2017-05

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仙台市長の逆立ちした民主主義観と文化大革命観

 仙台市は、旧来の性別役割を賛美する高橋史朗氏(「新しい歴史教科書をつくる会」元副会長)を、なんと男女共同参画推進審議会の委員として委嘱することを検討しているそうです。
 また、そのことに反対している市民団体の動きについて、仙台市の梅原市長は、中国の文化大革命のときの紅衛兵を引き合いに出して、「言論の自由と民主主義」に反するものだと発言しました(市長記者会見)。

 市民団体は、高橋史朗氏の言論の自由を奪おうとはまったくしていません。そうではなく、高橋史朗氏は、「男女共同参画推進審議会」の委員としてはふさわしくないと主張しているのです。なぜなら高橋氏は、男女共同参画を「推進」するどころか、まったく逆の立場でなのですから。
 私は、市民団体がこうした点に関して自由に意見を表明することは、民主主義の基本だと思うのです。それを「民主主義の破壊」であるかのように言うのは、本末転倒です。

 梅原市長の文化大革命に対する見方も、大切な点を見落としており、まるっきり逆の教訓を引き出していると思います。
 文化大革命というのは、それまでの中国で不十分ながら男女平等のための活動をしていた婦女連合会をつぶし、さらに労働組合などもつぶして、毛沢東の独裁体制を築いたものです。
 いまの日本の行政の中で不十分ながら男女平等を推進している男女共同参画行政を攻撃している高橋史朗氏を男女共同参画推進審議会に入れることは、男女共同参画つぶしではないでしょうか? いまの日本では、べつにそれで誰かの独裁体制になることはないでしょうが、民主主義の発展に逆行するものであることはたしかだと思うのです。

 中国の著名なジャーナリストの劉賓雁氏は、言論の自由が抑圧された中国からアメリカに逃れた人なのですが、彼は、(文化大革命を起こしたり、言論の自由を封殺するような)中国の「左」派の考え方は、セックスの問題などに関してはアメリカの右派や極右と同じだと指摘としています(鈴木博訳『劉賓雁自伝』みすず書房 315頁)。
 最近のアメリカの研究者も、文化大革命は、政治や性、家族の点で、ずばり「保守的なバックラッシュ」だったと指摘しています(Neil.J.Diamant, Revolutionizing the Family: Politics, Love, and Divorce in Urban and Rural China, 1949-1968. Berkeley: University of California Press, 2000「7 The Coservative Backlash: Politics, Sex, and the Family in Cultural Revolution, 1966-1968」)
 ということは、アメリカの右派や極右同様に、性教育を攻撃しているバックラッシュ派の高橋史朗氏のような人を男女共同参画審議会に入れることこそ問題であり、あえていえば、中国の文化大革命に類するような抑圧された社会への道を開くのではないでしょうか?

 ぜひ皆様にも仙台市長に抗議をお願いいたします。

 抗議内容(例):「高橋史朗氏は、仙台市男女共同参画推進条例および男女共同参画せんだいプラン2004の理念を遵守すべき審議会委員としてきわめて不適切なので、委嘱をしないこと」
 また、市民団体に対していわれのない誹謗をして、民主主義社会における自由な市民活動を封殺する市長発言にも、あわせて抗議しましょう!

抗議先…ファックスまたはメール・葉書・封書で
ファックス:仙台市男女共同参画課 022-214-6140
Eメール:sim004180@city.sendai.jp
住所:〒980-8671 仙台市青葉区国分町3-7-1
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コメント

 高橋史朗氏が審議委員になる事が、そんなにいやですか?
それって「自分達の意見と違う方はダメ」って事でしょうに?
男女共同参画は、「多様性を認める社会」って、上野千鶴子先生も言ってますよ。
「言論に自由の弾圧」では、文化大革命に同じ・・では?

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仙台市の男女共同参画推進審議会委員に「つくる会」元副会長を

こんな話題をチェックしそびれていました。asahi.com マイタウン宮城 2007/6/30より「仙台市、つくる会元副会長を委員起用検討」 仙台市が、男女共同参画推進審議会委員に「新しい歴史教科書をつくる会」元副会長の高橋史

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