデン、香港、シンガポール、ハンガリー、イギリスなどから、100以上の大学の60余りの専攻の339名の中国の学者・学生が署名した。

その内訳は、学部の在学生・卒業生が19%、修士課程の在学生・卒業生が30%、博士課程在学生・博士が33%、教員が9%だった。また、120人近い人が、さまざまなコメントも寄せてくれたという(2)

しかし、2月に入ると、中国国内では、大学のセクハラの問題は、当局の抑圧的対応もあって、あまり話題にならなくなった。

しかし、運動がなくなったわけではない。

2.政治協商会議の委員への働きかけ

2月11日、女子学生の樹(仮名)が、100人近い政治協商会議の委員に、「大学セクハラ防止法」を制定するよう手紙を送った。14日に1人の委員から「あなたが出した提案と結びつけて、報告を作って、両会(人民代表大会と政治協商会議)の期間に提案したい」という賛同の返答が来た(3)

3.昨年の大学生セクハラ調査の活用のためのクラウドファンディング

昨年(2017年)3月、NGO「広州ジェンダーセンター」が「中国大学在校・卒業生セクハラ遭遇状況調査」を発表した。この調査は、以下のようなものだった(4)

●調査対象
・有効回答―6592部
・女性84%、男性16%。
・異性愛75%、バイセクシュアル13%、同性愛4%

●セクハラされた経験
・68.7%がセクハラをされた経験がある。
・1回―――20%
・2-4回――37%
・5回以上―11%

●加害者
性別
・男性(複数)47.8%
・男性(1人)42.1%
・女性(1人) 1.1%
・女性(複数) 0.8%
身分
・見知らぬ人――――44.4%
・同じ大学の学生――21.8%
・ネットユーザー―――7.7%
・同じ大学の卒業生― 7.3%
・大学の上級―――― 5.2%(指導部、先生、補導員[*])
*「補導員」とは、学生の政治思想教育、学生の日常管理、就職指導、心理的健康などの面の指導をする教員。

●セクハラされた後の反応(女性)
・黙って我慢した―――――― 46.6%
・相手に止めるように言った――35.6%
・大学の管理部門に言った―― 2.7%
・警察に通報した―――――― 1.3%
・その他――――――――――13.7%

・多くの人は黙って我慢した理由の55.4%は、通報しても無駄だと思ったから。

広州ジェンダーセンターは、今年、その調査報告を出版する資金を得るために、クラウドファンディングをお願いするページをネットに掲載した。しかし、そのページは4回も削除された。同センターの創始者である韋婷婷さんは、削除されるたびにタイトルを変えてみた。たとえば、タイトルに「性騒擾(セクハラ)」という言葉があるのが検索で引っかかるのかと思って、「騒」を音で示した「性SAO擾」という語にした。さらに「セクハラ」という言葉自体をタイトルから外したりしたりした。しかし、いずれも削除された。

そこで、韋婷婷は、文章とクラウドファンディングのページをリンクするのはやめて、写真とのリンクにしたところ、ようやく削除されなくなり、2月8日までに、当初の目標の3.5万元の69%である2.4万元まで金額が達した(5)

2月22日には、金額が目標に到達し、211大学(1995年に教育部が、21世紀に向けて重点的に投資すると決めた約100大学)に調査報告を送る費用とパートタイムの職員1人の1年分の賃金が支払える額になった(6)

4.「北京大学学生セクハラ遭遇状況調査報告」

3月8日には、「北京大学学生セクハラ遭遇状況調査報告」が発表された(7)

この調査報告は、1月以来の大学でのセクハラ反対運動を契機に結成された「北京大学反セクハラ調査グループ」が、母校のセクハラ防止メカニズム構築をめざして情報やデータを集めるために、インターネット調査やインタビューによって大学内でのセクハラを調査した結果をまとめたものである。

調査対象は、北京の大学全般で、1月20日に調査を開始し、2月25日に終了した。その中でサンプル数が多く、かつ集中していた北京大学のデータを主に分析したという。その結果の一部を、以下にご紹介する。

●調査対象
・北京大学の190人
・女性64.3%、男性35.7%
・異性愛者76%、バイセクシュアル/パンセクシュアル15%、同性愛7%。アセクシュアルまたはクレスチョニング1%

●大学のセクハラ防止メカニズム構築について
・大学にはセクハラ防止メカニズムが必要だ――95%
どのようなメカニズムが必要か?
・匿名の通報制度――83.2%
・系統的な性教育課程――73.4%
・キャンパスセクハラについての宣伝システム――70.0%
・セクハラについての心理的介入・カウンセリング――78.4%
・心身の障害者などの特殊な集団に対して全面的な性教育をする措置――70.5%
・実名での通報をサポートする手段――58.9%

●セクハラにあった経験
・大学生の期間にセクハラにあったことがある――35.8%(68人、そのうち6人は指導教官から)。
・男女別――女性:37.7%、男性:32.4%(男性の場合は、特定の形態のセクハラ、たとえば「性的指向や気質に対する侮辱」などが多い)
・異性愛者が被害者の67.1%を占めるが、バイセクシュアル/パンセクシュアルも21.2%、同性愛が10%を占める。

●セクハラの被害にあった場所
・学内――51%(うち、教員の部屋4%)
・学外――25%
・インターネット――24%

●加害者
・学外の知らない人――31%
・同じ大学の学生――25%
・教員――15%
・インターネットユーザー――11%

●その後の対応(総数:54名)
・黙って我慢した―――――20人
・個人的に関係している人(パートナー、友人)に訴えた―19人
・SNSで暴露した―――――10人
・反抗した――――――――9人
・大学に助けを求めた―――4人
 →大学に訴えた4人は、誰も、実質的に肯定的な回答や援助を得られなかった。
・援助団体に助けを求めた―2人
・警察に助けを求めた―――1人

●黙っていた理由
・「被害者が非難される」世論・雰囲気―――――――――7人
・「文化的観念のために、口に出すのが恥ずかしかった」―6人
・大学に訴える窓口がなかった――4人
・公権力を信用していない――――4人
・身近に成功した事例がなかった―4人

全体として、性教育を含めた大学でのキャンパスセクハラ防止措置の必要性が明らかになったと言えよう。

二 国際女性デーの活動の呼びかけと「女権の声」微博・微信の封鎖

3月6日、1月に母校でキャンパスセクハラ防止メカニズムの構築の署名を呼びかけた38人のさまざまな大学の在校生や卒業生が、「最強の国際女性デーの過ごし方指南|必見」というタイトルで、以下のような声明を「女権の声」の微信で発した(8)

もうすぐ国際女性デーです。大学でのセクハラ反対運動の呼びかけ人が再び姿を現しました。私たちは、セクハラに反対し、ジェンダーフレンドリーな環境を創造するという希望を持って、自らのセクハラ反対宣言を発表し、みんなに行動に加わりセクハラ反対を最後まで行うよう呼びかけます。
  |
(ここに、共同発起人のうちの4人が、それぞれ以下のような「セクハラ反対宣言」を手に持ってアピールしている写真を掲載)
「セクハラ反対=真の女子力」
「女王もセクハラ反対」
「国際女性デー:(女性デーだから)割引してくれるより、一緒にセクハラ反対をしてくれるほうがいい」

▼私たちの声

私たち38人は、国内のさまざまな大学の在学生か卒業生です。私たちは、母校でセクハラ防止メカニズムを構築するための署名活動の呼びかけ人と参加者です。私たちは、この国際女性デーに、あなたにも加わって、反セクハラ宣言を出して、平等な権利を求める態度を表明することを呼びかけます。セクハラ反対には持続力が必要です。

【共同発起人名簿】
張褘(武漢大学)、鄭熹(浙江大学)、李蕙月(陝西師範大学)、魏源(復旦大学)、楠本和(対外経済大学)、肖月(中国伝媒大学)、李雨景(南華大学)、郭晶(信陽師範大学)、鄭楚然(中山大学)、王怡然(北京大学)、徐汀(華中師範大学)、梁渺(四川外国語大学)、郜憲達(香港中文大学)、段毅敏(香港中文大学)、諶蓉(大連外国語大学)、李雪寧(広西民族大学)、韋婷婷(武漢大学)、句月舟(中山大学)、肖洋(湖南女子学院)、李暁雪(天津工業大学)、顧華盈(北京大学)、高波(陝西科技大学)、趨文墨(信陽師範大学)、趙梅星(北京師範大学)、符麗萍(広州工業大学)、李子舒(西北師範大学)、宋小雨(湖北大学)、仇雪酈(北京師範大学)、侯艶(上海交通大学)、杜鈺(西安郵電大学)、任嬿如(中国伝媒大学)、李婷婷(長安大学)、李丹(西安聯合大学)、朱鑫明(滁州学院)、王昕熠(北京師範大学)、王雪瑶(遼寧師範大学)、梁暁雺(華南理工大学)

▼私たちに加わることで、あなたに何ができるのか?

中国にMe Tooがついに来ました。大学でのセクハラ反対署名が勢いよく集められた後、私たちには、セクハラ反対の知識をもっと普及し、ジェンダー平等を推進するために、何ができるのでしょうか?

この国際女性デーには、私たちは、休みを取り、買い物をし、「女神」という賛美を一言もらい、あるいは一日だけ家事を平等に分担するという「恩恵」があるほかに、どのような意義を見出すことができるのでしょうか?

もっと平等な国際女性デーを過ごすために、あなたにできるのは、次のことです。

1.実名でセクハラに反対し、セクハラしない人になることを承諾する。

2.反セクハラ宣言を書いて、SNSと微博の「@女権の声」と「@セクハラを明るみに出す」で発表し、#国際女性デー反ハラスメント(三八节反骚扰)#というタグを付ける。

3.身近な人たちに対して、一度、セクハラ反対の呼びかけをする。

私たちは、3月8日夜の24時までに3万8千の#国際女性デー反ハラスメント#を発信して、セクハラの悪に光を当て続け、もっと多くの人にセクハラ反対の行動に参加してもらうことを望みます。

かくして、3月8日には、#私の反セクハラ宣言(我的反性骚扰宣言)#ハッシュタグがあちこちに出現した。その中には「女子力」という言葉に反発したものが目立ち、「#女子力# 私に、打折(割引)してくれるより、「痴漢」に打骨折(骨を折る)してくれるほうがいい」というメッセージや「女子力」という言葉を、女性パワーという意味で使ったメッセージなどがあった(9)

しかし、3月8日から9日にかけて、「女権の声」の微信・微博アカウントは抹消されてしまった(本ブログの記事「中国最大の影響力を持つフェミニズムアカウント『女権の声』抹消とその後の『女権の声』に対する誹謗中傷」参照)。

このことを微信に問い合わせると、以下の答えが返ってきた。
「関係する法律法規と政策にもとづき、あなたのアカウントはすでにインターネットの情報内容の主管部門により永久にシャットアウトされた。
 規則違反の内容:最強の国際女性デーの過ごし方指南|必見」(10)

もちろん今回の「女権の声」の抹消は、フェミニズムに対する弾圧という大きな背景があってのものだろうが、上の記載から見ると、上の38人の呼びかけが権力の反発引き起こしたように見える。

実は、すでに2月初め、「女権の声が大学のセクハラ防止メカニズム提唱の背後の黒幕である」という流言が流さていた(11)。実際は、「黒幕」などではなく、運動の宣伝に協力しただけなのだが、そのような流言が広がっていたことは、当局の警戒心を掻き立てた(または当局の警戒心の現れだった)と言えるのかもしれない。

その後も続く運動

「女権の声」の削除は中国のフェミニズム運動にとって大きな打撃だった。しかし、「女声が削除されたことは、私たちがセクハラ反対の闘いを続けることを阻止できない。すでに、北京師範大学、陝西師範大学、湖南女子学院、北京語言大学、浙江大学、大連大学聯盟(大連理工大学、大連外国語大学、遼寧師範大学、東北財経大学)は、国際女性デーの期間に公然と学内のセクハラアンケート調査をしている」(12)という声もあがった。

(1)南京大学

3月27日、南京大学のセクハラ反対グループは、学長と大学の指導部に3通目の手紙を出している。この手紙は、再度キャンパスセクハラ防止メカニズムの重要性と必要性を説き、大学に対して、教育部の呼びかけに応えて、できるだけ速く行動して、全国の模範になってほしいと訴えている。

この手紙は、「私たちは『南京大学セクハラ防止制度を提案する手紙』の呼びかけ人として、409人の呼びかけに署名にした南京大学在学生・校友・教授を代表して、再度手紙を出して、進展をうかがいます」という文章から始まるもので、「提案の手紙を出して以後、私たちのもとには、在校生と卒業生が、自分が南京大学でセクハラを受けたという訴えや一部の教授に対する告発があり、胸が痛む」ことも書かれている(13)

1月19日に出した1通目の手紙に対しては、当時の学長から「関係部門に方案を研究させている」という返事があり、3月8日の2通目の手紙に対しても、学長の事務局から「研究の後、回答する」という返事だったので(14)、督促したということであろう。

(2)同済大学

3月、同済大学でも、白沙漠が実名で、同大学にキャンパスセクハラ防止メカニズムの構築を求める公開書簡を、100名近い署名を添えて出した。

それに対する返事は来なかったが、3月末、同済大学の建築・都市計画学院の女子大学院生が、博士課程在学生・徐蜀辰に、助手としての権力を利用されて、セクハラを受けていたことを大学に訴えた。ネットの掲示板にも、大学が加害者を庇おうとしているのではないかという批判が書き込まれた。

4月3日には、建築・都市計画学院の一部の学生と教授が、左手に白い手袋をして大学に行くパフォーマンスをし、集合写真も発表して被害者を応援した(15)

三 北京大学教授・瀋陽の事件をきっかけとした活動活発化と大学の対応

1.李悠悠、元北京大学(現南京大学)教授・瀋陽のセクハラを告発

4月5日、北京大学の1995年度の卒業生(現在はカナダ在住)の李悠悠が、北京大学教授(現在は南京大学文学院)だった瀋陽が20年前、女子学生の高岩に性暴力をふるって、自殺に追いやったことを告発した。この告発により、大学でのセクハラにふたたび社会的注目が集まった。

当時、高岩が李悠悠に語ったところでは、1996年、高岩は、学術問題を討論するという口実で瀋陽の家に招かれて、抱きつかれたり、頬ずりされたりした。その年の秋、高岩は瀋陽に襲いかかられた。彼女は裸にされ、強姦された。

瀋陽は、高岩と同じクラスの女子学生とも頻繁にデートして、性行為をしていた。瀋陽は、その女子学生には、「私は高岩のことはちっとも好きじゃない。髙岩は自分から私にくっついて、ベッドに誘惑したんだ。髙岩は精神病だ」と言った。

その話は、その女子学生の口から高岩と同じ寄宿舎の女子学生や同じクラスの女子学生に伝わった。そのデマは広がり、高岩は瀋陽先生に「片思い」していて、精神病だと噂されるようになった。それにより、高岩は性暴力とデマという二重の苦しみを負うことになり、心身を痛めつけられた。

1998年3月、高岩は自殺した(16)。以上の李悠悠の訴えについては、北村豊「中国の名門大学を騒がせたセクハラ告発運動」(日経ビジネス2018年4月20日)が非常に詳しく紹介している。

瀋陽は、今回の李悠悠の告発に対して、「当時、北京大学中国語学科党委員会と北京海淀警察が調査して、そのような事実はまったくないという結論を出した」「そのような非難は悪意の誹謗である」「それゆえ、私は告発の権利を保留する」と述べた(17)

2.各大学の対応

4月6日、北京大学は、「この事件について、大学は非常に重視し、教員職業道徳・規律委員会にただちに状況を再調査するよう求めた。関連資料を調べたところ、20年前、すなわち1998年3月、北京市公安局西城分局はこの事件について事実認定をおこない、調査の結果を出した。1998年7月、北京大学は、瀋陽に対して行政処分をおこなった」という「説明」を発表した。

同日、南京大学党委員会教員工作部も「説明」を出しし、「南京大学の関係部門は、この問題を非常に重視し、ただちに専門のワーキンググループを設置して、この事件について検討・判断をし、この事件の進展をきめ細かに注目している」と述べた(18)

4月7日には、南京大学文学院が、すでに瀋陽の講義を止めさせるとともに、南京大学文学院の教職を辞めるよう勧告したという声明を出した(19)

同日、上海師範大学も、瀋陽との契約を打ち切ると発表した(20)

北京大学は、さらに「北京大学反セクハラ関連規定(建議稿)」についての検討もすすめた。

4月8日、北京大学の林建華学長は「北京大学教員職業道徳・規律委員会専門会議」を開催した。会議は「北京大学はいかなる形態のセクハラにも断固として反対する。大学は反セクハラの制度建設を推進し、教員と学生に対して反セクハラの宣伝と教育をおこなう」とした。そして、この会議では、「北京大学反セクハラ関連規定(建議稿)」の適用範囲、大学の反セクハラ機構の設置、セクハラ行為についての訴え、調査、認定、処理手続き、反セクハラの教育・予防活動について研究討論をおこなったという(21)

この時期、南華大学や浙江大学も、学生たちの要請に対して回答をしており(22)、これも、瀋陽の事件での世論の関心の高まりの影響ではないかと思う。

3.大学の対応の問題点・その1――「師徳」の問題として扱う

「中国女性記者職場セクハラ状況調査報告」をおこなった黄雪琴は、李悠悠の告発に対して各大学が迅速に対応したことは評価しつつも、いずれの大学もそれを「師徳」の問題として処理している点を批判した。黄雪琴は、「『師風師徳』は、双方の権力とリソースの不対等、かつ有効な監督がない下において、学生の成績・プロジェクト・卒業・就職など生死にかかわる大権を持っている教員が、職権を利用して学生に対してさまざまな脅迫をしている現実を覆い隠す」ものであると述べた(23)

その2――十分な調査や討論、事実認定なしに処分だけをおこなう

陳亜亜(上海社会科学院文学研究所)は、いち早く処分を決めた南京大学が出した声明についても、「声明が出た時期から見て、この決定は、詳細な調査、十分な討論、手続きに合致した正義の結果ではなく、機構の中核的指導部だけが参与した、突発的事故に対する緊急会議、簡単な相談と評決の後に出した結果である」と指摘した。陳亜亜は、1月に陳小武が処分されたときも、「具体的にどのような調査をし、調査の結果はどのようであり、どのような事実を認定したかは、みんなにははっきりわからなかった」と述べる(24)

その3――セクハラ防止メカニズム構築に学生や当局側以外の団体が参与できていない

黄雪琴は、「私たちに欠けているのは、自由に対話をすること、透明で障害のない意思疎通、真に双方を保護するメカニズムとチャンネルである。もし教育部と各大学がこのメカニズムを研究・起草・改正する際に、学生が直接参加するルートがなければ、そのメカニズムはどうして本当に弱者の側である学生を保障することができようか?」「大学は、学生の意見を吸収して、学生の参与を歓迎しなければならない」と指摘する(25)

陳亜亜は、「このような問題を解決するためには、現行の行政機構・規律検査機構にのみ依拠するのは不十分である。最も良いのは多方面からの参与(学内のさまざまな社会組織、たとえば教員連合会、学生会など)、共同管理の管理メカニズムを打ち立て、必要な時には、第三者である調査機関を導入することであり、事実を明らかにするという基礎の上に、多方面の意見を尊重し、民主的な方法で協議し、最終的に共同で決議することである」とする(26)

その4――教員の審査基準の中に「セクハラ」が入っていない大学、訴える窓口がない大学が多い

4月16日、「NJU核真録」(南京大学ジャーナリズムコミュニケーション学院が実験的に作成しているメディア)が、「985大学(教育部が1998年5月に定めた、「211」大学の中でもさらに重点的に投資する大学)」である39大学について、師風師徳/セクハラに関す監督や訴えのメカニズムの有無を調べた。

その結果、そもそも「セクハラ」が「師風師徳」を審査する条項の中に入っていない大学が16大学であり、全体の41%を占めていた。そのうち、7大学は、「師風師徳」を審査する制度さえなく(清華大学、北京航空航天大学、北京理工大学、吉林大学、中国科学科技大学、湖南大学、国防科学科技大学)、9大学は、「師風師徳」を審査する制度はあるが、その審査項目の中に「セクハラ」が入っていなかった(中央民族大学、南開大学、天津大学、ハルピン工業大学、復旦大学、厦門大学、中国海洋大学、電子科技大学)。

また、大学のウェブサイト上に、「師風師徳」を監督する連絡先(電話番号、メールアドレス)を書いているのは、6大学であり、2割以下だった(浙江大学、北京大学、南京大学、西北工業大学、四川大学、中山大学)。そのうち、北京大学と南京大学は、瀋陽事件が起きた後にになって、監督方法を発表した(27)

4.南京大学での指摘と是正

もちろん、以上で述べられている問題を克服するための学生たちの活動はおこなわれている。

まず、ごく単純な例を挙げる。

教育部が2014年9月に発表した「健全な師徳建設の長期的メカニズムを構築することに関する意見(「教育部关于建立健全高校师德建设长效机制的意见」教师〔2014〕10号)」を受けて、南京大学は2015年9月、「南京大学の健全な師徳建設の長期的メカニズムを構築することに関する実施規則(南京大学关于建立健全师德建设长效机制的实施办法)」を発表した。

しかし、それに対して、@我也是藍鯨霊(藍鯨=シロナガスクジラ。小藍鯨は南京大学のマスコット)は、4月7日、「大学でのセクハラに対して、南京大学人は何ができるか?」という文の中で、教育部の「紅七条」から、なんと、「学生に対してセクハラをする、または不正当な関係を持つ」という個所を削除し、「紅六条」にしてしまっていることを指摘した。

また、4月6日の南京大学党委員会教員工作部の「説明」には、「南京大学は(……)監督信箱(信箱:郵便受け、メールボックス)と通報電話などの師徳に関する訴えの場を設置している」と書かれていた。

しかし、@我也是藍鯨霊は、この点に関しても、「私たちはまだ公式のウェブサイトには、その具体的連絡方法を見つけられない」と指摘した(28)

こうした@我也是藍鯨霊の指摘に対して、南京大学は、「南京大学の健全な師徳建設の長期的メカニズムを構築することに関する実施規則」の改正を発表して、「学生に対してセクハラをする、または不正当な関係を持つ」という条項を入れることを発表した。また、通報の窓口も設置した(29)

5.中国人民大学での告発と運動

4月11日、中国人民大学の経済学院の顧海兵教授に在学中にセクハラを受けたという告発が匿名でなされ、大きな反響を呼んだ。13日には、同大学の行政管理学科の張康之教授がセクハラをしていることが卒業生の微博で告発された(30)

4月13日、中国人民大学は、一部の教員の師徳師風に反する言行に関する意見について、大学は非常に重視し、専門工作グループを設置し、事実調査をするという声明を出した(31)

4月14日、同大学の学生・「頑石」(2016年度入学の哲学院の楊舒涵)が、以下の「学内セクハラ防止メカニズムに関する提案」を提出する人を募集した。

「キャンパスセクハラ防止メカニズムに関する提案」

最近、「学生の性知識の伝達と性侵害に関する状況の調査アンケート(人民大学)」が発表された。このアンケートに対し、学内で大きな関心が集まり、転送されて記入されたアンケートの部数はすでに3000部を突破した。このことは、学内の教員や学生が学内でのセクハラ問題に深い関心を寄せており、セクハラ防止のメカニズムを構築することを強く望んでいることを示している。

4月12日には、経済学院の教授・顧海兵に対する匿名の告発が知乎(ネット上の掲示板)に出現して、広く関心を集め、議論されたが、その後、知乎からこの問題は削除された。

私は、大学がキャンパスセクハラを正視して、学生の安全を保証し、教職員と学生のセクハラ防止意識を高め、セクハラ防止メカニズムを構築して、調査・処理・プライバシー保護などの面の制度を整備することを望んでいる。

これにもとづき、私は、以下の数点の提案を出す。

まず、最近一部の学生が匿名で通報した本学の経済学院の顧海兵教授のセクハラ疑惑について、大学はすでに態度を公表し、専門の工作グループをつくり、事件について事実調査をおこなっている。大学は、師徳師風に反するいかなる言行に対しても、断固反対し、どんな人であれ、絶対に見逃さず、絶対に容認しないという態度を終始鮮明にしている。

大学の態度は本当にすばらしい!

しかし、声明には、欠けている部分が2つある。1つは、大学が調査結果を公表する期限である。もう1つは、学生がキャンパスセクハラ反対に参与することについての大学の態度である。

第二に、基本的な、長期的反セクハラメカニズムを構築するべきである。

 1.大学に、キャンパスセクハラを防止・処理する専門機構か指導グループを設置する。
 2.教員と学生がともに参加して、キャンパスでの性侵害・セクハラに反対する規範と条例を討論し、制定する。
 3.匿名の通報と審査制度を構築して、学内に存在している可能性がある性侵害・セクハラ行為に対して、威嚇と監督をする。
 4.学内に反性侵害・反セクハラの公示制度を作り、通報された行為に対して調査をおこない、調査のプロセスと結果を随時詳細に公示する。
 5.正式に通報された性侵害・セクハラ行為は、大学側が期限内(たとえば10日以内)に初歩的回答をおこなう。回答は、事件が起きた経緯とその重大さについての初歩的判断についてであるべきである。
 6.防止と対応のプロセスでは、学生(教職員)代表が被害学生(教職員)と同等の立場で全過程に参与する。

第三に、本学には、公共の討論の空間がなく、教員と学生にとって必要な情報の集散地がないため、性侵害やセクハラにあった教員や学生は、公共空間から必要な援助を得られないし、潜在的被害者に注意や警告を知らせる基本的な情報のルートもない。そのため、悪質な事件の処理と解決のプロセスにも、教員と学生が参与することは難しく、悪質な事件もうやむやになってしまう。それゆえ、フォーラムを作って、全学の教員と学生の公共討論の空間にするべきである。

第四に、学外者が学内に進入して、性侵害・セクハラ事件のかなりの比率を起こしているので、以下の点を提案する。

 1.門の出入りのチェックをする。
 2.学内の、辺鄙で静かな、性侵害・セクハラの多発地区に、監視・照明設備を設置する。
 3.夜間の学内の主な道路の街頭照明の時間を12時まで延長する。

最後に、大学生段階に適応した、全面的な性教育課程を開設して、反セクハラと性教育とをともに展開することによって、反性侵害・反セクハラだけをすることでもたらされる可能性がある性観念を避けるべきである(32)

しかし、上の文章は「『中華人民共和国インターネット安全法』に違反した」として、見ることができなくなった。

それでも、中国人民大学の20学院の69人の学生(本科生、博士課程学生、修士課程学生を含む)がメールを寄せ、実名で「キャンパスセクハラ防止メカニズムを構築する」提案に賛成した。そして、少なくとも3人の哲学院以外の学生の代表が、この提案を学生代表大会に提出した。頑石(楊舒涵)は、この「中国人民大学の学内のセクハラ防止メカニズムに関す提案」を学長、書記、学生局のメールボックスにも発信した(33)

4月16日、中国人民大学は、「中国人民大学教員職業道徳規範(試行)」「中国人民大学師徳建設長期的メカニズム試行規則(試行)」「中国人民大学教職員規律処分暫定規定」を発表した。これらによって、「学生に対してセクハラをする、または不正当な関係を持つ」こと、「利益関係を持つ学生と恋愛関係を持つ」こと、「同僚に対してセクハラをする、または不正当な関係を持つ」ことを規則違反とした(34)

学生たちが要求していたものとはまだ遠いが、最低限の規定は作成したと言えよう。

5.北京大学での運動、情報公開要求と弾圧

(1)非公開で意見募集会

北京大学では、4月16日に、共産主義青年団(官制の青年組織)の委員会が、「『北京大学反セクハラ関連規定(建議稿)』意見募集会」を開催した。

この会は、北京大学学生会の常務代表委員会の会長で、歴史学系の本科生である李穎が、北京大学反セクハラ暫定規定起草専門家グループの委託を受けて主催した形をとっている。専門家は、北京大学社会学系教授・佟新、北京大学教育学院副教授・張冉、北京大学社会学系副教授・呉麗娟である。

この会では、まず、張冉が、陳小武事件の後、北京大学中外婦女問題研究センターが、北京大学反セクハラ暫定規定の起草を請け負って、何度か起草をおこなって、参加者の手元に意見募集稿を配布したことを述べている。

その後、その意見募集稿の中の、セクハラに関する概念や、反セクハラ専門委員会のメンバーの中の教師・学生の代表の比率や選出方法、調停のメカニズム、教員と学生の恋愛の問題、反セクハラ専門委員会に対する監督などについて議論した(35)

しかし、この会は非公開だった。この会の中でも、主催者が参加者に対して、「資料を持って帰ったり、ネット上で伝えたりしないようにしてください」と要請した。上で記した内容も、参加者の誰かがひそかに録音したもののようだ。

こうした状況に対して、ある学生は、「座談会をするからには、なぜ広範な熱心な学友を招かないのか?」「公開で座談会を開催することに、何か悪い点があるというのではあるまい?」「もちろん会議の収容人数には限りがあるが、出席する代表は公けに募集すべきである」「情報公開を申請した学生こそを招くべきである」と主張した。

この学生は、以下の点を要求した。
 1.なぜ全学生に事前に情報(目的、参加者の範囲、時間、場所など)を公開して、代表を募集しなかったのかを学友全体に説明すること。
 2.代表の名簿とその作成方法を発表して、それが広範な代表性と手続きの合法性などの面を満たしているか否か、みんなの質疑と監督を受けること。みんながそこに重大な瑕疵があると考えるなら、時期を選んであらためて座談会を招集すること。
 3.できるだけ早く全学の教員と学生に「建議稿」を公開し、反セクハラに関する規定が最終的にどのように決まるかのスケジュールを確定し、意見を表明できるルートを作ること(36)

(2)岳昕の活動に対する弾圧

4月23日には、北京大学外国語学院2014年度入学の女子学生・岳昕がネット上に「北京大学の教員・学生宛ての公開書簡」を発表した。その内容は、以下のようなことを記したものだった。

岳昕は、4月9日、7人の学生とともに北京大学に対して「情報公開申請表」を提出した。その内容は、瀋陽の師徳を議論した会議の記録、公安局の調査結果、瀋陽の自己批判の内容の公開を求めるものだった。

すると、その後、岳昕のところに、たえず学生工作部(学生思想政治教育工作部)の教員や指導者が話をしにやってきた。それは、午前1時や2時にまで及ぶこともあった。その中で、教員は何度も「ちゃんと卒業できるかどうか」、「こんなことをして、お母さんやお祖母さんはどう思うか」、「学生工作部の教員は直接保護者に連絡する権限がある」などといって、卒業論文を書いている岳昕に圧力をかけた。

4月20日、大学側から回答が来たが、それは以下のようなものだった。
1.瀋陽の師徳を討論した会議は、記録を残すようなランクのものではなかった。
2.公安局の調査結果は、大学が管理している範囲のものではない。
3.瀋陽の公開自己批判の内容は、中国語学科の業務ミスにより探し出せなかった。

岳昕はこの回答に失望したが、卒業論文提出の締切が迫っていたので、論文を書くことに集中するしかなかった。

4月22日の晩11時ごろ、突然、補導員が岳昕に電話をかけてきた。もう遅い時間だったので、岳昕は電話に出られなかった。すると、午前1時、補導員と母親が突然、寮にやってきて、岳昕を起こし、携帯電話とパソコンの中の事件に関するすべての資料を削除するよう要求した。夜が明けると、学生工作部の教員のところに行かされ、この件にはもう介入しないことを保証する書面を作らされた。その後、岳昕は保護者に連れられて家に帰らされた。

大学が岳昕の母親に連絡したとき、事実を歪曲して伝えたため、母親は驚き、おびえた。母親は、岳昕に向かって泣き叫んだり、ひざまずいてお願いをしたり、自殺すると言って脅したりして、岳昕を家に帰らせたのだ(37)

4月23日晩、北京大学の学内の「紅旗団委」の宣伝スペースに、「勇士岳昕に声援を送る」という壁新聞が貼られた。この壁新聞は、「湖底群魂」という署名が付されたもので、北京大学の創立記念日(5月4日)が間近であることを踏まえている。この壁新聞は、岳昕が恐れているのは、「精神上の創立記念日をダメにしたら、120年前の五四運動の先輩に申し訳ない」ことであるのに対して、大学側が恐れているのは、「ごたごた」が起きて「行政的成績としての創立記念日」をダメにすることだと指摘し、両者の矛盾を「『2つの北京大学』の間の闘争」だと述べるものだった(38)

岳昕は、一週間後、文章を発表して、一週間前の夜の状況や大学側の説明の誤り、その後の心の中の闘いなどについて説明した。そこには、岳昕の家族の気持ちは落ち着きつつあるが、それは自分がもう何もしないと思っているからであること、自分は家族の気持ちとの板挟みになって苦しんできたことなどが書かれていた。

岳昕は、自分は活動をやめれば、中産家庭の幸福な日々を送れるようになるけれども、「情報公開制度、セクハラ・性侵害防止制度、約談制度を改善する提起を公然とすることは困難になり、たとえ何らかの制度ができたとしても、それは密室での会議の産物になる」と述べた。岳昕は、「私は、後輩たちがまったく合法的な権利を闘い取るだけのために、このような思いをさせ続けるわけにはいかない。私は、次の高岩が命を断っても、我慢して黙ってい続けさせるわけにはいかない」と、今後も活動を続ける決意を表明した。

岳昕は、また、「多くの労働者家庭の不公正と苦難に比べれば、私と私の家族の苦難は取るに足りない」と労働者に思いを致している(39)

6.「約談」制度の問題

(1)李一鳴らの北京大学への公開書簡

4月25日には、北京大学の学生の李一鳴らが、北京大学指導部に「一部の学友が情報公開を申請したことについて約談(*)されたことについての北京大学当局への連名の手紙」という公開書簡を送った。(*)「約談」とは、文字通りの意味は「時間の約束をして話をする」ということだが、「中日辞書 北辞郎」では、その他に「事情聴取」とか「取り調べ」という訳も書かれている。「百度百科」では、「約談とは、すこぶる中国独特の制度である。具体的な行政的職権を持つ機関が、話をして意思疎通する、政策法規を学習する、分析・講評するなどの方法で、下級組織の運行に存在する問題に対して、是正し、規範に合わせる具体的行政行為」と解説されている。

李一鳴らは、以下の点を北京大学指導部に要請した。

1.約談の行為によって岳昕を傷つけたことに対して、適切な埋め合わせをすること。

2.約談制度に対する制約を強めること。全学の教員・学生に対して、北京大学の約談制度を明確にし、約談の施行細則を制定し、「学生を中心にする」という思想を具体化し、学友たちの正常な学習生活が影響を受けないようにすること。「学友に関心を寄せる」などの名目で意のままに学友と約談して、みんなの合法的権益を侵害することを厳禁すること。

3.学友の合法的権利を十分保障すること。約談の活動の前に、誠心誠意状況を説明し、約談される者に断る自由があることを告げて、学友本人を越えて、学友の家族に圧力をかけてはならないこと。

4.約談制度の大衆の監督と制度的制約を整備すること(40)

この署名には、北京大学の在学生と教員、卒業生200名近くから署名が集まったという(41)

(2)ジェンダー平等のために活動家にも強要されてきた「約談」

岳昕の事件によって、今回、「約談」制度が広く注目されたが、それ以前から、ジェンダー平等のために活動してきた学生と青年も「約談」という手段で抑圧されてきていたことを「広州新メディア女性ネットワーク」が指摘している。その中のいくつかの例をご紹介する。

1. 秋白(同性愛に対して差別的な教科書についての教育部の責任を追及する裁判を起こしたレズビアン)の場合

秋白は、裁判の準備中から圧力をかけられ、裁判を起こして以後、無数に約談されたという。

大学の補導員は、秋白に対して、「外国メディアの取材を受けてはならなし、自分がどの大学なのかも言ってはならない」「外国メディアには下心がある。きっと利用される」とか、「あなたはひどく大学の面子をつぶした」と言って圧力をかけた。

さらに秋白の父母を大学に呼んで、「大学の指導部は怒っている。これではあなたの子供の将来によくないし、卒業できるかどうかもかわからない」と言って父母を怖がらせた。父母は秋白を家に連れて帰り、いくつもの精神病院に連れて行って、心理的問題がないか検査させた。

2.小宇(広州外語外貿大学で、卒業式の日に小宇はレズビアンのパートナーに求婚するパフォーマンスをおこなった女性)の場合

小宇も、活動が大きく報道されたことで学院の副書記から電話がかかってきた。小宇は電話に出られなかったが、すると、副書記は父母に電話をして、小宇に事務所まで来るように言った。

副書記は「私は同性愛を差別しないが、国外の勢力に利用され、だまされる」「拘束に違反したから、しばらく学位証はあげられない」と言った。

また、父母が烈火のごとく怒ったので、小宇は父母としばらく連絡を取らなかったら、副書記と父母は、「小宇が失踪した」と警察に言って、警察は、小宇が借りている部屋のドアをこじ開けて、部屋を無茶苦茶にした。

小宇が学位証をもらうために、再度副書記に会いに行ったら、副書記は「同性愛をやってはいけないとは言わない。しかし、家に帰ってからやれ。公衆の面前でやって、大学のイメージを傷つけるな」と言った。

3.小皮(ジェンダー平等のための団体の職員)の場合

小皮は、ジェンダー平等関連の演劇(《ヴァギナ・モノローグス》の中国版のことであろう)のチケットを売ったり演出をしたりしたために、文化局から二回、約談された。

一度目は劇をしている場での面談であり、活動の参加者や活動の責任者について尋ねられたが、小皮は答えなかった。

二度目は文化局に連れて行かれた。このときは、男の課長が訊問し、すべて記録にとられ、指紋も押させられた。主要な参加者の微信をすべて出すように言われた。

約談で小皮が最も印象に残っているのは、男の課長が「なぜみっともない話題を上演するのか(上演には性と情欲が関係している)?」と尋ねたので、小皮が「あなたにはお嬢ちゃんやお坊ちゃんがいないのか? 性教育をするときには、性器の名前を言わないわけにはいかないでしょう?」と言うと、彼は「生殖器官の名称は非常に下品だ」と言ったことだった(42)

以上3つの例を挙げたが、「外国に利用される」「大学のイメージを傷つける」などと言われていること、大学生の場合、父母にも圧力をかけていることなどが、複数の事例で共通している。

7.中山大学での新たな告発

中山大学でも、1月1日の羅茜茜の告発をきっかけに、キャンパスセクハラ反対運動がおこった。1月8日には、118人の卒業生と77人の在校生が、大学に対して、セクハラ防止のための「5つの1」(43)を求める提案をおこなったが、なしのつぶてであった。

しかし、そうした中、4月28日、中山大学の人類学科の卒業生が、同大学の某人類学系教授が農村でのフィールドワーク中に女子学生にセクハラをしていたことを告発した。その卒業生が学生だった3年前の夏、その教授は、1ヶ月のフィールドワークの期間に、酒を飲んで女子学生の部屋に入って、布団をはいで胸を触ったりしていた。酒を飲んでいないときも、後ろから女子学生に抱き着いたり、女子学生の尻を叩いたりしていた。

そのことを知った彼女は、大学院生の男性に協力を求めて、教授とその女子学生らを接触させないようにした。しかし、その教授は他の事情を知らない女子学生にターゲットを変えた。また、フィールドワーク終了後、その教授は彼女に対して冷淡になった。

なぜ彼女が3年前のことを告発しようと思ったのかと言えば、その教授の指導下の大学院生と話をしていたら、彼が、教授のセクハラについて「教授が成長した文化的環境が私たちとは異なるからかもしれない」と弁護したことに怒りを感じたからだという(44)

その日の午前10時には、この告発は削除されたが、他のあちこちに転載された。

さらに同日、その告発に対して、ネットの掲示板で、数人の匿名のユーザーが「自分はその学科の学生だが、その事件は事実だ」という趣旨の書き込みをおこなった。

しかし、それらの転載や書き込みも削除された。

それでも、4月30日、中山大学社会学・人類学学院人類学科の卒業生と学生が、学院内部に建議の手紙を送るという動きが起きた(45)

おわりに

1.まとめ

中国では、今年1月、74大学で8000人以上(多くの人が実名)が、母校に対してキャンパスセクハラ防止システムの制定を求める署名に加わるなど、運動が大きく広がった。しかし、2月以降は、大学当局の抑圧によって、運動にはそうした勢いと広がりとはなくなった。

4月に北京大学で卒業生の李悠悠が元北京大学教授の瀋陽のセクハラを告発したことは大きな話題になり、それによって運動も少し活発化したが、学生たちの運動には強い圧力がかけられ続けている。

ただし、そうした中でも、北京大学以外でも教員のセクハラに対する告発は続いており(同済大学、中国人民大学、中山大学など)、大学によっては、学生たちによってセクハラについての調査(北京大学、中国人民大学)やキャンパスセクハラ防止システム構築を求める運動が続いている。

北京大学のようにセクハラ防止規定の制定をすすめている大学もある。その際、学生たちは、学生や教員の参加を要求しているが、大学当局の弾圧は厳しい。

また、セクハラ反対運動で女性が主力になっており、3月6日には、「女権の声」の微信で38人のキャンパスセクハラ防止システムを求める運動の呼びかけ人が、広範な人々に3月8日にネット上などでのセクハラ反対の行動を呼びかけた。しかし、3月8日夜には「女権の声」の微信と微博は抹消されてしまった。このことは、セクハラ反対の運動が、女性と権力とのたたかいという性格を強く持っていることを示していよう。

なお、当然ながら、セクハラ事件の背景には、大学の制度全体、すなわち指導教員と学生との関係のあり方全般に問題があるという指摘も出ている。たとえば、指導教員が大学院生を安いアルバイトとして使うとか、教材の代筆をさせるといったことである。その背景には、論文発表や学位獲得、就職などに関して指導教官の力が大きいために、人身的な依存関係ができるという状況がある。そうした状況に対して、学生の権利を保護する体制はきわめて不十分である(46)

それ以外に、以下のような指摘にも注目したい。

2.大学以外への広がりの乏しさ

陳亜亜は、中国のMetoo運動と外国のMetoo運動とを比較すると「欧米(韓国など、いくらかのアジアの国を含む)では、セクハラ反対運動が全面的に開花して、多くの領域に及んでおり、とくに映画・テレビ業界、文学界、政界の反響が最も強烈で、多くの人の関心を引いている。しかし、国内では学界(大学)だけで類似した効果が生じているにとどまり、他の領域では(……)基本的にセクハラ反対の声は聞こえない」と指摘している。

陳は、この点について、「その原因は複雑」だが、「当事者がニュースとしての価値を持っていない」場合があるとし、その例として「女工」の場合を挙げている。たとえば、2013年には「広州女工セクハラ調査研究報告」が、大多数の女工がセクハラを受けており、15%はセクハラのために「自分から辞職した」ことがあることを明らかにした。また、2018年には、某民間団体のセルフメディアが、フォックスコンの女工がセクハラ反対の活動をし、それに「#MeToo中国」のタグを付けたが、メディアや公衆の関心を引かなかった。

陳は、それに対して、大学で起きたセクハラ事件は、多くの関心を引いたとし、その理由として、以下の3点を挙げる。

(1)「これは、メディアが大学に対して構築してきたイメージ、公衆の大学に対する心理的期待と関係している。多くの人の目には、大学は神聖な知識の殿堂であり、この殿堂に入る学生は神の寵児のように映る。(……)社会が大学に高い期待をしているために、彼らは大学教員に対してもより高い道徳的期待をする。こうした背景があるので、大学に性的スキャンダル(教員の学生に対する性暴力など)が暴露されれば、とりわけ人の注目を引く」

(2)「大学、とくに名門大学は選り抜きの人材を集めたところであり、教員の中の少なからぬ人は、社会のエリート、著名人であり、社会からの関心が高い。学生の資質も高く、多くの卒業生がいる業界は影響力が大きい。一言で言えば、彼らは社会で相対的に発言権を持った人である。これらの人のネット上での訴え、呼びかけ、弁論は、記述が明確で、観点が鮮明で、読みやすく、情報量が多く、訴えが的確であるという優れた点がある」

(3)「大学の学生(若い卒業生)は、国内のジェンダー平等運動の主力軍である」(47)

3.外国メディアの論評が見落としがちなこと

大学でのセクハラ反対運動について多くの発信をしてきた@七隻小怪獣は、外国メディアの評論を読んで、気がふさいだという。なぜなら「(中国の)審査制度については書かれていても、いきいきとした主観的能動性を持った個人が、どのようにして、困難を前にして、創意と知恵を用いてネットワークを通じてより多くの力を集めて制度の確立を監督し推進しよう試みていることがほとんど書かれていない」からだ。「もしみんなが運動の評価について、失敗/成功という結果を見るだけならば、成功する希望はごくわずかで、大半は失敗だ。しかし、そうした見方は、『審査制度と政府の権力を中心に置き、市民の行動の効果に関心を持たず』、グループ形成の中で民主を体現していることを軽視し、公民の積極的参加とそれがもたらす変化、次の爆発のために蓄積するエネルギーを軽視している」と批判する。そして「『このような『不成功すなわち失敗』という見方は、私の身近にも溢れており、『中国は困難すぎる、必ず失敗する』から『きっと無駄だ』』という(48)

中国報道において、政府の弾圧の類を中心にし、市民の運動自体には注目しないという傾向は、日本のメディアにもかなり当てはまるのではないか。また、@七隻小怪獣は、それは、中国の人々の変革へのあきらめとも共通したものだと指摘しているが、中国に対する政府の権力を中心にした見方は、日本の変革に対する同様の見方にも通じるものでないか。

(1)海外中国学生学者就性骚扰防治的公开信」思考者iThink 2018-02-07 20:57:55。
(2)来自全球联名者的声音」七隻小怪獸的微博小怪獸2018-02-28 16:03:56。
(3)一封政协委员的回信:会将高校性骚扰防治以提案上交两会」鱼里鱼闯江湖的微信2018-02-14、新媒体女性「两会在即,你应该关注的五大性别提案」新媒体女性2018-03-02 18:40:09。
(4)广州性别中心「调查显示:大学生中七成人曾被性骚扰」新媒体女性的微博2017-03-08 19:37:45。
(5)发布高校性骚扰报告之后,她成立了广州性别中心,她会遇到多少挑战?」新浪看点(作者:好奇心日报) 2018-02-09 02:02:13。
(6)爱你的「新年开工+筹款成功!我们开始干活儿啦」广州性别中心的微信2018年2月22日。
(7)反性骚扰调查小组「北京大学学生遭遇性骚扰状况调查报告」顶个球公社2018-03-08七隻小怪兽的微博3月9日 01:29。
(8)女权行动派「最强妇女节过节指南|必看」女权之声2018-03-06七隻小怪兽的微博3月7日 00:37。
(9)女权之声的微博3月8日 13:21。
(10)女声消失51天,我们和编辑聊了聊」@新媒体女性04月28日 16:25。
(11)「反性骚扰,停止“幕后黑幕”思维吧,看见青年的力量」2018年2月10日。
(12)七隻小怪獸的微博3月9日 16:37。
(13)「【第三封致校长信】南京大学校友、学生和教授实名请求建立校园性骚扰防治机制的公开联名信」七隻小怪獣的微博3月28日 12:00。
(14)我也是蓝鲸灵的微博3月27日 10:15。
(15)以上は、「致每一个关心徐蜀辰涉嫌性骚扰同济女研究生事件的我们」白沙漠的微信2018-04-04、「时间轴——徐蜀辰涉嫌性骚扰同济女研究生事件」白沙漠的微信2018-04-05、「同济CAUP博士性骚扰事件,希望不要不了了之……」新浪看点2018-04-08 10:21:18(筆者:清南师兄)。
(16)「现南京大学文学院语言学科主任、长江学者沈阳教授,女生高岩的死真的你无关吗?」「北京大学李悠悠实名揭发长江学者沈阳教授」头条校园2018-04-05 15:07:29。
(17)前北大教授被指性侵女生致其自杀 独家回应:均为恶意诽谤」2018-04-05 21:50(『新京报』より)。
(18)南京大学:已成立专门工作组对沈阳被举报事件进行研判」『新京报』2018年4月6日。
(19)南京大学文学院关于北大校友网上发文的声明」南京大学文学院公式サイト。
(20)上师大声明:终止与南大教授沈阳签订的校外兼职教师聘任协议」上师大人事在线2018-04-07 13:36。
(21)“沈阳事件”最新进展! 北大开会研究反性骚扰制度」人民网-人民日报2018年04月08日15:06。
(22)4月6日、南華大学は、キャンパスセクハラ防止のために、以下の4つの措置を取ると回答した。1.セクハラ防止を新入生の教育内容に入れる。2.関係するテーマの専門の教育をおこなう。毎年、専門家を招いて、セクハラ防止および自尊自愛などの関係するテーマの講座をする。3.心理的健康の面の調査をおこない、学生のセクハラの悩みを知り、心理的指導をする。4.専門や兼職の隊伍を強化し、キャンバスの巡視を強める。
 また、浙江大学からは「党委員会教員工作部は、教育部の指導意見にもとづき、関係部門と共同でセクハラに関するメカニズムを研究する」という回答が来た(鱼里鱼闯江湖的微博4月8日 14:31)。
(23)黄雪琴「高岩们不能白死 我们需要怎样的反性骚扰侵害机制?」广州性别中心2018-04-10。
(24) voiceyaya「陈亚亚:我为什么无法为南大文学院的声明鼓掌」新媒体女性2018-04-08 20:12:47。
(25)(23)に同じ。
(26)(24)に同じ。
(27)调查独家调查39所985高校,超八成还未设立性骚扰监督渠道」NJU核真录2018-04-16。
(28)面对高校性骚扰,南大人能做什么?」我也是蓝鲸灵的微博2018年4月7日 14:33:53。
(29)我也是蓝鲸灵的微博2018年4月26日 15:50。
(30)一封呼吁调查人大顾海兵教授的倡议书:面对性骚扰,拒绝包庇和隐瞒」端点星2018-04-13、「中国版#MeToo持续震荡 人民大学两教授卷性丑闻」2018-04-14、「人大教师被指性骚扰女学生 举报女生:相信学校可以作出公正处理」中国妇女报的微博2018-04-17 12:58:53。
(31)人大校友举报长江学者张康之性骚扰 校方表态」凤凰网2018年04月16日 06:52:00。
(32)顽石「就关于校园性骚扰防治机制的提案发起征集」东门顽石2018-04-14七隻小怪獸的微博4月14日 13:12
(33)杨舒涵「关于校园性骚扰防治机制提案提交情况的说明」东门顽石2018-04-15七隻小怪獸的微博4月15日 23:40。
(34)中国人民大学印发《师德建设长效机制实施办法》等文件 进一步加强师风建设」人大新闻网2018-04-15 20:04:41。
(35)小Q「北大反性骚扰意见征集会都讲了什么?」境外事例2018-04-17我也是蓝鲸灵的微博4月17日 22:08。
(36)以上は、普通北大同学「反性骚扰座谈会,为何我不知道?」北门不说话2018-04-15七隻小怪獸的微博4月16日。
(37)岳昕「致北京大学师生的一封公开信」博谈网2018-04-24 06:07(来源:岳昕)、「北京大のセクハラ、情報公開求めた女子学生が軟禁状態」『朝日新聞』2018年4月25日06時39分。
(38)北大百廿校慶前再現『大字報』,微博將『北大』列為敏感詞」端媒体2018-04-24、「女生要求信息公开遭警告 “北大”成敏感词」BBC2018年4月24日。
(39)木・田:我在公开信后的一周里(原载于公众号“木田君的鎬头”)
(40) Shawn Zhang「就部分同学因申请信息公开被约谈一事致北大校方的联名信」Apr24
(41)(39)に同じ。
(42)性别平等倡导者:我们被约与被谈」新媒体女性 | 05月07日 19:46。
(43)(「5つの1」とは、1.毎年、全学の各教職員に対して、1回、セクハラ防止に関する研修をすること。2.各学生に、1回、反セクハラの授業を受けさせること。3.毎学期に1回、セクハラのインターネット調査をして、学生がセクハラ、憂鬱、焦慮などの状況について匿名でフィードバックできるようにすること。4.セクハラの通報・訴えを受け付けるルート(郵便箱、メールボックス、電話など)を1つ、設置すること。5.セクハラ行為の訴えを受理する部門1つと、責任者1人を明確にすること。以上は、さまざまな大学で要求された
(44)。「田野裡的『叫獸』」看中國2018-04-30 08:32。
(45)大学生「中大人在行动田野里的“叫兽”后续」MetooinSYSU2018-04-30dianaloves-object的微博2018-04-30 12:38。
(46) 吴余 朱不换「比起沈阳,更应该关心的是高校制度问题|大象公会」大象公会的微信2018-04-08。
(47)voiceyaya「职场性骚扰小调查|如何将#Metoo效应从学界扩散出去?」新媒体女性2018-04-12 14:08:11。
(48)写在#metoo在中国#被删一个月之际」七隻小怪兽的微博2018-02-18 15:32:45。
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遠山日出也

Author:遠山日出也
 検索から来られた方へ:このブログの記事を分類した一覧である「『中国女性・ジェンダーニュース+』記事総覧」を見ていただくか、下の「カテゴリー」欄を使われると、関連情報がご覧いただきやすいと思います。最近の行動派フェミニストについては、「中国の行動派フェミニスト年表、リンク集」をご覧ください。
 また、「中国女性・ジェンダー関係リンク集」(リンク集)も併せてご覧いただければ幸いです。
 恐れ入りますが、スパム対策などのため、コメントは私が拝見した後で表示させていただきます。
 私への連絡はtooyama9011あっとまーくyahoo.co.jpまで。

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