2017-10

反痴漢アクションに対する弾圧強化の一方で、公的機関による反痴漢ポスター登場

<目次>
はじめに
一 反痴漢アクションの呼びかけ人らに対する警察の執拗な広州からの引っ越し強要
二 北京での警察の痴漢取締り活動が報じられる
 1.各紙が痴漢取締り活動を報道
 2.警察の対応の問題点に対する批判
三 被害者が痴漢に重傷を負わされる事件
 1.北京でバスの中の痴漢が、反抗した被害者に重傷を負わせる
 2.フェミニスト団体の反応
四 公的機関などによる、痴漢に警告するポスターが各地に登場
 1.上海 2.北京 3.成都 4.深圳
おわりに

はじめに

広州市を中心にした中国の行動派フェミニストたちは、2014年から、公共交通(バス・地下鉄)の痴漢問題に対して、交通管理委員会や地下鉄会社に、痴漢反対ポスターを掲示するなどの痴漢対策を要求する運動をしてきた。

しかし、2015年3月、バスの中で痴漢反対ステッカーを配布しようとしたフェミニスト活動家の五女性(女権五姉妹=フェミニスト・ファイブ・シスターズと呼ばれる)が刑事拘留されるという事件が起きるなど、当局は、彼女たちの運動に対する弾圧を強めてきた。

そうした中でも、張累累さんらは、広州の地下鉄に掲示するための痴漢反対ポスターを制作して、広州市交通管理委員会にポスターを出すように要請した。彼女たちは、そのポスターの製作費や広告料をクラウドファンディングまで集めたのだが、掲示は許可されなかった(本ブログの記事「広州で若い女性たちが公共交通の痴漢対策について交通管理委員会、地下鉄公司、警察、婦女連合会などと会談――各地で『赤ずきん』姿で痴漢・セクハラ反対活動」「広州地下鉄にクラウドファンディングによって痴漢反対ポスターを掲示する試みなど――2016年の女性たちの公共交通での痴漢反対運動」参照)。

そこで、今年5月1日から、張累累さんらが呼びかけて、全国各地の街頭、大学、電車、バス、駅の中で、合計100人近い若い女性のフェミニストたちが、それぞれの場で、掲示を断られた痴漢反対ポスターを貼った掲示板を身につけて歩いて、痴漢防止措置をするようアピールした 。

一 反痴漢アクションの呼びかけ人らに対する警察の執拗な広州からの引っ越し強要

しかし、5月17日、張累累さんの家に警官がやってきて、「あなたが呼びかけたこの反痴漢アクションを止めさせなさい」「広州では今年後半にフォーチュン・グローバルフォーラム(全球財富論壇)があるから、引っ越して、広州から出ていきなさい」と要求した。これは、累さんがこの一年間で求められた3回目の引っ越し要求だったという。かくしてこのアクションは中止に追い込まれた(「自作の痴漢反対ポスターを身につけて街頭や地下鉄・バス内で見せる全国各地のフェミニストのアクション」参照)。

当時、張累累さんと肖美麗さん(北京から広州までの性暴力反対の「フェミニズム・ウォーク」をしたことで有名)、鄭楚然さん(女権五姉妹の一人)は、広州で家を借りていっしょに住んでいたのだが、6月22日には、大家が電話をしてきて、「あなたがたは!必ず!3日から7日以内に!引越しなさい! 警察はあなた方には問題があると言っている 良くない文字を印刷した服(=痴漢反対ポスターを印刷したTシャツ)を持っていると! 私は大家だ!あなた方に引越しを要求する権力を持っている!!!! 警察が引っ越さなくていいと言わないかぎりは!」と言った。

鄭楚然さんが、大家の言った警察の電話番号に電話をかけてみると、警官が「張累累と肖美麗があなた方を巻き添えにしている。彼女たちは過激で騒いでいる。あなた方はまあいい、それほどひどくない」と言った(1)

けれど、引越ししなればならない理由を説明するよう求めると、自分に道理がないことがわかっていたのか、私たちが住み続けてもいいと妥協して言ったという(2)

そこで、3人は、家主にも警察に問い合わせるように言うと、家主の娘が電話をしてきて「警察は『赤色の髪と青色の髪をした2人は、地下鉄やバスで国家に不利なものを配布したから、家にいさせてはならない』と言った」という。張累累さんは髪を赤く染めており、肖美麗さんは髪を青く染めていたので、警察はやはり張累累さんと肖美麗さんを追い出したがっていたということだ。

しかし、鄭楚然さんは、張累累さんや肖美麗さんと絶交しろという警察の要求を拒否し、「共通の価値観を持った友情は、人生の中で非常に価値のある財産であり、フォーチュン・グローバル・フォーラムよりも重要だ」と述べた。

さらに鄭楚然さんは「今後わが家に遊びに来る人は、必ず青色か赤色の鬘をかぶらなければならない!」と宣言した(3)

6月27日には、朝9時に、郭晶さんと鄭楚然さん、熊仔さんが住んでいる家(上記の家と同一か否かはわからない)に、家主と制服を着た人がやってきた。この制服を着た人は、海珠区公安分局の陳剣陶という輔警(補助警官)であり、「消防検査をしなければならない」と言った。しかし、彼は家に上がると、「印刷機を持っているか」と尋ねたり、床に置いた服をひっくり返したりした。しかし、何の問題も発見できなかった。後に来た警官と輔警も、捜査をする合法的な理由を何も言わなかった。

しかし、家主は、また、借家契約を無視して、かたくなに、7月20日までに引っ越すように言った。警察がここ数日ずっと家主に電話してきて、よく眠ることさえできないのだという。

警官の大きなパトカーもやってきて、住宅地の入り口に12時近くまで停まっていた。警察は、型どおりの検査だと言ったが、郭晶さんたちの家だけを検査して、隣近所は検査しなかった。

郭晶さんは「女性がバスの中で痴漢に会ったとき、あなた方はどこにいるのか? 女性がDVの被害にあったとき、あなた方はどこにいるのか? あなた方は、良い人を弾圧するのに時間を使っているから、そんなときは登場しないのだ」と怒りを表明している(4)

その日にやってきたのは4人で、派出所から来たと言い、彼女たちを「警務室」(という小さな一階建ての建物)に連れて行った。

彼らは、自分のはっきりした身分を言わなかった。

警官たちは「あなた方がやったことは、彼女たち五人の娘がやったことと実際は本質的な区別はないではないか?」、「あなた方がやったことはそれよりもっと大きい。もしこれが北京だったら、とっくに彼女たちと同じことになった」と言った。

警官たちは、張累累さんらのインターネット上の活動を非難して、「(張累累を指して)毎日、あんなにたくさん写真に出てはいけない」と言ったり、「毎日、お互いにリアクションしている」と言ったしたりした。

それに対して、肖美麗さんは、「あなた方がそう言うなら、なぜ私たちを捕まえないのか?」と尋ねると、警官は「ここに座って話をして解決できるならば、私たちはその以外の方法で解決したくない。この解決方法は、あなた方にとっても私たちにとっても、有利な点だけがあり、欠点はない」と言った。

肖美麗さんは「もし私たちが違法なことをしたのなら、直接捕まえることができるはずだ」と言った。

つまり警察は、彼女たちがしているのは違法行為でないのに止めさせようとしているわけだ。本当は、かつて五姉妹のように拘留したいのだろうが、そのときのような国際的批判を浴びるようなことはやりにくいのだろう。

張累累さんは警官に、「私がこの活動をしているのは、私が[反痴漢広告のためにクラウドファンディングで]集めた4万元を使えないためだから、もしあなたが私にこの4万元を使う[って反痴漢広告を出す]のを助けてくれたら、私はこんなことをしなくてもよくなる」と言ってみたら、警官は「広告はだめ。」「女性の問題については、婦女連合会に言えばいい」などと言ったので、張累累さんは「私たちは婦連にも、直接電話した」と答えた。

警官は、「婦連も女性の権利を守っている。実はあなた方のやっていることも同じだ。しかし、あなた方の現在の主体がこのようなことをするのはふさわしくない」と言った。肖美麗さんが「私たち自身はこの活動には何の問題もないと思っている。だからこそやっている」と言うと、警官は「若干のことは、同じことをやっても、異なる人がやるなら、異なる。主体の身分が重要だ」と述べた。

つまり、女性の権利を守る活動も、官制の団体がやるのはよくて、民間の女性がやるのはよくないというわけだ。

そして、警官たちは、執拗に彼女たちに広州から引っ越すように要求した。

警官たちは、「引っ越したときは、微博で一言、言ってほしい。『私たちはもう広州から引っ越しました』と。微博で一言言ってくれれば、私たちは指導者に知らせる」、「警察のことは言ってはいけない。あいまいに言いなさい」、「ある人がハラスメントをしたと言ってもいいが、警察のことを言ってはならない」と厚かましい要求をした(5)

二 北京での警察の痴漢取締り活動が報道される

1.各紙が痴漢取締り活動を報道

7月ごろから、北京の警察が地下鉄で痴漢取り締まり活動をおこなっていることが報じられた。

7月8日、『北京青年報』が、北京の警察が地下鉄で痴漢取り締まり活動をおこなっていることを報じた。具体的に言えば、北京市公安局公共交通総隊の四恵駅派出所がそのためのチームを作って、6月16日から、20日あまりで、22人を捕まえたという(6)

8月3日付『北京晨報』の記事によると、四恵駅派出所では、私服警官が、毎日朝夕のラッシュアワーのときに地下鉄をパトロールしたという。この記事では、男女1組の警官が、怪しい行動をしている男を監視して痴漢行為に及んだところを捕まえようとしたことが記されている。

隊員は最初10人くらいだったが、隊員が痴漢を捕まえると、周囲の人たちが喝采をおくったり、微博で賞賛されたりするので、活動に熱が入り、隊員もしだいに増えたという。

隊員は、痴漢を捕まえても、自分が痴漢行為をしたとはっきり認める人はほとんどいないといった苦労もあると語っている(7)

8月7日付『北京晩報』も、この四恵駅派出所の痴漢取締り活動について報じた(8)

報じられているのがすべて四恵駅派出所の活動であるのは、北京での痴漢取締り活動のすべてを公にしないためであるのかもしれないが、他の派出所ではしていないからなのかのかもしれない。

ある記事は、「夏になって以後、北京では気温の高い日が続き、人々のだんだん薄着になった」(9)ことと痴漢とを結び付けているので、夏だけの活動である可能性もある。

けれど、こうした活動が開始された(ひょっとしたら以前からやっていたことが報道されるようになっただけかもしれないが)背景には、フェミニストたちの痴漢反対運動の影響があるのかもしれない。

2.警察の対応の問題点に対する批判

しかし、その一方、7月11日、北京の地下鉄で、自分で痴漢を捕まえて警察に通報したのに、警察の対応がまったく不十分だったことを批判する記事が「橙雨傘公益」という女性に対する暴力に反対する団体の微博に同月18日に掲載されている。

その女性は、やってきた警官に、警察に行って調書を作成することを求めたにもかかわらず、警官は、監視ビデオを見るなどして証拠を集めるのは大変だ、などと言い訳をしたり、「何か賠償をさせたいのか」と尋ねたりした。女性が「何もいらない! 私は彼に前科をつけて、再犯させないようにしたいのだ」と言うと、やっと痴漢を警察に連行した。警察に行った後も、警官は、手で口を隠して笑いながら、「その男はどのようにして尻を触ったのか」と尋ねたりしたという(10)

三 被害者が痴漢に重傷を負わされる事件

1.北京でバスの中の痴漢が、反抗した被害者に重傷を負わせる

7月17日、バスで痴漢の被害にあった女性が痴漢を平手打ちしたら、刃物で刺されて重症を負うという事件が起きた。

その日の8時ごろ、北京のバスの中で、通勤中の女性が、年上の男に痴漢をされて、すぐさま相手を平手打ちした。すると、その男が果物ナイフでその女性を刺した。その男はその場で運転手と乗客に取り押さえられたが、その女性は救急車で病院に運ばれた。彼女は、出血多量で意識を失っており、手術後ただちにICUに運ばれた。医師の診断によると、頚部の静脈と付近の神経が切断されていて、背中を4回刺されており、傷は肺に達していたという(11)

2.フェミニズム団体などの反応

この事件は、さまざまなメディアが報じ、痴漢の凶暴さをに知らしめ、それ対する怒りを巻き起こした(12)

フェミニズム団体「新メディア女性ネットワーク」の微博は、この事件について、「私たちは何度も女の子たちに『痴漢にあったときは黙って我慢するのではなく、勇敢に立ち上がらなければいけない』と言っているが、それはけっして、このような一幕を見るためではない」と言った(13)

フェミニズム団体「女権の声」のサイトは、痴漢にあったある女性の経験を掲載した。彼女は、痴漢にあったとき、大声で叫ぶようなことはできず、逃げるのが精いっぱいで、まわりの人も関わろうとしなかったことを記した。地下鉄の職員には、警察に通報するかどうかを聞かれたが、職員は、もし警察に通報しないのならば、痴漢を捕まえても、痴漢に説教するだけだと言った。また、監視カメラを見るように訴えても、警察でなければ権限がないと言われた(14)

「女権の声」の微博は、「痴漢がこんなに猛威を振るっているのに、公共交通の痴漢防止宣伝はまだ不十分だ。いつになったら北京地下鉄は自分で反痴漢広告を出すのか」と述べた(15)

後述の『中国婦女報』の記事もこの事件に言及しているところを見ると、この事件も下の反痴漢広告の出現に少し影響を与えたのかもしれない。

四 公的機関などによる、痴漢に警告するポスターが各地に登場

6月以後、いくつかの都市の地下鉄に、公的機関による痴漢に警告する広告が登場した。

1.上海

以前のべたように、6月14日、上海地下鉄に痴漢に警告する広告が掲示されたことが、微博アカウントで報じられた。それは、「今日の咸猪手(口語で痴漢の意)は、明日にはブタの頭になる」という文字が大きく書かれて、鳥がブタを食べようとしているように見える漫画が描かれていたものである。広告を出したのは「看看新聞」であり、上海テレビ・ラジオ局傘下のメディアなので、中国では公的機関であり、公的機関による初の痴漢に警告する広告だと言える(「自作の痴漢反対ポスターを身につけて街頭や地下鉄・バス内で見せる全国各地のフェミニストのアクション」の)。

2.北京

8月3日、北京市婦連が地下鉄に反痴漢広告を出していることを李麦子さんが微博で伝えた。その広告は、「痴漢を防止するために、共に声を上げよう」「沈黙した子羊にはならない 冷淡な見物人にはならない」というスローガンが書かれたものだった(16)。この広告には、伸ばした手を、何人もの手がつかんでいる写真も添えられていた。これは、痴漢行為を何人もの人が止めようとしているありさまを示しているのだろう。

このデザインは、2016年4月にフェミニストたちが作成した、痴漢の手を女性の手がつかみ、周りの者たちが「やめろ!」「やめろ!」「やめろ!」と声を上げているものと似ているように思う(写真→「广州公共交通工具应加强反性骚扰宣传」2016-04-29 01:48:25 来源: 新快报(广州))。

北京市婦連によると、この広告は、北京地下鉄の1、2、5、6、7、10号線と八通線、亦荘線の計8路線に出したという。この広告は、8月1日から14日まで出すという(17)

張累累さんは「とてもすばらしい! 北京婦連が痴漢反対のために立ち上がった。フェミニストの行動がついに政府当局部門を促して反痴漢広告を出させた」と述べた(18)。鄭楚然さんも、「北京婦連は張累累が呼びかけた地下鉄の反痴漢広告アクションに積極的に応えた」と述べた(19)

武嶸嶸(女権五姉妹の一人)さんも、「すばらしい、今の苦しみは無駄ではなかった。これは、涙と汗の積み重ねの2年間だ」と述べた(20)

張累累さんは、「全国各地がみな学んでほしい」とも訴えた(21)

ただし、張累累さんは「しかし、期間は8月1日-14日だけだという。なんで反痴漢広告がずっとあったらいけないか?」という疑問も呈した(22)

また、肖美麗さんは微博アカウント「@広州公安」に対して、「提唱者に無理やり引越しさせることしか知らないようではだめだ」と言って、痴漢反対ポスターの提唱者をむしろ弾圧している広州の警察を批判した(23)

3.成都

8月10日、成都地下鉄もポスターを掲示していることが微博アカウント「@古敏怡」によって伝えられた。そのポスターは、「この地には『痴漢』はいない」というスローガンが書かれた下に、パンダの姿をした女の子とブタの手を禁止するマークの絵を描いて、「マナーを守った外出 地下鉄はあなたとともに」と書いてあるものだった(24)

郭晶さんは「張累累が呼びかけた反痴漢広告のクラウドファンディングと掲示板を持って歩く反痴漢の活動は、巨大な進歩を勝ち取った。北京地下鉄に反痴漢広告が出現した後、成都の地下鉄にも出現した。広告の中のブタの手は、張累累の広告のブタの手にそっくりだ。@広州市婦連と@広州地下鉄は行動しなさい!」と微博で述べた(25)。李思磐さんも「累累の広告が元になっているように見える」と微博で指摘した(26)

韋婷婷(女権五姉妹の一人)さんは、「女性車両を設置した広州と深圳はしっかり学ぶべきだ」と述べて、女性車両という手段を使った広州と深圳の地下鉄を批判した(27)(女性専用車両批判については、本ブログの記事「中国における女性専用車両導入とフェミニストによる批判」参照)。

4.深圳

8月20日、深圳の購物公園駅に、ゲーム会社「テンセント(騰訊)」がその人気ゲーム「王者栄耀」のキャラクターになった花木蘭を使った反痴漢広告を出したことを微博アカウント「@反性別歧視(反性差別)」が伝えた。それは、花木蘭が刀を抜いて「女は男に及ばないと誰が言ったのか? また痴漢をするなら、みておれ」と言っているものだった(28)

張累累さんは、「王者農薬(王者栄耀の別名)の反痴漢広告はとてもすばらしい! 痴漢反対の宣伝はますます増えている。商業でも、政府でも、フェミニストたちの行動と努力はたえず見られている」と述べた(29)

肖美麗は、再び、「@広州公安」に対して、「他の人の善意を悪意とみなしてはならない。つまらぬことにびくびくすることは本当に不必要だ」と言った(30)

おわりに

以上、フェミニストたちが痴漢反対ポスターの掲示などを要求した運動への弾圧が強化される一方で、公的機関によって、痴漢に警告するポスターが上海、北京、成都などで掲示されたことがわかる。

全国的な反痴漢アクションが5月におこなわれた後の、6月以降になって公的機関による痴漢に警告するポスターが各地に登場したというタイミングから見ても、北京市婦連や成都地下鉄が掲示したポスターがフェミニストたちのポスターと似ているという点から見ても、フェミニストたちの活動が公的機関の痴漢対策に一定の影響を与えたことは明らかだろう。

一方で運動を弾圧しつつ、一方でその主張を取り入れるという手法は、フェミニストたちが公共トイレの男女比の是正を要求した運動に対して、運動自体は弾圧しつつ、その要求はある程度とりいれたということにも見られた。

こうしたことは、フェミニストたちの運動の意義や影響力を示しているともいえるし、いかに民間の運動の要求が正当でも、中国当局は民間の下からの運動はあくまで否定していることを示しているともいえるだろう。

また、フェミニストの痴漢反対運動に対する弾圧が、彼女たちをいきなり逮捕せずに引っ越しを要求するという形をとっているのは、彼女たちがしていることは違法行為でないのに弾圧しようとしているという面でも、かつてのように刑事拘留をして国際的批判を浴びることを避けようとしているという面でも、巧妙かつ卑劣なものだといえよう。

(1)大兔纸啦啦啦「我宣布,以后来我家玩必须佩戴红蓝色假发」大兔纸啦啦啦的微博2017-06-23 12:13-04。
(2)社工郭晶的微博6月27日 17:59
(3)大兔纸啦啦啦「我宣布,以后来我家玩必须佩戴红蓝色假发」大兔纸啦啦啦的微博2017-06-23 12:13-04。
(4)社工郭晶的微博6月27日 17:59
(5)肖美腻的微博6月30日 09:59
(6)北京开展大规模打击地铁“色狼”行动 便衣藏客流中」中国新聞網2017年7月8日 05:41(来源:北京青年报)。
(7)晨报记者直击便衣地铁擒狼」『北京晨报』2017年8月3日。
(8)北京“猎狼行动小组”成立 民警地铁擒色狼」新华网2017-08-07 20:01:18(来源:北京晚报)。
(9)北京开展大规模打击地铁“色狼”行动 便衣藏客流中」中国新聞網2017年7月8日 05:41(来源:北京青年报)。
(10)我在北京地铁上亲手抓了一个咸猪手还报了警,但这根本不够」橙雨伞公益2017/07/17 15:49(界面新聞)→「我在北京地铁上亲手抓了一个咸猪手还报了警,但这根本不够」2017-08-03 Zoe 橙雨伞。
(11)北京女子掌掴“公交色狼”被割颈,失血过多送进ICU 」李阳煜/法制晚报2017-07-18 18:13。
(12)北京一女子掌掴“公交色狼”竟遭对方割颈,咸猪手已经这么猖狂了?」捜狐2017-07-19(北京青年报)、「公交上反击色狼 北京女乘客反被刺伤」联合早报2017年7月20日。
(13)新媒体女性的微博7月19日 15:07
(14)“下一次,我绝不放过你!”|记我的一次地铁被性骚扰经历」女权之声 2017-07-19 11:22:26。
(15)女权之声的微博【反抗公交性骚扰有风险?】后续 7月19日 11:47
(16)麦子家的微博【北京惊现反性骚扰广告,系北京妇联推动】8月3日 09:50
(17)以上は、中国妇女报的微博【防止性骚扰,共同发声!一一北京8条地铁线现反性骚扰拉手】8月3日 17:42(写真あり)→「北京地铁八条线路现反性骚扰拉手 北京市妇联呼吁:不做沉默羔羊 不做冷漠看客」『中国婦女報』2017年8月4日(写真あり)。なお、この広告を報じたこれらの記事には、先に述べた通州区の事件に言及して、「これに対して、北京の市・区の2つのクラスの婦連組織は、緊急に関係部門と連絡を取って、事件の状況を知り、態度を表明し、終始被害者の状況と事件の進展状況に関心を寄せ、随時援助を提供した」とも書いてあった。なお、より大きな写真が、大魔宙的微博8月4日 11:51に掲載されている。
(18)张累累累累的微博8月4日 16:21
(19)大兔纸啦啦啦的微博8月4日 17:51
(20)小社工大社会嵘嵘的微博8月4日 16:22
(21)张累累累累的微博8月4日 16:39
(22)同上。
(23)肖美腻的微博8月4日 17:52
(24)古敏怡的微博8月10日 13:18
(25)社工郭晶的微博8月10日 17:12
(26)李思磐的微博8月17日 17:25
(27)韦婷婷waiting的微博8月18日 08:21
(28)我遭遇了性别歧视的微博8月20日 17:21
(29)张累累累累8月20日 17:35
(30)肖美腻的微博8月20日 23:02
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