2017-09

朝日熱学男女差別裁判で中野布佐子さんが勝利和解

 中野布佐子さんが朝日熱学を相手取って東京地裁に提訴していた男女差別裁判において、先日、和解が成立しました(中野さんのブログの記事「ご支援の皆様へ」)。

 和解内容は
 「被告は、原告に対し、本件和解金として、1500万円の支払い義務があることを認める」
 「今後とも、労働基準法及び男女雇用機会均等法など関係法令を遵守し、雇用における男女平等な取り扱いを確保することを約束する」

 などだそうです
 (なお、和解条項の全文は、「JAM日本オートマチックマシン㈱男女差別賃金」のブログの「『チャコチャン』 = 中野さんおめでとう」という記事に掲載されています)。

 中野さんは、30年間働き続けた朝日熱学[旧社名:ラオックスエンジニアリング]を相手に、在職中の賃金・退職金などの男女差別について、男性との差額を請求する裁判を起していました。

 朝日熱学では、男性なら誰でも年功序列で順次昇格するのに女性はそうではないとか、中野さんが前任者の男性の総務の部長から引き継いだ仕事をしても、査定では評価しないとかの男女差別のほか、朝の掃除当番、お茶入れ、家族手当、住宅手当など、数限りない男女差別がありました。

 また、なんと1991年まで男女差別定年制がおこなわれ、朝礼での出欠点呼も、2002年5月まで女性は男性の後で呼ばれていました。その後も役職順に呼ばれていたたため、中野さんは仕事もできない若い人に先を越され、「毎日朝から気分が悪く、屈辱以外の何ものでもない」と言っておられました。

 1500万円という金額は、中野さんが男性であったならば当然支払われた金額との差額よりもずっと少ない金額であり、中野さんには残念なお気持ちもあると思います。今の裁判所の限界なのでしょうか? 

 しかし、会社が1500万円の支払い義務を認めたということは、会社が自らの非を認めたということにほかならないと思います。また、会社が今後の男女の雇用の平等を約束したことも、後進の方々のためになると思います。中野さんも、ブログで「これで30年の長きにわたり、ひたすら耐え忍びながら、しかし誇りを持って仕事をしてきたことが無駄ではなかったと思いました」とおっしゃっています。

 中野さんは、現在に比べても職場の男女平等が認められていない時代から長年働き続け、闘い続けていらしゃいました。その間のご努力、ご苦労は大変なものだったと思います。裁判になってからもさまざまなご苦労があったことでしょう。東京でおこなわれている裁判でしたので、私は傍聴には1回も行けなかった点は残念でしたが、私も今後少しでも男女平等のためにできることを頑張ってやっていきたいと思います。

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