2017-08

「館長雇止め・バックラッシュ裁判」で不当判決

 9月12日、館長雇止め・バックラッシュ裁判(原告・三井マリ子さん)の判決が大阪地裁でありました。
 「原告の請求をいずれも棄却する」──原告の全面敗訴でした。
 三井さんと弁護団は、それぞれ以下の声明を出しました。
 ・三井マリ子「不当判決」
 ・弁護士一同「きわめて不当な判決」

 私は、判決の前に数日間かけて、6月の結審の際に提出された「原告最終準備書面」をもう一度読み直して、詳しい要約を作ってみていました。
 今回、それを私のHPにupしました(「最終準備書面要旨・詳細版」)。あらすじをつかむには、私が6月にこのブログで書いたより簡単な要約のほうがわかりやすいと思いますけれども、今回の「詳細版」のほうが詳細ですし、1、(1)、ア、(ア)などの数字や符号が原文と合致するように要約しましたので、原文と照らし合わせるには便利です。

 原告最終準備書面は、多くの資料を駆使した大変な力作であり、立証も緻密におこなわれています。もちろん直接的な証拠がないために、間接証拠や情況証拠の積み重ねで立証している箇所もありますから、そうした箇所を裁判官がどう判断するだろうかという不安はありました。
 けれど、「全面敗訴はないだろう」と思っていましたので、いささかショックでした。
 弁護士さんの解説を聞くと(遠山日出也「不当判決:市民感覚との大きなズレ」に詳しく書きました)、やはり、原告側にほぼ不可能に立証責任を課している箇所があるようです。また、最終準備書面の内容を理解せずに書いたり、「結論先にありき」で書いたりしている箇所もあるように感じました。

 けれど、今回、こうした緻密な最終準備書面を作成したことは、けっして無駄ではなかったと思います。
 第一に、それ自体が、今後、今回の事件の最も重要な資料の一つになるだろうと考えられるからです。
 第二に、上の弁護士さんの解説を読んでいただければわかるように、今回の判決も、原告側が主張したさまざまな事実自体については認めた箇所が少なくないからです。ただ、それを「慰謝料を課すほどの違法性はなかった」などといった議論でごまかしているだけです。だから、こうした点は、今後の裁判で使っていけるだろうということを弁護士さんもおっしゃっていました。

 今回、とにかく一審が終わったので、私のHPの中に「館長雇止め・バックラッシュ裁判」専用のページを作って、この裁判の基本資料や私の文のリンクなどを一箇所にまとめました。
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