2017-05

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ウイグル女性に対する強制中絶

 ウイグル人の人権擁護を訴え続けておられるkokさんのブログ「真silkroad?」が、今月、ウイグル女性に対する強制堕胎の問題を、連続して取り上げられました。最近起きたアルズグリさんという人のケースと、ウイグルの人権活動家・ラビア・カーディルさんの三女、レイラさんのケースです。

妊娠6カ月のウイグル人女性が中国当局による強制堕胎に直面
妊娠6カ月、アルズグリさん解放される、強制堕胎回避
レイラ・カーディルさん[ラビアさん三女]ウイグルの計画生育を語る
レイラ・カーディルさん[ラビアさん三女]ウイグルの計画生育を語る(その2)

アルズグリ・トクソンさんの場合

 ウイグル人は、農民の場合は子ども3人、都市生活者の場合は子ども2人が許されているそうです。しかし、アルズグリさんの場合、ご自分は農民でしたが、夫が都市出身だったので、身分が不明瞭だったことがトラブルの原因になりました。中国当局は、彼女を中絶させるために、4万5千元もの罰金や土地・財産の没収で脅したり、多くの警察の車を出してアルズグリさんを病院まで連れて行ったり、その際に家族を逮捕したり……という非常に強制的な方法を使いました。

 アルズグリさんは、中絶のために病院に強制収容されたのですが、国外とのコネクションがあったのでしょうか、亡命ウイグル人の活動やアメリカの下院議員、北京のアメリカ大使から要請があったために、幸い、病院から解放されました。

レイラ・カーディルさんの場合

 レイラ・カーディルさんは、お母さんのラビアさんが末の妹を妊娠したときのことや、ご自分が出産したときのことを語っておられます。

 お母さんのラビアさんが末の妹を妊娠した当時は、ウイグル人は、中国の計画生育政策にはほとんど従っていなかったそうです。ただし、ラビアさんは、当時、新疆で成功者として影響力のある女性だったので、政府はラビアさんの影響力を恐れて強制的に中絶させようとしたのですが、ラビアさんは4万5千元もの罰金を払って、末娘を出産したそうです。

 レイラさんご自身のときは、1人目の子どもを妊娠すると、当局に「仕事を始めていて、ある年齢以下ならば、子どもはまだ産めない」と言われて中絶させられます。しかし、1年もたたずに、2人目の子どもを妊娠しました。その時は、医者に「今度も中絶したらもう子供を産めなくなるかもしれない」と言われたこともあって、レイラさんは、子どもを産みたかったのですが、やはり結局、中絶に追い込まれました。

 私は、ウイグル人の状況や中国におけるリプロダクティブ・ライツについては不勉強なので、こうした記事から読み取るべき情報が十分読み取れていないと思います。ですから、できれば原文を参照してください。しかし、私が読むのはどうしても中国国内の文献が中心になりがちですから、こうした記事は貴重なものだと感じます。中絶の問題に関してもアメリカでは亡命ウイグル人の活動があるらしきことも、はじめて知りました。

 なお、チベット女性に対する強制中絶などに関しては、ダライ・ラマ法王日本代表部事務所のHPに「産児制限と中絶・不妊手術の強制」というページがあります。また、英語ですが、チベット女性協会(Tibetan Women's Association)のHPに、同協会が国連の女性差別撤廃委員会に出したオルタナティブ・レポート(NGO Alternative Report on the status of Tibetan Women)が収録されており、その中に、VIOLENCE AGAINST TIBETAN WOMEN(女性に対する暴力)のB. Reproductive Rights Violations(リプロダクティブ・ライツの侵害)として、1. Forced or Coerced Sterilization(強制的な不妊手術)、2. Forced or Coerced Abortion(強制的な妊娠中絶)、3. Eugenics(優生学)、4. Monitoring of Reproductive Cycles(生殖周期の監視)について、それぞれ述べられています。
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