2017-11

桂さんに対するファイトバックの会のお詫び文に異議あり

 バックラッシュ勢力に屈した豊中市が、同市の男女共同参画推進センター「すてっぷ」の非常勤館長だった三井マリ子さんを不当に雇止めした事件の裁判(館長雇止め・バックラッシュ裁判。詳しくは私のHPの中の特集ページ参照)は、9月に控訴審の第3回口頭弁論が行われました。この日の法廷には、浅倉むつ子氏の鋭い意見書が提出され、今回、その意見書が冊子にもなったので、意見書に対する私の感想も後日書きたいと思います。

 ただし、今日は、この裁判を支援する「ファイトバックの会」(私も会員です)の問題について書きます。

 「ファイトバックの会」は、2007年、この裁判に証人として出廷した桂容子さん(当時の「すてっぷ」館長)に対して、ブログの多くの記事で、不当な誹謗中傷をおこないました。そうしたブログの記事は、会のニュースレターにも転載されました。そのため、ここ数カ月間、桂さんに対する謝罪やファイトバックの会(とくに世話人会)のあり方が問題になってきました(詳しくは、「ファイトバックの会 謝罪問題まとめ@wiki」をご参照ください)。

 桂さんに対しては、すでにファイトバックの会は、ブログやホームページではお詫びをしています。そして、今回、ニュースレターにもお詫びが掲載されました。そのこと自体はもちろん良かったのですが、今回ニュースレターに掲載されたお詫びの内容には、大きな問題があると思います。

 今回のニュースレターでのお詫びは、以下のとおりです。


<お詫び文>

 すてっぷ前館長・桂容子証人の証言をめぐってのニューズレター4号(2007年[ここは、「5」の字が脱落している]月3日発行)の記事(4、5ページ目)に、桂さんの心情を傷つける不適切な表現がありました。桂さんに心からお詫びいたします。ニューズレター4号印刷版については、残部は廃棄処分といたします。ファイトバックの会のみなさまには4号を廃棄していただきますようよろしくお願いいたします。対応が大変遅くなり、桂さんには大変なご迷惑をおかけしてしまい、申し訳ございませんでした。
 また、当会ホームページに掲載されていた4号、その該当記事が掲載されていたブログも削除いたしました。なお当時のブログ管理人の判断によりブログ全部が2008年8月から閉鎖されましたが、現在、改善版に向けて工事中となっておりますことをあわせて報告いたします。
 互いの人権を守るという基本を改めて確認するとともに、今後はこのようなことのないよう、掲載内容について充分注意いたします。

2008年11月 ファイトバックの会代表 (代表のお名前はここでは略します)


 上のお詫びは、すでにブログやHPに掲載されたお詫びと比べて、重大な点で違いがあります。ブログやHPに掲載されたお詫びでは、「桂さんに対する事実誤認にもとづいた不適切な表現(があったので、桂さんに心からお詫びします)」となっていた箇所が、「桂さんの心情を傷つける不適切な表現」というふうに、「事実誤認にもとづいた」という言葉が抜けて、「桂さんの心情を傷つける」という言葉に変わっているのです(HPでのお詫びの全文)。

 私は、ことさら、このように文の内容を変えたのは非常におかしいと思います。というのも、桂さんは、今年の5月、ファイトバックの会の会員を通じて、ブログでの誹謗中傷について、会に文章を送ってご指摘をなさったのですが、その桂さんの文章は、まさにブログの記事に事実誤認が含まれていることを非常に具体的に指摘したものだったからです。

 私はファイトバックの会のメーリングリストなどにも入っているのですが、私が見聞きするかぎり、会の中でも、桂さんの文章がウソだとか、誤りだとかいうことを主張しうる証拠や具体的な論拠は出されていません。

 ここにもう一度桂さんに対する誹謗中傷を掲載するわけにはいきませんし、桂さんの訴えの文も、ご自分の多くのプライバシーを含めて書かれていますので(そうしてまでも、桂さんはご自分のことをわかってほしい、誤解を解きたいと思っておられたのです)、ここには引用できません。しかし、私自身が、桂さんに対する誹謗中傷と桂さん自身の文章、当時のさまざまな状況、桂さんの証言内容などから判断しても、さまざまな点から見て、桂さんのご指摘の方が真実であり、桂さんを誹謗中傷した文には事実誤認が含まれていたと思います。

 しかし、ニュースレターのお詫び文は、「表現」を問題にしているだけなので、単に表現が口汚いものだっただけで、書いてあること自体は事実であるかのように思われかねない危険性が少なくないと思います。

 ですから、私は、ファイトバックの会の次号のニュースレターには、必ず「事実誤認」という言葉を含めるような訂正をしていただくように訴えています。そうすることは、会に対する信頼を高めて、運動の前進にも役に立つと思います。

 (以上のような点については、私は、もちろんファイトバックの会のメーリングリストの中でも問題にしています。しかし、メーリングリストに入っている会員は250人程度であるのに対し、ファイトバックの会のニュースレターは800部以上発行されています。会の外に対する影響も無視できないので、このブログでも不十分ながら書かせていただきました。なお、上のお詫び文は、ファイトバック会のブログの閉鎖や再開についての書き方も適切でないように思いますが、とりあえず、桂さんご自身に直接関わる箇所だけを取り上げました。)
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