2017-05

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「第3回(2010年)中国10大セックス/ジェンダー事件批評」

 昨年12月、「第3回(2010年)中国10大セックス/ジェンダー事件批評」が発表されました(第三届(2010年)年度十大性与性别事件评点公告。第1回と第2回については、本ブログの記事「2008年『中国10大セックス/ジェンダー事件』」「2009年度『中国10大セックス/ジェンダー事件批評』」参照)。

 この企画は、全国各地の10名あまりの中年・青年学者(今年度は下に挙げた13名)が、セクシュアリティとジェンダーに関する10の重要事件を選んだものです。ジェンダー平等と社会的公正を促進することを目的としており、単に社会的関心を集めた事件を選ぶのではなく、ジェンダーの視点を重視しており、また、そのためにもコメントにも力を入れています。

 陳亜亜(上海社会科学院文学研究所研究員、サイト「女権在線」責任者、フェミニスト)
 方剛(北京林業大学人文学院心理学系准教授、性と性別研究所所長、社会学博士、『華人性権研究』副編集長、セクシュアリティとジェンダー研究に携わる)
 胡曉紅(東北師範大学国際関係学院准教授、哲学博士、主にジェンダー研究に従事、公共政策とジェンダー教育の視角を重視)
 黄燦(独立セクソロジスト、芸術家。世界華人性学家協会性文学芸術委員会副主任、『華人性文学芸術研究』編集長、主に女陰文化と妓女問題の研究に携わる)
 李扁(中国青少年エイズ防止教育工程発起人)
 彭濤(ハルピン医科大学公共衛生学院准教授、ハルピン医科大学性健康・教育センター副主任。性の健康の研究と教育に携わり、ジェンダーの視点にもとづいて健康を促進)
 裴諭新(女性研究博士、中山大学社会学・ソーシャルワーク系講師。研究方向は性・ジェンダー・女性研究で、社会的変化の状況における女性の性選択と生活の政治に関心を持つ)
 沈奕斐(復旦大学社会学系教師、復旦大学ジェンダーと発展研究センター副秘書長。研究方向は、ジェンダーと家族)
 徐兆寿(西北師範大学准教授、作家、学者。主に性文学、性文化、中国伝統文化の研究に携わる。国内で初めて性文化課を開設)
 趙合俊(中華女子学院法律系准教授。法学博士。性と人権理論、性の法律研究に携わり、人権と法律の視角に重点)
 張玉霞(ジェンダーとメディア学学者、ジェンダー研究に従事、大衆メディアの視角に重点)
 張敬婕(中国メディア大学メディアと女性研究センターで教える。メディアとジェンダー、文化の研究と教育に力を入れる)
 張静(中華女子学院教師、ソーシャルワーカー。青少年の心理健康教育と相談、親子関係指導、青少年の性教育研究に携わる)

 以下、今回の内容を、適当に端折りつつ紹介します(ごく簡単に紹介した事項もあります)。順番は、事件の発生順だそうです。*は、私の補足説明です。

性愛局長日記

 事件:2月末、あるウェブサイトが、広西の某タバコ局長の秘密の日記を暴露した。そこには、長年にわたる収賄と多くの女性との性的関係が記録されていた。ネットで個人を特定する「人肉捜索」がされて、人名が明らかになり、局長は収賄容疑で逮捕され、懲役13年の判決を受けた。

 コメント(張玉霞):インターネットの腐敗反対活動が成功した事例である。しかし、事件の関係者、とくに数人の女性の個人のプライバシーが暴露されたことは、プライバシー権や名誉権の侵害である。

 *この事件については、下に挙げたように、日本でも、サーチナがかなり詳しく報道しました。
 「政府幹部『性愛日記』公開で処分―女性6人と次々に関係=中国」サーチナ2010年3月2日、「愛欲まみれの『局長日記』暴露で高級官僚が停職-中国」サーチナ2010年3月2日、「『愛欲日記』局長をカリスマブロガーが擁護、賛同多数-中国」サーチナ2010年3月5日、「『「愛欲日記」局長への同情は理解できる』-中国検察副長官」サーチナ2010年3月10日、「『性愛日記』公開の共産党幹部、汚職などで逮捕―中国・広西」サーチナ2010年3月15日。
 サーチナの報道では、中国のカリスマブロガー韓寒氏が、上のタバコ局長は現在の地方幹部の中では清潔な人物であることを指摘して局長を擁護し(おそらく皮肉も込めて)、ネットユーザーの9割も韓寒氏の意見に賛成するという状況があったそうです。

お見合い番組が盛ん

 事件:各地の衛星テレビ局で「お見合い」番組が盛んだった。

 コメント(張静):これらのお見合い番組は低俗で、誤った価値観と恋愛観を宣伝しており、とくに女性のイメージを貶めたり、不健康な言語を使ったりする手段で視聴率を上げている。

董珊珊DV致死事件

 事件:董珊珊は、2008年に結婚したが、2009年3月、董は初めて家族と警察に「結婚後、いつも夫に殴られている」と言った。その後わずか数カ月の間に、董や家族は8回警察に通報し、離婚訴訟を起こしたり、親戚が借りた部屋に逃げたりした。董は、最終的には、2009年8月5日に殴られたことが原因で命を落とすことになった。董は11日に逃げ出したが、その2カ月後に世を去った。検死では、死亡原因は「殴られて傷を負った後、続いて感染が生じ、多臓器の機能不全により死亡」というものだった。2010年7月、北京市朝陽区法院は、加害者に対して虐待罪で懲役6年6カ月の刑を言い渡した。

 コメント(陳亜亜):DV問題に対する国内の関心は年々高まっているけれども、政策の修正と機構の救助行為はあまり改善されていない。董珊珊は、辺鄙な小さな町ではなく、北京で生活していたのに、相変わらずこのように重大なDV事件が起きている。司法の段階では、その夫はもともとは故意傷害罪で捕まり、最高では死刑もありえたのに、後で検察院は、最高刑が7年しかない虐待罪に変えた。このようにして、本来の意図は家庭の弱者の側を保護するものだった「虐待罪」が、加害者を守る盾になった。董珊珊事件において人々が最も心を痛めるのは、加害者の凶暴・残酷さではなく、系統的な怠慢と加害者に対する甘やかしである。
 実のところ、董珊珊事件のような惨劇を発生させたのは、人々が長い間DVを個人のプライバシーあるいは「家庭のいざこざ」と見て、内容が深刻な多くのDVはとっくに犯罪とされていることを無視してきたからである。年末に起こった、婚姻内の強姦が無罪とされた事件[→本ブログの記事「婚姻内での強姦罪を否定する判決とその論理」参照]もそうであり、裁判官が同居を既婚者の義務と認定したことは、人々が婚姻関係について誤解していることを再び裏付けた。これもまた、DV事件がしばしば発生している文化的根源である。

南京「集団淫乱」事件

 事件:南京の某大学の准教授の馬暁海が「スワッピングを組織した」ことが社会の大きな話題になった。22名の犯罪容疑者が南京の秦淮区検察院に集団淫乱罪の嫌疑で秦淮区法院(裁判所)に起訴された。検察側が明らかにしたところでは、2007年夏から2009年8月までの8ヵ月間に、それらの人は計35回集まって活動し、馬暁海は18回「組織」または参加したとして訴えられた。法院はその22名に刑を言い渡したが、馬の刑が最も重く、3年半だった。

 コメント(方剛):スワッピングは私事であり、当事者が自ら望んで参加するのでさえあれば、社会の主流の道徳と公権力は干渉すべきでない。誰もがみな自己の性道徳の基準を持ってよいのであり、多数者の性道徳の基準によって少数者を抑圧するのは、性の道徳の覇権主義である。個人の行為の選択が他の人を傷つけないのでありさえすれば、いかなる個人も団体も干渉する権利はない。スワッパーがスワッピングを選択するのは彼らの性の人権である。社会の道徳と秩序は性の人権を保障すべきであり、人権は道徳よりも高い。
 「集団淫乱」は中国の現行刑法の用語(注)であり、汚名化する色合いがある。同年のやや遅い時期に、同じ南京で、もう一つ「同性愛集団淫乱罪」の判決があったが、強烈な社会的な反響は引き起こさなかった。ここから、同性愛者は弱者で、彼らの性の権利はいっそう尊重されにくいことがわかる。

 (注)「刑法第六章(社会管理秩序を妨害する罪)第301条 おおぜいの人が集まって淫乱な活動をおこない、首謀者となる、またはたびたび参加した者は、5年以下の有期懲役、拘留または管制*に処する。」
 *管制……「一定期間、一定の自由(表現活動や移動・面会など)を制限し、公安機関の監督下で社会生活を送らせる中国独特の刑罰。日本の保護観察に近い。」(日中辞典より)

 *この事件については、日本でも、レコードチャイナが2度にわたって報じました。
 「『換妻遊戯』スワッピングパーティー開催、大学教授ら過去最多の22人起訴―江蘇省南京市」レコードチャイナ2010年4月8日、「スワッピングパーティー主催の大学准教授、集団淫乱罪で3年6か月の有罪判決―中国」レコードチャイナ2010年5月20日。

 *3月には李銀河さんが「集団淫乱罪」を廃止する提案を人民代表大会と政治協商会議の委員に送っています(「建议取消聚众淫乱罪」、「废除聚众淫乱法提案的几点解释」)。

男の子を救う話題

 事件:『男の子を救え(拯救男孩)』という本がベストセラーになった。「男の子を救え」という概念が流行したのは、最初にそう言った人の本意がどのようであるかはともかく、公衆が関心を持ったのは、相変わらず、いわゆる「男らしくない男の子」であった。公衆は、生理的性別(セックス)の差異を基礎にした二元的区分に憂き身をやつしており、生理的区別にもとづく「男らしい勇ましさ」を強調している。

 コメント(方剛):「男の子を救え」という概念をジェンダーの視点から見ると、その理論的基礎は支配的な男性気質を崇めること、および男性気質についての生物学的決定論の承認であり、ジェンダー平等の追求と対立している。現在の男性気質についての研究は、男性気質は多種多様であり、さまざまな男性気質の間に高低貴賎の等級の区分はないと考えている。もしある文化が支配的な男性気質を正しいとし、その他の男性気質のあらわれをみな「足りない」と規定するならば、その文化は、開放的な文化でないので、「救」われなければならない。ある社会が、人の個性は十分な発展に対して、もし敵視あるいは「救う」という態度をとるなら、私たちはその社会こそ「救う」必要があると考える。私たちは、「男の子を救え」と鼓吹するではなく、「兼性気質」を提唱したい。理想的な人間は、男性と女性の気質の優れた点を兼ね備えているべきで、性別による区別をするべきではない。すばらしい品性、たとえば「強さ」や「やさしさ」は、なにも男と女で分ける必要はないではないか? ただし、もしその品性が極端に走り、専横や無条件の従順さになるなら、男も女もそうあるべきではない。

偽の娘についての激しい議論

 事件:劉著は、四川省南充市に生まれ、四川音楽学院作曲学科の学生である。2010年に「快楽男声」の南充予選ブロックの競技に参加し、「女性化」した扮装と演技で社会の関心を集め、最終的には成都地区のベスト50に入賞した。

 コメント(張敬婕):劉著が巻き起こした激しい議論は、私たちの今日の社会の多元的な性別に対する不寛容な態度を示している。

 *この件については、日本の『21世紀中国ニュース』も報じていますし、画像のまとめ記事もあります。
 「『偽娘』劉著、中国全土を騒がす女装のアイドル登場」21世紀中国ニュース2010年5月10日、「【中国で最も美しい女装コスプレ】櫻塚の画像ギャラリー【中國第一偽娘】」NAVERまとめ2010年8月18日。

鳳凰の少女の飛び降り自殺事件

 事件:2010年9月、16歳の少女邱〇〇と侯〇が湖南の鳳凰に旅行に行き、現地の数名の男性に誘われてカラオケに行き、その後ホテルの部屋に連れていかれ、邱〇〇はわいせつ行為をされて反抗し、廊下の窓から飛び降りて死んだ。事件に関わった5人のうち、1人は交通警官であり、1人は協警(警察の仕事を補助する役割の職員)であった。この事件がインターネットで暴露されると、多くの人の関心を集めた。10月、鳳凰県人民法院は、この事件について公開で判決を言い渡し、5名の被告に強姦罪を犯したことを理由に、それぞれ死刑執行猶予、無期、有期懲役、連帯して35万元の賠償をすることを言い渡した。

 コメント(陳亜亜):鳳凰少女飛び降り自殺事件が公衆の関心を集めた大きな原因は、加害者の中に身分が警官の者がいて、かつ、現地の公安機関の事件処理の過程に明らかな瑕疵があり、国内に存在する司法と法律執行の腐敗などの重大問題にもかかわる問題だったからだ。一度はこの事件はもみ消されるのではないかと疑う人もいたが、最終的には重い罰になったことは、人々にはいささか意外だった。しかし、公益弁護士の郭建梅が言うように「結果における正義と、手続きのうえでの正義とは、まったく別のことである」。ヤフーサイトのこの事件についての投票では、2%しかこの結果に満足せず、8%は不満、39%の人は非常に不満で、51%の人は事件に関係した者は全員銃殺すべきだとさえ考えている。このような激烈な気持ちのぶちまけの中で、「なぜ権力の腐敗の犠牲者は往々にして社会の底辺にいる最も弱い女性であり、その中でジェンダーの差異はいなかる役割を果たしたのか?」ということに思いを致す人は少しもいないかのようである。

 *この事件については、日本語でも、「警察官が『わいせつ行為』強要、少女がホテルから飛び降り死=中国」(サーチナ2010年9月24日)という記事が出ています。

立ってする女性トイレが姿を現した

 事件:2010年9月26日、6つの立位式[站立式]の新型の環境保護女性トイレが陝西師範大学のキャンパスに登場した。立位式の女性トイレはピンク色の風よけによって装飾され、使用するための説明の図が貼ってあり、壁には使い捨ての女性用の導流器が掛っていて、無料で使用できる。女性はこのA字型の導流器を使いさえすれば、男性と同じように立って小便できる。推進者は、立位式の女性トイレの設置は、節水の面から言っても、女性トイレの観念の変化の面から言っても、革命であると述べた。しかし、それと同時に、女性の立位式トイレに対する激しい議論と論争も引き起こした。

 コメント(彭濤):現実の中で、生活空間の関連施設の設計と設置の多くが男性の視点から出発しており、女性を主体として考え、女性の身体的特徴と結びつけてそのニーズを満たすことは比較的少なく、そのため、女性は生活空間の中で多くの苦境と不便に遭遇していることを発見することは難しくない。トイレを例にとると、現実に女性便器が不足しており、便座があまり清潔でなく、不便なしゃがんでする便器または座ってする便器の女性トイレでは満足できない中では、立位式女性トイレは一つの選択であることを失していない。立位式女性トイレに対する各種の質疑、比較的低い受け入れの程度、はなはだしきは排斥の根本的原因は、立位式女性トイレの出現が人々の固有のジェンダー観念を覆し、男性を主体とする社会的価値と生活の風俗習慣に挑戦したことである。女性は自由意志で、自由に、自主的に立位式の女性トイレを使用する権利があり、自分の身体を自由に使って立って小便をする権利がある。人類の文明はトイレから始まる! 立位式の女性トイレの出現とそれが引き起こした議論が、世間の人がどのようにジェンダーの視角から生活空間を観察し建造するかを考える助けになることを期待する。

 *立位式の女性トイレに関しては、「『立ってする』女子トイレ、オドロキの使用法に尻ごみ―陝西省西安市」(レコードチャイナ2010年9月28日)という記事があります。また、中国語ですが、「女性方便新观念」というサイトが多くの資料などを網羅しています。

セックスワーカーを辱めたことが論争を引き起した

 事件:(箇条書きの形式に書きなおしました:遠山)
 ・今年[2010年]7月、広東東莞の警察が、「平安を創り、アジア大会を迎える」売買春一掃行動の中での、売春の疑いがある女子に手錠をかけ、腰繩をして、はだしで引き回している写真がインターネット上で激しい議論を引き起こした。東莞の警察は、「これは引き回しではなく、現場の確認である」と答えた。
 ・続いて、武漢の警察が売買春に関係した人を実名で街頭に貼り出し、売春婦と買春客の姓名・年齢を発表した。
 ・7月25日、公安部は売春・買春をした者を市中引き回しすることを禁止する文書を出すとともに、東莞が売春の疑いがある女性の写真を公表したり、武漢が売春婦と買春客の姓名を発表したりした法律執行方式を批判した。
 ・しかし、9月29日、昆明の売春グループの中の正式に逮捕が許可されたメンバー20名が警察に護送されて現場確認しているところで、数名の売春容疑の女子が忍び泣いていた。このことは社会の強い関心を引いた。
 ・このほか、9月6日、杭州の祥符派出所が「(売春の温床となっている)ヘアサロン女」の家族に手紙を送ったことが、社会的な論争を引き起こした。ある人は、警察がこのようにするのは公権力の私権に対する侵害であると論評した。警察は、このやり方の目的は、非正規のレジャー店の売春活動を根源から断つことだと称した。記者が「なぜ買春客の家族には手紙を書かないのか」と質問すると、警察は、「買春客の行為は臨時のものであり、提供者を杜絶しさえすれば、自然に消費者はいなくなる」と述べた。
 ・11月28日、公安部・全国婦連などが「通知」を出し、売春女性の人身権・健康権・名誉権・プライバシー権などは保護すべであり、差別視したり、口汚く罵ったり、殴ったりしてはならず、市中引き回し・公然と暴露などの人格の尊厳を侮辱する方式で女性を辱めてはならないこと、情報の機密を守る工作を厳格に行わなければならないことを要求した(注)。
 ・12月11日、公安部治安管理局局長の劉紹武は公安部の工作会議で、「以前は淫売女[売淫女]と呼んでいたが、現在は過ちを犯した女性[失足婦女]と呼ぶことができる。特殊な人々も、尊重することが必要である」と述べた。
 ・今年はまた、数人の「売春女」が結成した緩やかな、まだ登録できていない草の根NGO「中国民間女権工作室」が、政府に対して「セックスワーク合法化」の要求を提出した。

 コメント(黄燦):以上の系列の事件はみな共通の特徴がある。それは売春容疑者の女子に対する極度の辱めであり、彼女たちの基本的人格と尊厳がはなはだしく侵害されたことである。表面的に見ると、現行法規と一部の地区の法律執行者の具体的なやり方とがひどく食い違って、法律の執行が度を過ごしたかのようだが、実際は私たちに次のような情報を伝えている。すなわち、弱者層の女性が自分の生活方式を選択しよう試みるとき、往々にして権威的体制と男性の覇権の言葉の抵抗と抑圧にあう。とくに「売買春」という社会現象に対するときに「淫売女」に対して表現される人格的差別と辱めは、伝統的道徳と男権主義がはからずも一致して彼女たちを謀殺することであり、女性の「セックスワーカー」は、発言権と人権を喪失する。たとえ「淫売女」を「過ちを犯した女性」に改称しても、彼女たちの職業選択を貶め汚名を着せていることに変わりはない。

 (注)「四部门发文要求教育挽救“卖淫女” 禁止游街示众公开曝光」(法制網2010年12月11日)に詳しい。通知の原文は、少なくとも今のところ、公安部や全国婦連はネットには掲載していませんが、泉州市公安局がほぼ原文と思われるものを掲載しています(「公安部、人力资源社会保障部、卫生部、全国妇联联合下发关于在查禁卖淫嫖娼等违法犯罪活动中加强对卖淫妇女教育挽救工作的通知」泉州市公安局2011年1月5日)

「婚姻法」の新しい司法解釈が意見を募集した

 →本ブログの記事「最高人民法院による婚姻法の司法解釈(三)の意見募集稿をめぐって」参照。
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遠山日出也

Author:遠山日出也
 検索から来られた方へ:このブログの記事を分類した一覧である「『中国女性・ジェンダーニュース+』記事総覧」を見ていただくか、下の「カテゴリー」欄を使われると、関連情報がご覧いただきやすいと思います。最近の行動派フェミニストについては、「中国の行動派フェミニスト年表、リンク集」をご覧ください。
 また、「中国女性・ジェンダー関係主要HPリスト」(リンク集)も併せてご覧いただければ幸いです。日本の問題の一部は、「ウィメンズ・アクション・ネットワーク(WAN)の労働争議・まとめ」や「館長雇止め・バックラッシュ裁判」でまとめています。
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