2017-09

全人代の女性代表の比率、21.3%にとどまる

 今回、第11期全国人民代表大会(全人代)の代表が選出されましたが、その女性比率は21.33%でした。前回(5年前)選出された代表の女性比率は20.2%でしたから、今回は、前回に比べて約1.1%伸びました(1)

 しかし、昨年3月、「次期全人代の女性代表の比率は22%を下回ってはならない」という決定がなされており(2)、当時の『中国婦女報』にも、この決定を歓迎する声が掲載されていたのですが(3)、この決定は守られませんでした。

 また、これまでの全人代の代表の女性比率は、以下のようでした(小数点一桁まで)。

全国人民代表大会の代表の女性比率(4)
 第1期(1954年~)12.0%
 第2期(1959年~)12.2%
 第3期(1964年~)17.9%
 第4期(1975年~)22.6%
 第5期(1978年~)21.2%
 第6期(1983年~)21.2%
 第7期(1988年~)21.3%
 第8期(1993年~)21.0%
 第9期(1998年~)21.8%
 第10期(2003年~)20.2%
 第11期(2008年~)21.3%(今回)

 上に示したとおり、1975年以降は、ほぼ横ばいです。今回は、前回が1975年以降では最低だったのを、元に戻しただけにとどまっています。

 ただし、全人代と同時期に開催される全国政治協商会議の委員の方は、今回、女性比率が17.7%になり(5)、下に示したように、一応史上最高になりました(もっとも、政治協商会議は、議論や提案をするだけで、立法権や決定権はないのですが)。

全国政治協商会議の委員の女性比率(6)
 第1期(1954年~) 6.1%
 第2期(1959年~)11.4%
 第3期(1964年~) 8.1%
 第4期(1975年~) 8.9%
 第5期(1978年~)14.7%
 第6期(1983年~)13.8%
 第7期(1988年~)14.5%
 第8期(1993年~) 9.2%
 第9期(1998年~)15.5%
 第10期(2003年~)16.8%
 第11期(2008年~)17.7%(今回)

(1)「十一届全国人大女代表21.33%」『中国婦女報』2008年2月29日。
(2)「第11届全国人大代表名額和選挙問題決定」(2007年3月16日第十届全国人民代表大会第五次会議通過)国家司法考試遠程培訓中心HPより
(3)王長路「22%,婦女参政的利好信息」『中国婦女報』2007年3月9日佟吉清「欣聞女代表不少于22%」『中国婦女報』2007年3月9日
(4)2003年までのデータは、国家統計局人口和社会科技統計司編『中国社会中的女人和男人――事実和数据(2004)』(中国統計出版社 2004年)85頁。
(5)「女委員395名,比上届提高1個百分点」『中国婦女報』2008年1月28日。
(4)2003年までのデータは、(4)の86頁。
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