2017-09

女子大学生の「男子トイレを占拠する」アクション

本ブログでは、これまでも「学校の女子トイレの便器の数を男子トイレよりも多くする規定」「公衆トイレなどの便器数の男女比を改める動き」のように、トイレの便器の男女比率をめぐる動きを紹介してきました。今回は、この2月からおこなわれている、女子大学生の「男子トイレを占拠する」アクションについて、まとめてみました。

《目次》
1.広州でのアクション
2.ターゲットは政府の政策、男性に対しては宣伝と説得を重視
3.各地でアクションを展開
4.アクションの反響
5.今回のアクションと中国のフェミニズム
6.北京などでは弾圧や情報統制も
7.ユニセックストイレについて
8.日本での報道
9.日本の女性トイレ問題は?

1.広州でのアクション(1)

2月19日午前、広州市の越秀公園の正門前の公衆トイレで、数名(20名と報じているメディアもある)の女子大学生が「男子トイレを占拠する」アクションをおこないました。彼女たちは男子トイレを占拠することによって、女子トイレの前で行列している女性を、男子トイレに誘導して使ってもらいました。このアクションの目的は、政府や社会に対して公衆トイレの女性便器の数を増やすようアピールすることでした。

女子学生たちは、男子トイレの前に陣取り、「女性への思いやりは、トイレから(关爱女性 从方便开始)」「女がもっと『便利』になれば、ジェンダーはもっと平等になる(女人更“方便” 性别更平等)」というプレートを高く掲げてアピールしました。

アクションを報道したテレビの録画(中国新聞網より)
视频:实拍女大学生上演占领男厕所行为艺术

トイレに入ろうとした中年の男性が「ここは男子トイレですよ。どうして若い女性が入り口をふさいでいるの?」と尋ねると、女子学生たちは、「女性に先に男子トイレを使わせてもらえませんか? 女子トイレには行列ができていて、我慢できない女性もいるんです。数分後に、また来ていただけませんか?」と言って、その男性に納得してもらうと、女子トレイの前に並んでいた女性に男子トイレに入ってもらいました。

道行く人には、以下のような「男性の同胞への手紙」というチラシを配布して、アクションの趣旨を説明しました。


男の同胞各位へ

驚かないでください。落ち着いてください。私たちは女の「暴徒」ではありません。この「男子トイレ占拠」は、財物のためでも、色欲のためでもなく、ただ、広範な女の同胞が急に便意を催す問題を解決するのを助けるためのものです。

あなたが男子トイレに入るとき、女子トイレには、よく多くの人が行列をしていることに気がつきませんか? あなたが女性と街に遊びに行ったとき、彼女がトイレに行く時間が長すぎることに、不平をこぼしたことはありませんか? 現在、大部分のトイレは、男女の(大)便器の数が同じです。なぜ、女子トイレにはいつも行列ができているのでしょうか?

事実はこうです。一般にトイレでは男女の大便器の数は同じですが、男子トイレには、大便器とほとんど同数の小便器もあります。ですから、男子トイレは女子トイレよりも少なくとも2倍の人を収容できます。しかも、女性は、大便でも小便でも、服を脱いで、しゃがまなければならず、生理的な差異もあるので、トイレに1回行くのに必要な時間は、平均して男性の2倍あまりです。また、一般に小さな子どもは、お母さんに付いて女子トイレに行きますから、そのためにトイレの一部を占有しますし、妊娠期間や月経期間の女性は、一般の女性よりも頻繁にトイレに行きます。トイレに行くのが難しければ、我慢をするしかありませんが、長期にわたって我慢していると、膀胱炎や腎臓病になりやすく、尿毒症にさえなりやすくなります。

人には3つの急なことがありますが、便が急なことが第一です。もしあなたの家族がこうした問題にぶち当たったのに、女子トイレに長い列ができていたら、あなたはどうしますか?

彼女たちがしばらく男子トイレを「徴用」するのを助けるために、入口で見張りをしてください。たとえあなたが行列をしている女性を知らなくても、あなたは、新しい良き男性としての態度を示して、先に彼女たちに男子トイレを使ってもらうことができます。具体的にどうするかは、私たちが見本を示します。

この臨時の措置のほかに、女性のトイレ難を根本的に解決しようと思うなら、私たちと一緒に以下の呼びかけをしてください。

第一に、政府が法律を作って、公衆トイレの女性便器の数を増やして、男女の便器の数が少なくとも1:2になるようにすべきです。

たとえ男女の利用者が同数で、トイレに行く時間も同じだとしても、女性トイレの便器の総数が男子トイレの大便器と小便器をプラスした数と同じになって、はじめて数が同じになります。だから、男女の大便器の比率は、少なくとも1:2でなければいけません。台北市は、男女の大便器の比率は1:5を下回ってはならないと規定しています。上海万博の男女のトイレの比率は、1:2.5でした。政府は、これらの先進的地区の経験を全国に押し広め、各地の立法を整備するべきです。

第二に、ユニセックストイレとバリアフリートイレを、とくにマーケットや病院、広場、駅などの地に増設すべきです。

ユニセックストイレは、独立した空間で、男女の区別はありません。ユニセックストイレは、男女のトレイの異なるニーズの量の問題を緩和できるだけでなく、とくに病院などで、息子が老いた母親を助けたり、夫が妊婦に付き添ってトイレに行く際などの不便をも解決できます。バリアフリートイレも性別の制限はなく、階段・敷居などの障害もなく、スペースはもっと広くて、障害者や老人に便利であるだけでなく、ベビーカーもスムーズに入ることができます。

私たちが女性のために急に便意を催す問題を解決することは、オーバーに騒ぎ立てているわけではなく、「三俗[庸俗・低俗・媚俗]」でもありません。男女や貧富を問わず、ほとんどの人には、急に便意を催す苦しさを体験したことがあります。あなたの身の回りにも、母親とか、妻とか、ガールフレンドとか、女児とか、あなたが守るべき女の人がきっといるでしょう。彼女たちのために、私たちと一緒に行動しましょう。


このアクションの発起人は、北京出身で西安の大学で学んでいる李麦子さん(仮名、李婷婷と書いているメディアもある。彼女の网易微博)でした。李さんは、女子トイレの前には行列ができていて、いつも我慢するのがつらいのに、隣の男子トイレはいつも空いているので、あるとき、男子トイレを「占用」するという考えが浮かんだのでした。彼女が広州で公益活動に参加したとき、広州の女子大学生たちと知り合ったのですが、彼女たちに自分の考えを話したところ、多くの女性が同意して、今回のアクションになりました。

当日は、男性もひとり参加しました。彼は男子トイレの前で「門番」をして、やって来る男性を説得しました。

2.ターゲットは政府の政策、男性に対しては宣伝と説得を重視

このアクションに参加した広州の大学生の鄭楚然さんは、「私たちにとっては、最初から、このアクションは、男性に対するものでも、トイレに対するものでもなく、政策に対するものであることは明確でした」と語っています。

実は、今回のアクションの前に、彼女たちは、あるマーケットで「予行演習」をおこなっており、それ自体は順調にいったのですが、そのとき、参加者の中から、「アクションの場所が、人々の誤解を招くかもしれない。こういう場所でやったら、多くの人は、マーケットの設備の問題だと思って、公共のリソースの配置の問題であることに気付かないだろう」という声が出て、公衆トイレでアクションをすることにしたのです。

このアクションは、男性に対しては宣伝と説得を重視したものだったと言えると思います。上のように男性向けにチラシを作成したこと自体がその表れですし、チラシの内容も、女性にとってのトイレの問題を丁寧に説明するとともに、男性がするであろう経験の話も出し、「自分の母親や妻、ガールフレンドのために」という言い方もして、なんとか男性を説得しようとしています。

インターネットでは、「もしお腹を壊した男性が来たらどうするのか?」という疑問も寄せられましたが、鄭楚然さんは、「当日も、たしかにある男性が、女性がまだ男子トイレにいたのに慌ててトイレに入って行ったことがありました。けれども、各トイレにはドアがあったので、問題は起きませんでした。現在は、世界中にこうしたユニセックストイレがあります」と答えています。

中山大学ジェンダー研究フォーラムの柯倩婷さんも、今回のアクションについて、「プランも巧妙であり、けっして単純に男子トイレを占拠するのではなく、男性と意思を疎通させて、彼らに何分か時間を使って列に並んでもらうことによって、自分で体験してもらい、話題になって討論を呼び起こす目的を達しています」と指摘しています(2)

3.各地でアクションを展開

李麦子さんは、当初から北京と深圳でもアクションをすると語っていましたが(3)、その後、全国各地の女子大学生たちが同様のアクションを繰り広げました。下に、アクションがおこなわれた日と場所、おこなった人をまとめてみました(4)

2月19日 広州市 越秀公園の正門前の公衆トイレ 6人の女子大学生(発起人:李麦子)+1人の男子大学生
2月26日 北京市 駅の近くの公衆トイレ 10人あまりの女子大学生
2月29日 鄭州市 鄭州市人民公園の公衆トイレ 11~12名の女子大学生(発起人: 張亜楠[鄭州の大学の学生])
3月4日 南京市 秣陵路付近の公衆トイレ 10人あまりの女子大学生
3月6日 成都市 路地の公衆トイレ 4人の女子大学生
3月8日 武漢市 広場の公衆トイレ 20名あまりの女子大学生(組織者: 張甜[中南財経政法大学大学の院生])
3月18日 西安市 地下の公衆トイレ 8人の女子大学生+9人の男子大学生(発起人: 夏媛[西安の大学の3年生])
3月18日 蘭州市 中山橋東側の公衆トイレ 女子大学生(記事中に「数人の若い女性が男子トイレの『門番』をした」という記述あり)

いずれも、だいたい数人から10数人の女子大学生による、「公衆トイレ」の占拠活動です。そのやり方も、広州同様、完全に「占拠」するのではなく、男性に3分ほど待ってもらって、その間に女性が使うというものです。スローガンも、「关爱女性 从方便开始」と「女人更“方便” 性别更平等」が広州のほか、鄭州・武漢・蘭州でも用いられ、シール投票が広州と北京と蘭州で試みられるなど、共通している部分もあります。

また、参加者にも重なりがあります。李麦子さんは少なくとも三市での活動に参加していますし、南京での活動には北京から支援に来た女子学生も参加し、武漢での活動の組織者である張甜さんは広州での活動にも参加するなどしています。

といっても、もちろん同じ人が全国を回っているのでは全然ありません。南京でのアクションは、主に、公益機構である南京甘之露ボランティアセンター(南京甘之露志愿者中心、B型肝炎差別などに取り組んでいる団体のようです)から来た学生や南京師範大学の学生によって担われ、武漢でのアクションをしたのは、湖北工業大学や武漢大学、中南財経政法大学、武漢科技職業学院高校の学生だとのことです。また、スローガンも、北京と蘭州では「爱她就别让她等待(彼女を愛るするなら、待たせてはいけない)」、南京では「学习雷锋好榜样 方便女性三分钟(雷鋒[「人民に奉仕した」模範的人物]に学んで、女性に3分トイレの時間を)」、成都では「占领男厕所 让我方便点(男子トイレを占拠する。私にトイレの場所を)」といった独自のものも使われています。

以上から見ると、それぞれのアクションは地元の女子大学生のグループによって担われつつ、各地の女子学生たちの間には、繋がりないしネットワークがあるという情況だと思います。その意味で、(やや大げさな言い方をすれば)全国的広がりを持った運動とも言いうるように思います。

ただし、上記以外に、3月9日福州でおこなわれたアクションがあり、これは、会社員の女性が1人でマクドナルドのトイレでおこなったものです。プラカードに書かれたスローガンも、「三八婦女節 女人我最大」というものでした(5)。これは、上で述べた女子大学生のアクションとは異質であると言えます。

彼女は、他の都市の「男子トイレ占拠」活動に啓発されて、自分も活動をしたそうで、このことは、それだけ女子大学生たちのアクションが話題になったことを示していると思います。また、公衆トイレだけでなく、マクドナルドやケンタッキーフライドチキンのような店のトイレの便器の男女比にも批判が出ていますから、その意味で、彼女の行動にも意義があったと思います。

4.アクションの反響

メディアで注目され、世論にも一定の支持

このアクションはおだやかにおこなわれたようです。鄭楚然さんは、「少数の人には『理解できない』と言われましたが、『男子トイレを占拠する』というアクションは、現場の大多数の公衆に理解され、肯定されました。女性が主になり、男性が支持しました。私は、全体的な状況は非常に和やかだっと思います」と述べています(6)

広州でのアクションの当日、女子大学生は、路上で市民に「現在の男女のトイレの便器の比率は合理的だと思いますか?」というアンケート調査もしましたが、「合理的」だとしたのは5人だったのに対して、「不合理」という回答が61人、「わからない」が4人でした(7)(ただし、この調査は、シール投票の形でおこなったようですから、女子大学生を支持する回答が集まりやすかったのではないかと思いますが)。

メディアでも、かなり大きく取り上げられました。メディア報道は、全体としては、女子大学生の言い分を伝えているものが多く、また、それぞれの地区のトイレの便器の男女比を調査した報道(8)やアメリカや台湾、香港における女性トイレ増設の動向を紹介した記事もあり(9)、アクションにわりあい好意的なものが多かったのではないかと思います。

インターネットでも、ケンタッキーフライドチキンや自分の学校のトイレでもそうだと言って、賛成する声が多く寄せられました(10)。その一方、ネットを中心に、「男子トイレを占領するような公序良俗に反する行為を芸術と呼べるのか?」「男性が男子トイレを入る権利やプライバシーを侵犯するものだ」といった批判も寄せられました(11)

『河南商報』の公式ミニブログで、「公衆トイレの女子トイレの比率を増やすこと賛成か?」という質問に対したところ、以下のような結果でした(12)
・賛成……83.9%(2373名)
・不賛成……9.4%(265名)
・関心がない……6.8%(191名)

「鳳凰網」のネット投票では、以下のような結果でした(3月18日時点)(13)

○「女子大学生が男子トイレを占拠した行為は、理にかなっているか?」という質問に対しては――
・「理にかなっている。女性がトイレを使う時間が長いのだから、もっと設置すべきである」……29.7%(16036票)
・「理にかなっていない。他の方法でニーズを解決すべきであり、男子トイレはきわめてプライベートな場所である」……54.4%(29335票)
・「理解できるが、支持できない」……15.3%(8253票)

○「女子トイレの比率を増やすことを支持するか?」という質問に対しては――
・支持する……51.2%(23736票)
・支持しない……45.0%(24041票)
・どちらともいえない……3.8%(2031票)

現場に比べて、インターネットの匿名投票などでは女子大学生のアクションに対して否定的な意見が多いようです。ただし、ネット上の投票というのは、日本の場合を見ればわかるように、世論の平均値とは非常にズレた結果が出ることもあるので、世論全体としては、もっと支持が多い可能性もあると思います。また、匿名投票でさえ、アクション自体にも3割の支持があり(「理解するが、支持しない」を含めると半数近く)、まして「現在の男女のトイレの便器数の比率を改める」ことに関しては、かなりの支持があると言えます。

広州市の回答は、とくに前進した個所はない?

21日、広州市の城管委(都市管理委員会)は、この事件について、1)「現在、『広州市公衆トイレ管理規則[广州市公共厕所管理办法]』を作成しているところであり、新築・改築・増築の際には少なくとも男女の便器の比率を1:1.5にするように規定する」、2)「その規定は、執行を強制する条項も入れる」と答えました。また、3)「現在あるアンバランスに関しても、改めるように呼びかける」と述べました(14)

この回答を、女子大学生の要求に対して広州市が応えたものであるかのように報じているメディアが多いのですが(とくに外国のメディアにそうした傾向がある(15))、実際は、少なくとも1)や2)の点は、後述のように広州市が昨年から言っていることを繰り返しただけの回答です。

相次ぐ政策提案――その背後にはアクションをした女性たち自身の働きかけも

ただし、その後、女子大学生たちのアクションに応えて、さまざまな人がトイレの便器の男女比の問題について政策的提案をしています。

3月1日、北京・広東・上海などの男性弁護士や学者10人が、政府の「住宅と都市・農村建設部」に対して、「公衆トイレの中の女性便器と男性便器の比率を2:1に到達するようにし、そのうち女子トイレと男子トイレの大便器の比率は4:1に到達するようにすべきである」という要望を提出しました。彼らは、「駅・商業センター・観光地などでは、女子トイレに長い列ができる現象は非常に明白であり、男子トイレよりも状況はずっと深刻である」と指摘し、女子大学生の「男子トイレを占拠する」アクションを支持すると表明しています(16)

また、全国人民代表大会(全人代)代表の葉青さん(湖北省統計局副局長)は、「都市の公衆トイレ設計基準を完全なものにし、女性用便器の比率を高める提案」を提出しました。葉さんによると、2005年に建設部が施行した「都市公衆トイレ設計基準」は、公衆トイレでは男性の大便器と女性の便器の比率を1~2:3にし、商業区域内の公衆トイレでは2:3にするのが適当だとしているが、「適当である[宜為]」という言葉は、この基準が強制的でないことを示しているので、今回、男女の便器の比率を1:2にすると定め、かつ規定を強制的なものにする提案をしたということです(17)。陝西師範大学に立位式女子トイレを設立した(ただし現在ではほとんど使用されていないようです(18))ことで著名な屈雅君さんも、男女の便器の比率を1:2にする提案を全人代に出しました(19)

上で引用した「男の同胞への手紙」にも、「政府が法律を作って、公衆トイレの女性便器の数を増やして、男女の便器の数が少なくとも1:2になるようにすべき」と書かれていますが、李麦子さんも、当初から「人民代表大会の代表と政治協商会議の委員に、この提案をその2つの会に持って行ってもらって、男女の便器の比率の改善とジェンダーレストイレ・バリアフリートイレの建設を推進する立法を推進してほしい」と語っていました(20)

さらに、鄭楚然さんは友人たちと一緒に、全人代や全国政治協商会議(全国政協)に提出するための「民間の提案」を書き上げ、それをミニブログや電子メールを使って、全人代の代表や全国政協の委員に訴えて回り、こまごまとした煩わしい交流をしたのちに、若干の代表と委員から返答と支持を得たのだといいます。このようにして「民間のパフォーマンスアートが全人代や全国政協の提案に転化した」のは、「歴史的に初めて」のことだと鄭さんは述べています(補1)

全人代や全国政協に対する個々の代表(議員)の提案は、それが、そのまま法律になるようなことはけっしてありません。しかし、こうした提案が出されるのは、世論の反映であるとともに、パフォーマンスアートをした人々自身の働きかけの結果でもあったわけで、そうしたことには大きな意義があると思います。

5.今回のアクションと中国のフェミニズム

台湾での実践から学ぶ――「ウォール街を占拠せよ」の物まねではない

日本を含めた外国のメディアは、彼女たちのアクションを「ウォール街を占拠せよ」運動と並列して語る傾向が強いようです。中国国内にもそうした人がいないわけではないのですが、彼女たちは、「ウォール街占拠」運動のまねをしたわけでは、けっしてありません。彼女たちの口からは、「ウォール街占拠」にヒントを得たという話は出てこず、むしろ李麦子さんは、「ウォール街を占拠せよ」という世界的なアクションのために、「占拠」という言葉が、強硬なイメージを与えることを懸念していました。そのこともあって、新聞記者に対して、李さんは「このアクションは、『男子トイレを占拠する[占領]』のであって、『力づくで占領する[覇占]』ではありません。広範な男性の同胞の了承を得ます」、「私はフェミニスト[女性主義者]ですが、女性の覇権主義者ではありません」ということを何度も強調したそうです(21)

彼女たちが参考にしたと言っているのは台湾の経験です。李さんは、「台湾では、1996年から男子トイレの占拠を開始したので、現在、台湾の法律は改善されています。私たちも台湾の経験を参考にしました」と述べています(22)。台湾では、1996年5月4日、台湾大学女性研究社の女子学生たちが、男女のトイレの便器数の不平等を訴えるために、台北駅の男子トイレを占拠してアピールしており、台湾の彼女たちは、この運動を、かつての「五四新文化運動」にならって、「五四新女性トイレ運動(五四新女廁運動)」と呼んでいます。この運動の結果、同年10月、台湾の「建築技術規則建築設備編」が改正され、公共施設での男女の便器の比率を1:2にするように定められました。さらに2006年には、「建築技術規則」が改正されて、多くの人が同時にトイレを使用する場所(劇場など)では、男女の便器の比率を1:5にするように定められ(それ以外の場所は1:3)、2010年には、その規定に沿って「建築法」も改正されました(23)

昨年すでにフェミニスト活動家らが男子トイレ占拠を呼びかけ――民間フェミニズムの思想的な流れ

昨年5月24日、呂頻さん(フェミニスト活動家、ジャーナリスト。本ブログの記事「戴晴、艾暁明、呂頻氏らが『劉暁波のノーベル賞受賞に関する声明』に署名」も参照])は、「トイレも権力である。誰が変えるのか?」というトイレの男女比を論じた文を書いた際、「女性は我慢するだけの被害者であってはならない(……)もちろん普通の人には、調査をして提案をするようなことはできない。けれども、私たちには別のこと、たとえば男子トイレを占拠すること[占領男厠]はできる――なぜやらないのか? もし自分だけでは怖くてできなくても、みんなで手をつなげば、きっと紳士たちは私たちの行動に対して文句を言えないだろう」(24)と、今回のアクションを呼びかけ、予言したようなことを述べています。呂頻さんの上の文は、昨年8月8日には、広州で発行されている『南方都市報』にも転載されていますし(25)、広州の女子学生が目にした可能性も高いでしょう。

広州市では、昨年2月、政治協商会議の委員の韓志鵬さんがトイレの便器の男女比の問題を提起したのに答えて、広州市の城管委(都市管理委員会)は、「近いうちに『広州市公衆トイレ管理規則』を作成して、男女の便器の比率を1:1.5にし、この『規則』には執行を強制できる条項も入れる」と回答しました(26)。この回答に対して、李思磐さん(『南方都市報』調査記者、フェミニスト。腾讯微博)は、昨年8月10日、「トイレ革命いまだ成功せず。女性の同志はなお努力が必要だ」という論説(『東方早報』掲載)の中で、城管委の回答に一定の評価をしながらも、台湾の「建築法」の規定などを引いて、「広州の新しい基準はまだ低すぎる」と指摘しました。

その際、李思磐さんは、「公衆トイレの女性トイレの比率を高めるには、立法、法改正、建築・改造という長い過程が必要だ。けれど、その前は、広州と中国の女性たちはまだ長い間待たなければならないのか? 列を作っていてトイレが我慢ができないとき、誰が最初にカニを食べて[=初めてで勇気がいる行動のたとえ]『男子トイレを強襲』するだろうか? その女性のために番をする新しい世代の紳士は、いつ現れるのだろうか?」(27)と、呂頻さん同様、男子トイレ占拠を呼びかけており、女性のために番をする男性についても語っています。

呂頻さんは、今回のアクションがおこなわれた後、「公衆トイレは、公共のリソースとして、それが公平に享有され、効率的に使用されるように保障されなければなりません。いわゆる『男子トイレ占拠』の意義は、利益を占有することではなく、男性と女性が公衆トイレというリソースの配分が公平か否かを共に考えることにあります」(28)と語っています。この呂頻さんの言葉は、先に引用した、広州のアクションの組織者である鄭楚然さんの、「このアクションは、男性に対するものでも、トイレに対するものでもなく、政策に対するもの」という言葉と合致しています。

私は、何も、「呂頻さんや李思磐さんの影響によって今回のアクションがおこなわれた」と言いたいわけではありません(たぶんそうした単純・一方的な関係ではないだろうと思います)。しかし、以上から、今回のアクションは、女子大学生だけの突発的発想ではなく、中国の民間のフェミニズムの思想的な流れの中に位置づけられる、ということは言えると思います。

パフォーマンスアートによって、女性の声を強烈にアピール

もちろんこれまでにも女性の政策的訴えがなかったわけではなく、、2008年に制定された「広東省未成年者保護条例」で学校の女子トイレの一人あたりの便器数を男子トイレより多くする規定が導入された際には、少なくない女子生徒が、条例への意見募集の段階で意見を出しています(本ブログの記事「学校の女子トイレの便器の数を男子トイレよりも多くする規定」)。また、2010年12月に施行された「珠海市婦女権益保障条例」で「公衆トイレでは、女性の便器の比率は男性の便器の比率の1.5倍以上でなければならない」と規定された背景には、多くの専門的機構や専門家・学者の活動があったと言われています(本ブログの記事「公衆トイレなどの便器数の男女比を改める動き」)。

さらに、女子大学生のアクションに先立って、今年2月5日、アモイ市の公衆トイレで女子トレイの前には長い列ができていたのに、男子トイレは空だったので、我慢できなくなった女性たちが、男子トイレを「占拠」したという事件もありました(29)。こうした自然発生的な事件は他にもあったでしょうし、そうした行動を笑い話にすべきでないと主張した記事も出ています(30)

ジャーナリストの馮媛さんは、こうした事件を踏まえて、今回のアクションについて、「『トイレの占拠』は(……)以前にもあったことだが、このたび女子大学生は、それを芸術化して公に表現することによって、社会に向けて、平等を要求する声をよりはっきりと伝えた」と評価しています(31)

鄭楚然さんは、「パフォーマンスアートとは、私たちが観念を表現し伝える一つのやり方です。この行動は、表面的には滑稽なようですが、その中には、私たちの明確な訴えがあります。(……)私たちの最終目的は、政策によって変革を成し遂げることであり、現場とメディアの影響によって、公衆がこの問題は変えられると思うようになります」と述べていますが、実際、今回のパフォーマンスアートは、メディアでも大きく取り上げられて、女性の声を強烈なアピールすることに成功したと言えると思います(32)

「学術化・学院化」したフェミニズムを乗り越え、現実に働きかける流れ

中山大学ジェンダー研究フォーラムの柯倩婷さんは、彼女たちのアクションに関連して、新聞記者が「フェミニズムの中国での発展をどのようにご覧になりますか?」と質問したのに答えて、「このたびの男子トイレ占拠のアクション以外にも、若干のNGO・女性団体・大学生は多くの活動をしてきました。中山大学の艾暁明先生[本ブログの記事「戴晴、艾暁明、呂頻氏らが『劉暁波のノーベル賞受賞に関する声明』に署名」参照]を含めた学者・法律界の人々は、黄静事件[デートレイプ事件]、鄧玉嬌事件[性暴力に対する正当防衛事件。本ブログの記事「鄧玉嬌事件をめぐって」「鄧玉嬌事件の判決をめぐって」参照]で成果を収めました。このほか、最近も北京で女子学生がバレンタインデーに血に染まったウェディングドレスを着て街を歩きました(*)。中山大学ジェンダー研究フォーラムも、美容整形の女性に対する被害をアピールするために、地下鉄でフラッシュモブをする活動を組織したことがあります(**)。しかし、活動には、多くの不十分な点もあります。たとえば、学術化・学院化しすぎて、本当に街頭に出て、深く民衆の中に入って、権益に関心を寄せることはあまり多くありません」と述べています(33)

(*)の「北京でも女子学生がバレンタインデーに~」とは、今年2月14日、ドメスティックバイオレンス反対のアピールをするために、3人の女子大学生が、北京の前門で、血痕の色が付いたウェディングドレスを着て、「殴るのは親しさではなく、罵るのは愛ではない!」「暴力はあなたの身の回りにあるのに、まだ黙っているの?!」「愛は暴力の口実ではない!」といったプラカードを掲げて歩いてアピールをしたことです。DV反対のチラシも配布しました。その3人の女子大学生の1人が李麦子さんでした。

バレンタインデーにこのパフォーマンスをした理由は、この日は若い人にとってパートナー文化の圧力が強まる日であり、本当はロマンチックラブは暴力と関係があるのに(女性をお姫様扱いするけれども、実は男性が強者だから)、そのことに対する警戒が欠けているので、親密な関係の中にも暴力が隠されている可能性があることに気づいてもらいたいからでした(34)

(**)の「地下鉄でフラッシュモブをして~」とは、2010年4月11日、広州市の地下鉄の複数の駅の美容整形の広告の前で、女子大学生たちが、「私は私の自然を愛する。美は愛するが、傷つけられはしない」と書いた揃いの黒いTシャツを着て、それらの広告を批判するパフォーマンスをしたのち、「愛美不受傷」と書かれた横断幕を広げる活動をしたことです(フラッシュモブとは、突然ある地点に集まって、短い時間パフォーマンスをしたのちに、すみやかに解散する活動)(35)

単なる学術団体ではなく、現実にコミットしてきた中山大学ジェンダー研究フォーラムの柯さんさえも(だからこそ、でもありますが)が、上のように、中国のフェミニズムは「学術化・学院化しすぎて~」と語っているのですから、「男子トイレ占拠」のようなアクションは、学術レベルにとどまらない現実世界の運動として、評価されうると思います。また、上のようなさまざまなパフォーマンスをする流れが、女子大学生たちの中から生まれていることにも注目したいと思います。

しかも、「血染めのウェディングドレス」とか、「フラッシュモブ」といった自分たちだけでやるパフォーマンスと違って、今回のアクションは、「男性のトイレ利用者」という他人に直接働きかける活動ですから、より社会性が強いとも言えるでしょう(36)。そして、上で述べたように、自ら働きかけることによって、歴史的に初めて民間のパフォーマンスアートを全人代や全国政協の提案に転化させたのです。

こうした運動が、上で述べたように、全国各地で、平均して10人程度の女子学生がグループを作っておこなわれているのですから、歴史に残る運動になる可能性もあるように思います。

フリージャーナリストの卞楽さんは、(女性のトイレ問題については理解を示しつつも)女子大学生のアクションは「過激だ」と考える人々に対して、「ジェンダー平等を実現するにはフェミニズムが必要であり、フェミニズムは単なる社会理論ではなく、社会運動であることを理解していない」と述べて批判するとともに、「フェミニズム理論は中国にやって来たら、社会的現実とは何の関係もない言葉の体系になった。若干のジェンダー平等に関する話題は(……)大衆の世論の中では、男権的言語体系の中で歪曲されて、その意義が伝わらなかったり、嘲笑されたりした」という情況を指摘し、「官僚政治と男権の伝統は、不可分に結びついて、互いに強化し合っており、平等を勝ち取るためには、行動をして、フェミニズム本来の姿を取り戻さなければならない。まさにこの意味で、私は男子トイレ占拠運動が新しいスタートになることを期待している」と言っています(37)

こうしたインパクトがある運動のせいでしょうか、このアクションから説き起こして、フェミニズムについて論じる人も出てきています(38)。そうした機会をつくったという点でも、このアクションには意味があると思います。

6.北京などでは弾圧と情報統制も

上述のように、今回のアクションは現実世界に強く働きかける活動だったからでしょうか、北京と鄭州のアクションは当局の介入を招いています。

『ニューヨークタイムズ』によると、北京で女子大学生たちが、徳勝門の長距離バス停近くのトイレでアクションをしようとしたら、警官10人と警察車両3台によって阻止されたとのことです。アクションは他のトイレでおこなったのですが、その際、女子大学生たちがマスメディアの記者に自らの活動について語っている姿は警察に録画されていました。また、記者たちがいなくなると、李さんたちは近くのホテルに閉じ込められました。中国のメディアは、こうした警察の弾圧については報じず、あたかもアクションが順調におこなわれたかのように報じています(39)

また、イギリスの『ファイナンシャル・タイムズ』によると、その翌日には、「男子トイレを占拠する」というキーワードが、新浪ミニブログ(中国版ツイッター)でシャットアウトされました。「次は鄭州で活動を計画している」という情報も、かたっぱしからインターネット警察に削除されました(40)

李麦子さんは、こうした当局の動きについて、「これは政治的にデリケートな問題ではないのに、どういうことなのかわからない」と述べたということですが(41)、『ニューヨークタイムズ』は、「広州は比較的リベラルだが、北京は警戒が厳しい[ultra-security-consciousという言葉を使っています]ので弾圧された」と述べています。また、弾圧を報道させなかったのは、「中国政府は女性トイレの改善を求める無害な女子大学生を拘留するような政府」だという悪いイメージを持たれたくなかったからだといいます。

鄭州でも、女子大学生たちは、鄭州市人民公園の公衆トイレでアクションをするために東門から公園に入ろうとしましたが、公園の管理者たちに阻止されました。彼女たちは西門から公園に入って、トイレの前でプラカードを掲げて、何分か男子トイレを「制圧」して活動をしましたが、男子トイレを使った女性がトイレから出てきたところで、管理者に「女性が男子トイレを使ってはいけない」と追い出されました。管理者の一人は、「彼女たちが女子トイレの増設を望んでいるは知っているし、この活動には反対しないが、男子トイレに入るのには反対だ」と述べました。鄭州の場合は、警察は直接介入していませんし、女子大学生を軟禁するような弾圧ではなかったせいでしょうか、中国のメディアも報道しています(42)

しかし、このまま運動が各地に広がった場合、当局がどう対応するかという点は、若干心配です。

7.ユニセックストイレについて

女子大学生たちが提案しているユニセックストイレについては、中国では、現在のところ、女性の抵抗が強いようです。ネットで賛否を尋ねたところ、男性は、賛成4056人(68.2%)、反対1893人(31.8%)で、7割近い人が賛成しました。しかし、女性は、賛成1609人(30.7%)、反対3625人(69.3%)で、3割程度の人しか賛成していません。その理由は、捨てた生理用品を見られるのが嫌といったこともありますが、最大の理由は、安全(のぞきなどの犯罪)に対する心配のようです(43)

その点に関しては、李麦子さん自身は、台湾のように非常ベルを備えればいいと述べていますし(44)、ネットでも、壁を天井まで築くとか、警備員を置くといった対策が指摘されています(45)

柯倩婷さんは、ユニセックストイレの意義として、李麦子さんが挙げている点のほかに、「比較的中性化した人々」や「トランスジェンダーの人々、たとえば異性装者、性転換者」のため、という点を挙げていますし(46)、方剛さんなども、トランスジェンダーの人々にとっての意義を指摘しています(47)

報道を見るかぎり、李さんたちはトランスジェンダーにとってのユニセックストイレの意義は述べていません。しかし、台湾の運動ではトランスジェンダーが視野に入っているので、李さんたちが知らなかったとは考えにくく、単に、李さんたちは、一般の人にはトランスジェンダーへの偏見が強いことを考慮して、あえてそうした人々のことは述べなかっただけかもしれません。

8.日本での報道

このアクションについては、日本の一般のマスコミはほとんど報道していません(48)。私は、2006年にこのブログを開設した際、「日本のマスコミの海外ニュースには、男女平等(女性差別)についての話題があまり登場しません。とくに少ないと思うのが、海外の女性の主体的な動き、女性が地位向上を勝ち取っていく動きです」(「開設にあたって」)と書きましたが、そうした状況はあまり変わっていないようです。まして今回は、「トイレ」の話なので、より周縁的な話題として軽視されたのでしょう。

インターネットメディアでは、かなり多数の報道がありました。その意味では、ネットメディアは存在意義を示したと思います(なかには、かなりひどい誤報もありましたが(49))。私は、当初、日本のネットメディアは、このアクションを、「呆れた運動」と捉えて、笑いものにするのではないかと心配していたのですが、記事の内容そのものは、本国や欧米の報道に依拠していたため、特にひどいものではありませんでした[しかし、よく読むと、かなり重大な問題がありましたので、別途ご報告します(2012/4/12追記)→「中国の女子大学生の『男性トイレ占拠』アクションと日本のメディア」(WAN2012/04/18)]。中国のメディアは、女子大学生たちの努力の甲斐あってか、比較的正面からこのアクションを報道していましたし、欧米の報道機関は、「ポッティ・パリティ」と呼ばれる諸外国のトイレの男女平等施策に言及するなど、日本よりフェミニズムに理解がある報道をしていました。

ただし、このアクションに対しては、他の女性関係のニュースと比べて、日本のネット報道が非常に多いという特徴があり、そのことは、このニュースが、「物珍しいニュース」として、関心を引いた可能性が高いことを示しているように思います。そこに何か、「呆れたニュースとして、笑いものにしてやろう」というような底意も感じる――とまで言えば、言いすぎかもしれません。しかし、実際、ヤフーコメントの1位は「人体の機能面に対して不平等を声高に叫ぶ意味が分からない」(このコメントは「トイレの待ち時間の不平等をなくせ」というニュースのタイトルに反応したものでしょう)で、2位は「痛い、痛すぎる…」、3位は「女子トイレの個室の数を増やせば済む話 中国人の頭は、いっちゃってんな」というものであり、こうしたコメントが付くことが容易に予想できる題材だったと思うのです。ヤフコメの場合、いかなる記事に対しても反動的・排外主義的なコメントを付ける傾向が非常に強いとはいえ、こうしたコメントは、ネットニュースが、とにかく珍しい「話のタネ」になるような題材(中国の場合は、一見「呆れたニュース」になりやすい)を優先するという歪みの反映でもあろうと思います。中国本国のメディアにも、似たような弱点はあるのかもしれませんが、日本における中国報道のあり方を考えさせられます。

9.日本の女性トイレ問題は?

日本では、女性トイレ不足は、中国のように大きな問題として報じられませんが、けっして問題になっていないわけでも、まして問題が存在しないわけではないようです。

私がかつて1980年代の初めごろ、東京大学の学生だったとき、大学に女子学生が増加したために女性トイレ不足が問題になり、その増設が自治会の要求の一つになっていました。『東京大学新聞』もこの件をかなり大きく取り上げ、女子学生が「休憩時間にトイレに並んでいて、ゼミに遅れたために、教授からおしかりを頂戴することもある」という発言が掲載されてたことを覚えています。他大学でも同様の問題が起きていたのではないでしょうか?

自治体の公共施設に関しても、1994年、埼玉県の所沢市議会で、中嶋里美議員が「公共施設の女性トイレの広さ」について質問しています。中嶋議員は「体の構造や身につけている衣服等の関係で、女子がトイレ使用にかかる時間は男子の3倍と言われております。しかし現状では、トイレの広さや便器数は男女ほとんど同じです。その結果、劇場での幕間や学校等の休み時間は、女子トイレには長蛇の列ができることがしばしばであります。男の人は、用を済ませ、幕間にゆっくりとコーヒーなどを飲む時間をもてるのに、女性は、トイレで並ぶだけですべての時間を費やしてしまうというような現状があります。/また、ある小学校の校長先生は、休み時間には校庭で遊びなさいと指導しているのに、女子がなかなか校庭に出てこない、調べてみると、みんなトイレで休み時間を使っていたということを知ったとお話していました」という情況を指摘し、公共建築物における女性トイレ拡大を求めています(50)

1996年に刊行された埼玉県の「女性トイレレベルアップ検討会」の報告によると、当時の同県の便器数の男女比の平均は、公園施設が2対1、劇場・ホールが1.2対1でした。検討会は、これでは女性トイレが少なすぎるので、便器数の男女比を4.2対5.8にすべきだと指摘し、その意見は、当時の施設の改修や計画に生かされたのことです(51)

近年もこうした問題がなくなったわけではなく、2005年の「愛・地球博(愛知万博)」ではトイレ不足が深刻で、とくに女子トイレは1時間待ちなどという話が今でもネットで見つかります。

昨年(2011年)も、萩市が、市内の公共施設や観光地にある女性トイレの混雑を解消するために、今後新設や増改築をする場合、女性の便器数の割合を、男性1(小用含む)に対し、2にする整備方針を定めたことが報じられています(52)。観光客などから「女性トイレを増やしてほしい」という要望があったということですが、昨年になって萩市に急に女性観光客が増えたわけではないでしょうし、萩市民館のトイレも男性22個、女性14個であるのに対して、市民館の利用者の約7割は女性だったとのことですから、女性にとってトイレ問題は長い間深刻な問題だったのでしょう。

最近でも、私がよく通りかかる京都駅ビル(1994年完成)の改札口近くのトイレは、しばしば女性が行列を作っておられます。

以上から見ると、日本でも、おそらく設計段階で男性中心の考え方があったり、利用時間の男女差を十分把握していなかったり、女性の利用者が増加したのに対応が遅かったりといった理由で、女性トイレの不足が生じる情況がしばしばあるのではないでしょうか? 文字通り、「女性の視点」が不足しているのだと思います。法律で対応すべき面もあるのではないでしょうか?

よく「おばさんが男子トイレに入ってくる」ということが、「恥ずかしげもない」行動として非難されていますが、本末転倒であり、そうした現象は、女性トイレ問題が日本でも実はかなり重大である(少なくともそうした場所がある)あらわれとして捉える必要があると思います。

学問的なトイレ研究についても、1995年のことですが、澤田真知・佐々木伸子・上野勝代の三氏が「総合的な女性利用者の立場からのトイレ研究は少なく、女性のおかれている文化的、社会的、生理的立場に基き“公共空間と女性”という視点から系統的になされたトイレ研究は未だない」(53)と指摘しておられます。この面でも努力が必要ではないでしょうか?

※日本の女性トイレ問題については、詳しくは、「WANに『中国の女子大学生の「男性トイレ占拠」アクションと日本のメディア』掲載、および日本における女性用トイレ不足問題について」を参照してください[2012年4月18日追記]。

【関連記事】
・「女性差別反対を訴える女子大学生のパフォーマンスアート続く」(2012/04/18)。
・「『男子トイレ占拠』などのパフォーマンスアートの成功支えた周到なプラン」(2012/05/20)

(1)広州でのアクションについては、「女大学生“占领”男厕 呼吁解决男女厕位不合理」新浪広東2012年2月20日(来源:南方網)、「女大学生“占领”男厕所 广州越秀公园附近上演行为艺术,呼吁解决男女厕位不均衡问题」南都網2012年2月20日(来源:南方日報)、「女生占领男厕所引围观 无性别厕所是否可行」中国広播網2012年2月20日(来源:華声在線)、「广州女大学生“占领男厕”争平等」BBC中文網2012年2月23日、「女性平等入厕的时候到了」南都網-南方都市報2012年3月5日参照。日本語での報道は、「『女子トイレ増やせ』女学生が男子トイレ占拠 広東」中国網(人民網日本語版2012年2月20日)、「『男子トイレを占拠せよ』運動 中国で女性大生が開始」ウォール・ストリート・ジャーナル2012年2月22日、「中国でも『オキュパイ』運動? 女子大生ら男性トイレを占拠」AFPBB News2012年2月24日、「トイレの待ち時間の男女不平等をなくせ! 女子大生が男子トイレを占拠―中国」レコードチャイナ2012年2月25日。
(2)この節でのさまざまな発言の引用は、すべて「女性平等入厕的时候到了」南都網-南方都市報2012年3月5日より。
(3)"占领男厕"计划26日在北京深圳发起同样活动」南方報業網(南方都市報)2012年2月23日。
(4)各地のアクションについては、以下の記事参照。
 ・北京市―「北京女大学生结伙“冲进”男厕所 称欲推动立法」大洋網2012年2月26日(来源:法制晩報)、「北京女大学生举行“占领男厕所”活动」新浪網2月26日、「『公共トイレの待ち時間、女性の方が長いのは不平等!』と女子学生が抗議運動―北京市」レコードチャイナ2012年2月27日。
 ・鄭州市―「郑州女大学生"占领男厕"遭轰出 被指作秀」中国新聞網2012年3月1日(来源:大河網)、「“占领男厕”郑州上演 十余女大学生与公园管理方PK」新浪網2012年3月1日(来源:東方今報)、「女大学生人民公园“占领男厕所” 三分种轰走」商都網2012年3月1日(来源:中原網―鄭州晩報)、「女子大生『男子トイレ占拠』デモ、阻止される 鄭州」人民網日本語版2012年3月1日、「女子大生が男子トイレに侵入…『エッチな目的ない』と表明=河南」サーチナ2011年3月1日。
 ・南京市―「南京上演女大学生“占领男厕所”」新華網江蘇頻道2012年3月5日、「北京南京志愿者联手秣陵路上冒雨“占领男厕”」中国江蘇網2012年3月5日、「男女厕位不均志愿者南京街头“占领男厕”」揚子晩報網2012年3月5日。
 ・成都市―「"占领男厕"风 昨"刮"到窄巷子」四川新聞網‐成都商報2012年3月7日。
 ・武漢市―「“占领男厕所”大学生呼吁关爱女性从方便开始」漢網2012年3月9日。
 ・西安市―「西安女大学生"占领"男厕 呼吁改善男女厕位比例」西部網2012年3月19日、「女大学生钟楼“占领男厕” 仅6人男厕“方便”」华商网-华商报 2012年3月19日。
 ・蘭州市―「呼吁提高女厕位比例解决女性如厕难问题 女大学生当街“占领”男厕所」蘭州新聞網-蘭州晩報2012年3月19日、「兰州女大学生“占领”男厕所上演行为艺术」每日甘肃网-兰州晨报 2012年3月19日、「兰州女生“占领”男厕所 被拦男士表示理解(图)」凤凰网2012年3月19日(来源:甘粛新聞網)。
(5)三八节榕街头上演行为艺术 女白领“占”男厕」東南網寧徳頻道2012年3月10日、「女子举牌堵男厕上演 福州版“占领男厕”活动」大閩網-福州新聞網2012年3月9日。
(6)“占领男厕”行动:不仅是一场“行为艺术”」新華網2012年2月27日。
(7)女大学生“占领”男厕 呼吁解决男女厕位不合理」新浪広東2012年2月20日(来源:南方網)など。
(8)“占领男厕所”大学生呼吁关爱女性从方便开始」漢網2012年3月9日、「郑州女大学生"占领男厕"遭轰出 被指作秀」中国新聞網2012年3月1日(来源:大河網)、「缓解公共场所女性如厕难 长沙男女厕位达1:1.5」紅網2012年2月21日など。
(9)卞楽「谁说厕所不重要」『南方周末』2011年3月3日、「"占领男厕"指向公厕改革」法制網2012年3月11日など。
(10)“占领男厕”行动:不仅是一场“行为艺术”」新華網2012年2月27日。
(11)"占领男厕"指向公厕改革」法制網2012年3月11日。
(12)郑州女大学生"占领男厕"遭轰出 被指作秀」中国新聞網2012年3月1日(来源:大河網)
(13)广州女大学生占领男洗手间 要求女权惹争议」鳳凰網2012年2月20日→(調査結果)「女大学生占领男洗手间事件调查」鳳凰網
(14)男女厕位不合理 广州拟立法源头解决女性如厕难」中国新聞網2012年2月21日、「“占领男厕所”大学生呼吁关爱女性从方便开始」漢網2012年3月9日。
(15)たとえば、「女性の『トイレ問題』解決へ…新設は男子用の1.5倍以上=広州」サーチナ2011年2月24日。
(16)十位男性律师学者致信住建部 建议提高女厕位比例」中国新聞網2012年3月1日。
(17)人大代表叶青:城市公共厕所应提高女厕位比例」謄訊新聞2012年03月09日(汉网-武汉晚报)。
(18)『華商報』の趙瑞利記者によると、「当初据え付けられた3つの立位式の小便器はまだ存在しているが、そのうちの1室は物置になっており、1室だけにまだ導流器があったが、ほとんど誰も使っていなかった。ある学生が言うには、彼女は使ったことはないし、他の人が使っているのも見たことがなく、みんなやはりこの小便のやり方には慣れないのだという。公衆トイレの管理人も、使用状況は思わしくないと認めた」とのことです(「女大学生钟楼“占领男厕” 呼吁加女厕位(图) “如果现有厕位不改变以后每年都会‘占领男厕’”」华商网-华商报 2012年3月19日)。
(19)“退休要平等”“厕位要多” 女代表建言女性“民生”」新華網2012年3月7日、「从"占领男厕"到改革公厕有多难」新華網2012年3月8日。
(20)女大学生“占领男厕”呼吁性别平等」新華網2012年2月24日。
(21)女性平等入厕的时候到了」南都網-南方都市報2012年3月5日。
(22)"占领男厕"计划26日在北京深圳发起同样活动」南方報業網(南方都市報)2012年2月23日。
(23)李可「来自台湾女厕运动的启示」楽雲網-雲南信息網2012年2月28日、彭渰雯「從女廁運動到無性別廁所[PDF]」『性別平等教育學刊』34期。
(24)呂頻「厕所也是权力 谁来改变」網易女人2011年5月24日。
(25)呂頻「厕所也是权力 谁来改变」『南方都市報』2011年8月8日。
(26)穗《公厕管理办法》拟强制规定 男女厕位比1:1.5」『南方都市報』2011年8月8日。
(27)李思磐「厕所革命尚未成功,妇女同志仍需努力」『東方早報』2011年8月10日。
(28)郑州女大学生"占领男厕"遭轰出 被指作秀」中国新聞網2012年3月1日(来源:大河網)。
(29)厦门园博苑女厕人满为患 女游客抢占男厕所」捜狐新聞2012年2月6日(来源:台海網)。
(30)一株「可別把女生“占领男厕”当笑话看」新華網2012年2月21日(来源:新华每日电讯3版)。
(31)北京女大学生结伙“冲进”男厕所 称欲推动立法」大洋網2012年2月26日(来源:法制晩報)。
(32)“占领男厕”行动:不仅是一场“行为艺术”」新華網2012年2月27日。
(33)女性平等入厕的时候到了」南都網-南方都市報2012年3月5日。
(34)以上は、「北京女大学生情人节发起行为艺术反对伴侣暴力――――北京首次在情人节开展反暴力行为艺术」妇女传媒监测网络2012年2月14日、「北京女大学生情人节发起行为艺术反对伴侣暴力」中国日報網2012年2月14日、「“受伤的新娘”情人节现身北京前门 北京女大学生借行为艺术反家暴」『中国婦女報』2012年2月15日。[2013年7月追記:このパフォーマンスアートについては、大橋史恵「中国フェミ的見聞録」(第1回)『女たちの21世紀』70号(2012年6月)も参照されたい。]
(35)年轻闪客多个地铁口横行 恶搞整容广告」新快網2010年4月12日、「如何组织一次成功的发声活动――广州“快闪”经验谈」『女声』30期[word]。
(36)方剛さん(ジェンダー論・男性学研究者)も、「男子トイレを占拠することは、明白な社会的行動であり、その目的は社会の関心を引いて、公共空間の中のジェンダー不平等を変えることであり、さらには全社会の不平等を変えることである。だから、これは良いことであり、明確な社会的行動である」と述べています(「厕所的"性别政治学"(占领男厕所的背后)」方剛ブログ2012年2月21日)。
(37)卞乐:占领男厕所能改变什么」『南方周末』2012年3月8日。
(38)たとえば、李思磐さんは、今回のアクションについて、「中国では、女性の権利の議題は長い間、泥を塗られたり周縁化されたりしてきた。多くの人は、男女を問わず、ジェンダーの平等や女性の権利の話が出ると、『中国では男女はもう平等になっている。まだ何をしろと言うのか』とか、女権を女性が男性の上に立つことだと勝手に理解したりしている」という情況を指摘して、「女性の権利やジェンダー平等に対して、敏感でなかったり理解していない人たちにとっては、女性のトイレ問題は、理解の入り口になる」として、以下の6点を指摘しています。
 1「性差別は日常生活に満ち溢れているけれども、気がついたり認識したりすることは難しい」
 2「ジェンダーが引き起こした問題はもとより『個人の問題』としてあらわれるけれども、『個人の問題』を解決するには公共に参与することによって、公共政策を法律を変えなければならない」
 3「問題を解決するには、異なる性別の差異が作り出したニーズの差異を考慮しなければならない」
 4「空間は権利である」
 5「女子トイレの比率の大幅な上昇は男性の利益にもなるのであり、人権は、けっしてお互いの盛衰ではなく、相互依存・相互促進である」
 6「男女平等の実現は、さらに平等で、さらに公正な社会を意味する」
他に「社会关爱女性有很多细节可以做」天空永远蔚蓝→青年導報網2012年2月22日なども、この事件を出発点にしてフェミニズムを論じています。
(39)For Chinese Women, a Basic Need, and Few Places to Attend to ItThe New York Times,2012.2.29
(40)中国女性开展“占领男厕所”活动」FT中文網2012年2月29日。
(41)同上。
(42)郑州女大学生"占领男厕"遭轰出 被指作秀」中国新聞網2012年3月1日(来源:大河網)、「女大学生人民公园“占领男厕所” 三分种轰走」商都網2012年3月1日(来源:中原網―鄭州晩報)。
(43)男女共用厕所? 男性接受,女性反对!」南方報業網2012年2月22日(来源:南方日報)。
(44)占领男厕活动引热议郑州要求女厕位多于男厕位」大河網2012年2月24日(来源:河南商報)
(45)(43)に同じ。
(46)女生占领男厕所引围观 无性别厕所是否可行」中国広播網2012年2月20日(来源:華声在線)。
(47)方剛「厕所的"性别政治学"(占领男厕所的背后)」方剛ブログ2012年2月21日。
(48)私がデータベースで調べたかぎり、『朝日』『毎日』『読売』の三大紙では、隅俊之「上海交差点:広州トイレ占拠事件」(『毎日新聞』2012年3月5日東京夕刊)が唯一の記事です。
(49)たとえば、「エクスプロア上海」サイトが、3月4日に「上海南京路」で女子大学生のパフォーマンスがおこなわれたと報じてますが(「女子学生が男性トイレを占拠?!」2012年3月6日)、実際におこなわれたのは「南京市秣陵路」です。
(50)「平成6年第4回 埼玉県所沢市議会会議録4号」より。『朝日新聞』埼玉版でも報道されています(「女性用トイレに注文『公共施設で増設を』 所沢市議会で質問」1994年12月14日朝刊)。
(51)「公共施設のトイレ、便器数は『男性優位』 県の検討会」『朝日新聞』1996年4月17日朝刊埼玉版。未見ですが、埼玉県住宅都市部女性トイレレベルアップ検討会『女性トイレレベルアップに向けて』(1996年)は、埼玉県立浦和図書館に所蔵されているようです。
(52)「トイレ:比率、男性1・女性2に 公共施設での混雑解消へ、萩市が整備方針」『毎日新聞』2011年6月18日山口版。
(53)澤田真知・佐々木伸子・上野勝代「まちづくりにおける女性の視点に関する考察―女性利用者の立場からみた京都市公衆トイレを通して」『1995年第30回日本都市計画学会学術研究論文集』、182頁。その後も、國嶋道子・大河内博子・山田幸恵「商業施設・駅・観光地における利用しやすい女子トイレ」『生活造形』42号(1997年)、松本暢子・平野あずさ「女性や子どもの利用しやすい公共トイレのあり方に関する考察―東京都新宿区における公衆トイレの実態調査をもとに―」『社会情報学研究』(大妻女子大学紀要・社会情報系)14号(2005年)といった論文が出ていますが、これらの研究は、施設設備、立地環境、衛生状況などに着目しています。

[以下、2012年3月22日追記]
(補1)“占领男厕”从民间行为艺术转化为全国两会建议,发起者郑楚然:“如果作秀能解决问题,那就是好事」『南方日報』2012年3月21日。この注の(補1)を追加するとともに、その下の段落に「女子大学生たちの努力の結果でもあった」という一節を付け加えるなど若干の書き換えをすると同時に、その節の見出しに「――背後にはアクションをした女性たち自身の働きかけも」という語句を付記しました。さらに、注(36)の次に、「そして、上で述べたように、自ら努力して~」という一文を付け加えました。
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