2017-06

「性転換手術技術管理規範(試行)」制定

 11月13日、中華人民共和国衛生部は「性転換手術技術管理規範(試行)」を制定し、各地の衛生部門に通知しました(「衛生部弁公庁関于印発《変性手術技術管理規範(試行)》的通知」衛弁医政発[2009]185号、「変性手術技術管理規範(試行)」[ワードファイル])。このことは、11月20日、衛生部のサイトで公表されました。

 衛生部の通知によると、この「規範」を制定したのは、「『医療技術臨床応用管理規則(医療技術臨床応用管理弁法)』を執行し、性転換手術の技術の審査と臨床応用の管理をきちんと行い、医療の質と医療の安全を保障する」ためだということです。

 今年6月16日に発表された意見募集稿(「変性手術技術管理規範(徴求意見稿)[ワードファイル]→本ブログの記事「『性転換手術技術管理規範』をめぐって」参照)と比較すると、あまり変わっていませんが、以下の2つの点で、手術を受ける条件が緩和されています。
 1.手術の前に提出すべき書類の中から、「現地の公安部門(警察)が手術後に身分証の性別を変更することに同意した証明」が削除された。
 2.性転換手術を受ける人が満たすべき条件のうちから、「患者が自ら選んだ性別で少なくとも2年間、公に生活と仕事をしていること」が削除された。

 上の2つの点に関しては、邱宗仁さん(中国社会科学院、倫理学)が批判していましたので、そうした批判も影響を与えたものと思われます(邱さんは、1の条件に関しては「身体的・精神的に必要があれば性転換を認めるべきであって、警察は、それに応じて身分証の性別を変更すべきである」、2の条件に関しては、「そのことは、中国社会の状況では難しい」という趣旨の批判していました(注))。

 今回の「規範」がサイトで発表されると、いくつかの新聞やネットが、そのポイント(手術を受ける人は、20歳以上で、婚姻状態になく、心理的・精神的治療を1年以上受けており、犯罪の記録がない証明が必要など)を報じました。
 「申请变性手术年龄得超20岁」『法制晩報』2009年11月20日。
 「卫生部:申请变性手术患者术前需接受心理、精神治疗1年以上」人民网2009年11月21日。
 「申请变性手术需交无犯罪记录证明」『北京日報』2009年11月21日(新浪網)。
 「卫生部:实施变性手术者须年满20未在婚姻状态」『北京晨報』2009年11月21日(網易)

(注)Shan Juan,“Sex change surgery guidelines draftedChina Daily,2009-06-17
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