2017-08

(日本)ファイトバックの会のブログ再公開に抗議する

7月3日、「館長雇止め・バックラッシュ裁判を支援する会(ファイトバックの会)」のブログが再公開されました。7月4日、それに対して、私たち「フェミニズムとインターネット問題を考える会」の会員一同は、再公開を中止するよう要請する下のメールを送りました。

「館長雇止め・バックラッシュ裁判を支援する会」ブログの管理者様

「館長雇止め・バックラッシュ裁判を支援する会」のブログには、2代目館長に関する削除されたエントリ以外にも、誹謗中傷を含む不適切なエントリが多数あったことが、私たちの検討の結果、明らかになっています。
https://sites.google.com/site/fnetproject/

過去のブログエントリの公開を中止するよう求めます。

「フェミニズムとインターネット問題を考える」研究会会員一同


(「フェミニズムとインターネット問題を考える会」のサイトにも同じ文を掲載しています)

この件については、すでに「フェミニズムとインターネット問題を考える会」のメンバーでもある山口智美さんと斉藤正美さんが書いておられます。
 ・「ファイトバックの会ブログの再公開への抗議」ふぇみにすとの論考2012年7月4日。
 ・「唖然! ファイトバックの会ブログの再公開」ジェンダーとメディア・ブログ2012年7月5日。

もともとファイトバックの会は、以前ブログを閉鎖した後に、2008年8月19日の世話人会で「同じ間違いを繰り返さないために、旧ブログの検証作業を今後おこなう」ことを決定していました。しかし、今回再公開したブログを見ると、そうした検証作業がなされた形跡は見当たりません(私もまだすべてを見たわけではありませんし、断言はできませんが)。

そして、その後、上で述べたとおり、「フェミニズムとインターネット問題を考える会」では、何回も研究会を積み重ねて、ファイトバックの会のブログを詳細に検討し、その問題点を明らかにした研究結果を発表しました。その際には、ファイトバックの会の世話人の方も1人来ておられましたし、上述のとおり、研究結果はすべてインターネット上で発表しています。とくに以下の箇所をご参照ください。

ブログ設置の目的・経緯と匿名発信の問題
ブログにおける煽りと誹謗中傷への展開
「バックラッシュ」イメージと運動の盛り上げ・誹謗中傷
他の裁判支援団体のメディアとの比較から
運動体による謝罪はどうあるべきか

私自身の行動に関しても、私は、「会のML・ブログへの私の投稿の反省点」をまとめています(他の方々も、それぞれ、自分個人の反省点についても書いておられます)。

以上を無視して、ブログの再公開をなさったことは、非常に残念であり、聞く耳を持たない対応ではないかと思います。私自身も、最初からしっかり問題がわかっていたわけでは全然なく、もう一度ブログを読み直したり、他の方のご意見を聞いたり、自分自身で他の裁判支援団体のメディアを調べたりする中から、少しずつ自分なりの考えをまとめてきました。ぜひ今回ブログを再公開なさった方々も、私たちの述べていることにも耳を傾けていただきたいと思います。

また、私は、今回のブログ再公開の決定自体、きちんとした手続きを経ているのか疑問に思います。昨年7月末でファイトバックの会は解散しています。ということは、論理的に言えば、その後は会としての決定はできないはずです。もちろんサイトの単純ミスを修正するなどの微調整はしてもいいでしょうし、裁判についての本が出たなら、それをサイトで宣伝するくらいはしていいと思います(*)。しかし、問題があったために閉鎖され、長い間再公開できなかった会のブログを、今になって再公開するような大きな決定を、会員が四散してしまったのちに、できるのかどうか疑問です。

(*)ただし、今回この裁判について書かれた三井マリ子・浅倉むつ子編『ファイトバックの生贄』は、一部に人権にかかわる問題点が含まれていると思います(「書評:三井マリ子・浅倉むつ子編『バックラッシュの生贄』」)。山口智美さんも、同書について、さまざまな人権にかかわる問題点を指摘をしておられます(「三井マリ子・浅倉むつ子編『バックラッシュの生贄』に関してひっかかったこと」)。
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コメント

再公開決定の手続き問題

遠山さんがご指摘なさっている、再公開の決定の手続きの問題、まさにそうだと思います。再公開の決定はいったい誰の責任においてなされたのかも不明ですし、新しいブログの管理者が誰なのかもわからないまま。そして人権侵害は放置されるという状況は大きな問題だと思います。

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