2017-11

豊中市の男女共同参画推進財団理事長の呆れた発言

 きたる11月26日(日曜)の午後2時から(~4時45分)、「館長雇止め・バックラッシュ裁判」の原告の三井マリ子さんを大阪のドーンセンター(案内地図)にお招きして(4階大会議室)、お話しいただくことになりました。
 主催は日本女性学研究会で、私と村井恵子さんが企画しましたので、ぜひおいでください。

 三井さんは、豊中市の女性センター(「とよなか男女共同参画推進センターすてっぷ」)の館長に全国公募で選ばれ、独創的な企画を次々におこなうなど全力を投じて仕事をなさいました。
 しかし、彼女はバックラッシュ勢力(男女平等の推進に反対する勢力。日本会議など)とそれに屈服した豊中市によって館長の座を追われます。その背景には、館長を含めてセンターの女性職員の多くが非常勤だったという問題もありました。
 三井さんは、豊中市と「とよなか男女共同参画推進財団」(女性センターを管理している財団。実際は市のいいなり)とを相手取って、裁判を起こしました。
 (詳しくは、私が日本女性学研究会の機関誌に書いた文章をご覧ください)

 先日、この裁判の傍聴に行ってきましたので、簡単に報告します。
 今回は、上の「とよなか男女共同参画推進財団」の理事長の高橋叡子さんという方の証人尋問でした。高橋理事長は、女性センターの館長を非常勤から常勤にする体制変更をした際、それまで非常勤の館長だった三井さんを切り捨てた責任者です。

 高橋理事長は、三井さんを切り捨てた理由として、「三井さんは常勤は無理だと思ったから」と言います。でも弁護士さんが尋問すると、その根拠はすべて、豊中市の人権文化部長と、(豊中市から派遣されている)女性センターの事務局長からの報告だということでした(彼らの報告は、三井さんの話とまったく異なります)。
 三井さんを解雇したとき、理事長自身は一度も三井さんと会って事情を聞こうとはしなかったそうです。
 三井さんとはその3年前に一度会ったきりだそうで、そのころは三井さんは東京在住でした。しかしその後、三井さんは女性センターから徒歩1分の所にアパートを借りて、いっそう仕事に全力投入できるようになります。そんな基本的なことさえ、理事長は「知りませんでした」と答えるのです。

 それにしてもこの理事長、三井さんの後任の館長の選考にも具体的に関わっていなかったことについて尋ねられると、「私は男女共同参画は、専門ではないですし‥‥」などと言い訳をしたのには、驚きました。
 聞けばご本人は、国や自治体の審議会や懇話会の委員をたくさん兼任していて(いま20以上兼務しているそうです)、多忙だとのこと。一つ一つについてはよく知らないよ、ということなのでしょうか?

 また、この理事長は、三井さんは非常勤で1年契約だから「辞めてもらうのに、法的に問題はない」と言います。さらに、「多くの女性に機会を与えるために、同一人が長期にわたって占有せず、4,5年で交替するのがよい」というのが持論だなどと、非正規雇用労働者の運動について少しでも知っていたら到底言えないようなことを言いました。
 また、「長くとどまるべきではない」「4,5年で」というのなら、なぜ館長を常勤にしたのでしょうか? やっぱり非常勤の三井さん切り捨てのためでしょうか?

 この理事長のような人物を形だけトップに据えて、男女平等のために一生を尽くしている三井マリ子さんを切り捨てさせる。
 「審議会にも女性を入れる」と言いながら、こうした人を、あちこちの審議会の委員にする。
 今回は行政の裏側を見た思いでした。
 私の地元の男女共同参画行政はどうなっているのか、調べてみなければならないとも思いました。

 次回は原告の三井マリ子さんが証言台に立ちますので、ぜひおいでください。
10月30日(月)午後1時10分~5時
大阪地方裁判所 202号大法廷(100人収容)
 証人尋問 原告・三井マリ子

 もう一つお願いがあります。
 次のお二人の証人尋問が実現するように、裁判長宛にはがきを出していただきたいのです。詳しくは、ここをクリックしてください。
[一色貞輝元市長]
 非常勤館長をなくすという体制変更は、「市のトップの判断」でおこなわれたと人権文化部長は言っています。
 また、今回高橋理事長は、三井さんの任命権者は「財団の理事長と市長」とはっきり答えました。しかも高橋理事長は、以上のようなありさまです。
 三井さんの雇止め(解雇)については、市長にお尋ねするしかありません。
[桂容子現すてっぷ館長]
 三井さんの後任の常勤館長を決める際、豊中市は「(現館長の)桂さんだけでなく、三井さんにも機会を与えた。公平な試験をした」と言っています。
しかし、豊中市(本郷人権文化部長)は、桂さんには「三井さんは辞めることを了解している」「試験は形式的なものだ」「あなたしかいない」と言っていたのです。
 この点を証言できるのは桂さんだけです。
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