2017-10

禁欲主義的性教育によるアメリカの宗教右翼の中国への浸透に警戒の声

雲南省の大学・中学教育において、アメリカの宗教右翼が作成した「結婚前は貞操を守る」ことを説くテキストを教師の研修で使用

 8月30日付『春城晩報』(春城:雲南省の省都・昆明のこと)は、秋の新学期から、雲南の大学・中学(中学:日本で言う中学と高校)で必修科目である「三生教育(生命教育、生存教育、生活教育)」の中の「生命・愛・性の真相」という項目について、アメリカの「愛家協会(フォーカス・オン・ザ・ファミリー[Focus on the family]の中国での名称)」が作成した教材『無悔今生』*を使用することや、学生用テキストには、結婚前は貞操を守るべきであり、それが妊娠と性病感染を防ぐ唯一の100%有効な方法であると述べらていると報じました(*遠山註:原書名はNo Apologies: the truth about life, love sexなので、「生命・愛・性の真相」という教育内容自体が「愛家協会」のものだと言えます)。この記事は、人民網にも転載されるなど、大きな反響を呼びました(1)

 それに対して、9月1日、セクシュアル・マイノリティの人権サイトである愛白網は、愛家協会(フォーカス・オン・ザ・ファミリー)は、キリスト教福音派の右翼的団体で、反同性愛・反妊娠中絶の活動などをおこなっており、彼らの「禁欲(アブスティナンス)」教育に対してはアメリカ社会では広範な批判があること、アメリカ政府もしだいにブッシュ政権時代の禁欲主義的教育から脱却して、フォーカス・オン・ザ・ファミリーの本部のあるコロラド州も、「貞操を守る」ことだけを説く性教育は立法で禁止したことを紹介しました(2)。そうした事実をもとにして、愛白網は、以下のように指摘しました。「『愛家協会』が発足し足場としているアメリカでも、公立の教育機構が『愛家協会』の本を州の大学と中学の学生の教材にすることを、誰が想像できるだろうか? いま、『愛家協会』は、アメリカではできないことを、なんと、はるかな海を越えた中国で成功させた。こういう状況は、深く考えるべきことなのではないだろうか?」(3)

 こうした批判に対して、雲南省当局は、愛家協会の『無悔今生』は、学生向けの教材にしたのではなく、教師の研修用の書物にしただけであること、「結婚前は貞操を守ること」を教材に書き込んで、中学や大学で必修にするよう要求したことはないと述べました(4)

 けれど、9月3日付『ワシントンポスト』は、雲南省政府の高官が、雲南省政府と愛家協会は協力協定を結んでおり、愛家協会がプログラムを提供した教師の研修に対しても雲南省政府が資金を出したと述べたことを報じました。その高官は「禁欲は、家庭の安定を維持する助けになり、離婚率を低める助けになり、中国の伝統的道徳観とも合致する」と言っています。

 『ワシントンポスト』の記事は、中国に禁欲教育を導入しようとずっと試みてきた「フォーカス・オン・ザ・ファミリー」にとって、今回の雲南省教育庁との協定は「一里塚」であると言っています。フォーカス・オン・ザ・ファミリーは、テキストの翻訳と中国での審査にそれぞれ2年間をかけ、雲南省の政府の協定を結ぶ以前に、すでに中国で9000名に研修をおこなったそうです(5)。実際、雲南省教育庁の「三生教育」のサイトにも、雲南省の教育庁長の羅崇敏が愛家協会のアジア部の主任の李衛民一行と会見して、「協力の強化について意見交換した」という記事が掲載されています(6)

 また、中国の爱家协会のサイトを見ると、愛家協会は、北京などでも「婚前の性行為を避ける」ことを主眼にした研修をしており、中国ソーシャルワーク協会(中国社会工作协会)とも協力していることがわかります(7)。愛家協会は、中国のサイトでも、同性愛に否定的な宣伝をしています(8)

 9月15日、エイズ防止やセクマイの人権のために尽力している「北京愛知行研究所」は、雲南省は「エイズ防止条例」や「人口と計画出産法」に定められたエイズ防止教育や性の健康(セクシュアルヘルス)の教育を提供すべきであり、「結婚前は貞操を守る」ことを教えるだけであってはならないことを訴える意見書を雲南省の教育庁に送りました(9)

 セクシュアリティの問題を専門としている中国の研究者も、批判の声を上げています。李銀河さんは自らのブログに「婚前守貞教育は誰の一里塚か」という文を書き、「これは『一里塚』式の後退であり、中国の教育部(既に文書を出している)と性学会が包括的性教育を推進して、子どもたちに科学的な性知識と正確な性観念を与える予定であるときに、禁欲的な婚前守貞教育が普及し始めれば、中国の性観念・性教育の大後退の一里塚になるであろう」と述べました(10)。方剛さんと馬曉年さんは、それぞれ、「守貞課の本質:右翼宗教組織の理想」、「思想道徳教育もアメリカの極右派に学ばなければならないのか?」というエントリを書きました(11)

 といっても、2008年12月に中国の教育部が発表した「小中学健康教育指導要綱(中小学健康教育指导纲要)」にも、「婚前の性行為は青少年の心身の健康に重大な影響を与える。婚前の性行為を避ける」(二-(五)-2-(4)))と書かれているのですから、中国政府の教育方針とフォーカス・オン・ザ・ファミリーの思想との間には、もともと共通性があることも否定できません。

 また、フェミニズム雑誌(電子ジャーナル)である『女声』は、愛家協会がその右翼的観点をうまく包装していて、「愛や思いやり」で同性愛者を「(異性愛に)帰ってこさせる」ことを説いたり、社会が主婦の貢献を重視しないことを批判して、男性に女性の苦労を理解するように説いたりして、家族の調和とロマンチック・ラブ(浪漫愛)を賛美していることに注意を向けています。『女声』誌は、「伝統的な家庭とロマンチック・ラブに対する崇信が中国ではなお流行しているので、その中に隠された狭隘と迷思に対しては、多くの人は内在する問題に気づかないのかもしれない。これが、この協会の観点が市場を獲得している一つの原因かもしれない」と述べています(12)

 『女声』誌は、「愛家協会は『幸福な家を守る』というベールをまとって、政府と民間の基金会の資金援助の下、影響を不断に拡大している。宗教の自由を尊重すると同時に、この組織の真の動機とその観点の危険性に対してと、守貞教育の陳腐で反人権的な性格に対しては、もっと警戒する必要があるかもしれない」と述べています。

2008年の浙江大学の「婚前守貞」研修課程を実施したも、フォーカス・オン・ザ・ファミリー

 2008年にも、「愛家協会」は、浙江大学で「結婚前は貞操を守る」ことを教える研修課程を実施したことがあります。

 この研修課程は当時のメディアでも話題になり(13)、『中国婦女報』は、それを批判する記事を何回も掲載しました(14)。たとえば、栄維毅さん(人民公安大学准教授)は、「婚前守貞」教育を以下のように批判しました。

 1.「守貞教育」は、国家が明文で規定している、各クラスの学校で性の健康の教育をおこなうという要求に背いている。「中華人民共和国人口と計画生育法」第13条第3款は「学校は在学生の中で、教育を受ける者の特徴に合った適切な方式で、計画的に生理衛生教育・青春期教育・性健康教育をおこなわなければならない」と指摘している。この要求は、出発点と内容から言って、「守貞教育」が担うるものではない。
 2.「守貞教育」は、男権の立場である。報道によると、4月12日の当日の研修課程の終了後、婚前は貞操を守ることを願う女性は、「協定書」にサインしなければならなかった。これは、大学性の性の問題をこっそり女子大学生の問題、女性の貞潔の問題にすりかえるものである。研修に参加したのは、男子学生が多数で、女子学生は1/4しかいなかったのに、女子学生にだけ婚前の貞操を守る承諾を要求するのは、明らかに伝統的な性道徳の二重基準を踏襲している。
 3.「守貞教育」は、性行為に対する一面的な解釈であり、性教育をヨーロッパの中世に後退させる。婚前の性行為のマイナスの結果を一面的に強調して、それを性病の伝染やエイズと一緒にして、「婚前の性行為」と「安全でない性行為」や「性の乱れ」とを混同することは、大学生たちに、性を誤解させ、性を恐れさせ、性を抑圧させて、問題があったときに、専門的機構に助けを求めることをできなくさせて、各種の弱者集団の境遇をいっそう困難にするだけである。正しいやり方は、大学生に性を全面的に認識させ、責任感と自己保護能力を強めさせることである。
 4.「守貞教育」は、エイズを防止できない。浙江大学の「守貞教育」では、講師が、ウガンダのエイズ発病率が低下したのは、「守貞教育」のためだと述べたが、2005年のコロンビア大学の研究によると、ウガンダのエイズ発病率の低下は、コンドームの使用と感染者の早死のためである。

 ただし、この時も、各メディアは「愛家協会」がどのような団体であるのかをほとんど報じず、人民網に至っては、愛家協会を「結婚や恋愛の研修サービス機構」と述べていました(15)。この時も、セクマイの人権サイトである愛白網が「愛家協会」の宗教的性格を指摘しています(16)

 愛家協会は「婚前は貞操を守る」という規範は男女平等に要求されると主張しているのですが、栄維毅さんが述べているように、浙江大学での実際の授業では、女性差別になっているようです。授業の際に放映されたビデオの中で、婚前に性行為をした男女が、それを後悔していることを語って、見ている人に警告を発するシーンがあるのですが、その中でも、彼(彼女)らは、「処女でないと、青色のウェディングドレスしか着られない」(?)とか、「結婚のときに処女だと本当に良い。なぜなら、あなたの夫が、これは自分の女だと思えるから」と言っているということです(17)。方剛さんも、「『守貞課』は、初めは男女両性の平等を強調するけれども、全体の過程を見ると、なお『処女膜崇拝』・『女は男のために貞操を守る』などの腐った概念の再現である」と批判しました(18)

 ですから、雲南省でも、もし実際に大学や中学の授業の中で「婚前守貞」が教えられることになれば、ダブルスタンダードになるのではないでしょうか?

統一教会傘下の国際教育財団が中国に食い込んだ過去も

 1990年代には、統一教会(統一協会)傘下の国際教育財団(国际教育基金会、International Educational Foundation[IEF])が、「純潔教育」を売り物にして中国に食い込んだことがありました。

 国際教育財団も、「婚前の性行為は不道徳だ。忠実な婚姻が最も重要だ。禁欲がエイズを防止する唯一の道だ」と説いて、中国の保守的な官僚に歓迎され、中国の衛生部の健康教育研究所にも事務局を持つに至りました。国際教育財団は、衛生部だけでなく、計画出産部門や婦女連合会(婦連)、中央宣伝部、教育部とも協力関係を築きました。1994年以来、国際教育財団は、性教育の講演会を20余りの都市でおこない、聴衆は10000人余りに達したといいます(19)

 婦連との関わりは詳しくはわからないですが、たとえば、婦連は、通知を出して、国際教育財団の「貞潔基金」の募集をしたこともあるようです(20)。1999年12月には、中国家庭文化研究会と山東省婦連が、国際教育財団と共同で「'99家庭美徳と精神文明講習研究討論活動」を済南市でおこなったりしています(21)。『ニューヨークタイムズ』によると、国際教育財団は、地方の、資金不足の婦連に金銭を提供することによって食い込んだということです(22)

 この時も、北京愛知行研究所の万延海さんは、1999年の5月・6月と2000年の7月に、衛生部や国務院に手紙を出して、国際教育財団と統一教会の結びつきなどを指摘しました(23)。その結果、2000年8月には、衛生部は、健康教育研究所に国際教育財団との協力を停止するよう命令を出しました(24)

 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 以上のように、中国当局は、しばしば、性教育の領域で西側の右翼的宗教団体との協力をおこなってきました。その根底には、性道徳に関する考え方の共通性があります。その共通性は、おそらく性道徳の分野だけにとどまるものでもないでしょう。

 そうした協力関係に警鐘を鳴らしたのが、中国政府からは異端視されているセクマイのための人権団体などでした。 

(1)“婚前守贞”写进三生教育课程 女学生翻几页书脸就红了」『春城晩報』2010年8月30日→「云南将“婚前守贞”写入教材 女学生翻看时脸红」新華網2010年8月31日。この記事は、「結婚前には貞操を守る」教育を肯定的に報じており、次の文で記事の最後を締めくくっています。「昆明のある大学の1年生は、数ページめくっただけで少し顔が赤くなった。けれども、彼女は、性と愛情に関する教育は学生にとってとても重要であり、強い教育的・指導的意味を持っていて、不必要な傷害を避けることができると考えている」。
(2)この団体のアメリカでの反同性愛者活動については、ゲイジャパンニュースに記事があります(「反同性愛者団体、米大手デパートMacy'sの感謝祭パレードに参加」2005/12/13)。日本でも、1996年にファミリー・フォーカス・ジャパンが設立され、2006年にファミリー・フォーラム・ジャパンと改称しています。そのサイトを見ると、「アブステナンス教育指導者養成講座」とか、同性愛の「予防と治療」、「セーフ・セックスの嘘」、「知的デザイン論」(インテリジェント・デザイン=知性ある設計者によって生命や宇宙の精妙なシステムが設計されたとする説。進化論を否定)といった言葉が見つかります。No Apologies: the truth about life, love sexは、『愛と性と生きること』として日本語版DVDになっています(「書籍&DVD,CD」のコーナー)。
(3)愛白網特約評論員Danfei「搞“贞操”教育,美国基督教右翼组织渗透进了中国公共教育机构?」愛白網2010年9月1日。
(4)《今生无悔》是教师研修班用书 从未要求将“婚前守贞”写进教材」『春城晩報』2010年9月2日→「云南省教育厅否认将美宗教保守组织书籍用作学生教材,称是教师研修班用书」愛白網2010年9月2日。
(5)Abstinence program in China a milestone for U.S. evangelicals”, The Washington Post2010-9-3→(紹介)「《华盛顿邮报》头版:在中国的禁欲课程是美国福音教徒的里程碑」愛白網2010年9月5日。
(6)罗崇敏会见美国爱家协会亚洲部主任李卫民一行三生教育网2010年8月26日。
(7)No Apologies——“无悔今生”课程培训」、「“无悔今生——关于生命、爱和性的真相”课程培训-北京地区-2010金秋之美」、「“无悔今生——关于生命、爱和性的真相”课程培训-北京地区-2010金秋之美」、「“亲密之旅——爱家自我成长&婚恋情商课程”初级培训」いずれも「愛家協会」サイト。
(8)正视婚姻的意义」、「爱的进行式(一)──对同性恋子女的教导」、「爱的进行式(二)──预防孩子成为同性恋者」いずれも「愛家協会」サイト。
(9)北京愛知行研究所「云南省三生教育需要依法提供艾滋病防治教育和性健康教育,而不只是“婚前守贞”(2010年9月15日)‏」愛知行動サイト2010年9月16日。
(10)李銀河「在中国开展婚前守贞教育是谁的里程碑?」李銀河的博客2010年9月6日。
(11)方剛「守贞教育本质:右翼宗教组织的理想」方剛的博客2010年9月1日、馬曉年「思想道教育也要学习美国极右派?」馬曉年的博客2010年9月6日。
(12)「“守贞教育”背后爱家协会真面目」『女声』50期(2010.8.20-9.12)(word)。
(13)浙大开婚前守贞培训课呼吁拒绝婚前性行为」人民網2008年4月11日(来源:『今日早報』)、「浙江大学“婚前守贞”培训全记录」網易2008年4月17日(来源:浙江在線)。この出来事は、全国各地の青年学者14名が選定した、2008年「中国10大セックス/ジェンダー事件」の一つにも選ばれました。
(14)“婚前守贞”培训,天真还是理性? 」『中国婦女報』2008年4月14日、荣维毅「守贞教育是对性教育片面解读」『中国婦女報』2008年4月28日、陈蓉霞「“婚前守贞”教育属倒行逆施」『中国婦女報』20038年5月5日、蓝怀恩「到底谁为谁守贞?」『中国婦女報』2008年5月12日。
(15)浙大开婚前守贞培训课呼吁拒绝婚前性行为」人民網2008年4月11日(来源:『今日早報』)。
(16)新語絲 桔梗「“婚前守贞”:浙江大学为什么放任宗教右翼组织在公立学校进行宣传?」愛白網2008年4月18日。
(17)守贞,怎么教?」『南方周末』2008年7月3日。
(18)方刚:守贞课存虚伪性 再现处女膜崇拜等腐朽观念」新華網2008年5月12日。
(19)万延海致李岚清副总理的信:关于国际教育基金会」(2000年7月29日)、「统一教会2000年7月北京举办大学青年集会」。国際教育財団には今でも中国語サイトがあり(国际教育基金会)、中国における活動を書いたページもあります(IEF在中国)。
(20)万延海致李岚清副总理的信:关于国际教育基金会」(2000年7月29日)。
(21)国际教育基金会及其在中国的合作伙伴
(22)二言「揭开国际教育基金会的真面目」(愛白網2002年10月13日)の「《纽约时报》2000年9月12日报道编译 二言编译」より。
(23)万延海「给卫生部的信:关于“国际教育基金会”」(1999年5月11日)、万延海「给卫生部的信:关于“国际教育基金会”的背景“文鲜明”和“统一教”(2)」(1999年6月8日)、
万延海致李岚清副总理的信:关于国际教育基金会」(2000年7月29日)(いずれも北京愛知行研究所サイト)。
(24)万延海「统一教会(国际教育基金会)受到政治侦访」北京愛知行研究所サイト。
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