2015-03

[書評]何春蕤著、舘かおる・平野恵子編、大橋史恵・張瑋容訳『「性/別」攪乱―台湾における性政治』

[書評]何春蕤著、舘かおる・平野恵子編、大橋史恵・張瑋容訳『「性/別」攪乱―台湾における性政治』御茶の水書房 2013年12月 A5版 263頁 3,800円+税

本書の構成
序章
第一章 バックグラウンド―もはや単純ではないジェンダー・ポリティクス―
第二章 ポルノグラフィと女性の性的行為主体性
第三章 セックスワークにおけるセルフ・エンパワーメントと職業的行為遂行性―なぜフェミニストはセックスワーカーを読み解くことができないのか―
第四章 スパイス・ガールズから「援助交際」へ―台湾におけるティーンの少女たちのセクシュアリティ、そのいくつかの編成体―
第五章 反人身売買から社会的規律へ―台湾における「女性運動」の役割の変遷―
第六章 アイデンティティの具現化―トランスジェンダーの構築―
第七章 トラブルの撲滅―ある訴訟の捏造―
第八章 トラブルの統御―台湾におけるグローバル統治とクィアの存在―
第九章 トラブルの統治―台湾のジェンダー・ポリティクスにおける「年齢」的転回
第十章 ジェンダー統治をめぐる新たな政治
終章―何春蕤へのインタビュー―

何春蕤は、現在、台湾の国立中央大学教授であるが、1994年のセクハラ反対デモの際に、「私が欲しいのはオーガズム、セクハラは要らない」というスローガンを唱えたことでも知られる。同年、何は、著書『豪爽な女―フェミニズムと性解放』で、性を抑圧する諸規範は両性に課せられるが、それは特に女性に不利であるとして、フェミニズム的な性解放運動を提唱した。同書で、何は、性に対する女性の主体性・能動性を主張し、さまざまな性の規範(婚姻内、異性間、モノガミーなど)を乗り越えることを唱えて、論争を巻き起こした(何 1994)。

本書は、何が、台湾で主流のジェンダー・ポリティクスから「トラブル」と見なされたさまざまな物事(ほかならぬ何自身も「トラブル」と見なされた)に関する係争を辿るとともに、トラブルを排することによって生み出される統治のあり方について検討した書である。

本書は、何が2003年にお茶の水女子大学ジェンダー研究センターでおこなった講義およびコメンテイターとの対話を収録した章(二~六章)と今回、何が書き下ろした章(一、七~十章)と何に対するインタビュー(終章)からなる。各章については、それぞれより詳細な何の中国語論文や英語論文が存在するとはいえ、第九章が何の2012年の論文(何 2012)に、第十章が2013年論文(何 2013)にほぼ対応するなど、本書は、現在に至るまでの何の理論体系全体を概観できるものとなっている。こうした書籍は、台湾にもない。

本書の第一章では、何が1995年に国立中央大学に設立した「性/別研究室」が依拠している「性/別」パースペクティブに含まれる4つの認識――(1)「性別」の単純な二分法を乗り越える、(2)ジェンダー(性別)とセクシュアリティ(性)との連関と区別を示す、(3)「性」の多元的差異(「別」)を捉える、(4)その他の社会的差違(階級、エスニシティなど)との関連を表す――は、台湾の社会運動が、以下に記すような経験によって獲得したものであることを述べる。

第二章では、主流フェミニストがポルノグラフィについて、ジェンダーの視点のみから見て反対していることを批判する。何も、ポルノがしばしばジェンダー・ステレオタイプであることは認める。しかし、何は、多くの若い女性たちが、ポルノ的な映像を通じて、自らのセクシュアリティと従来とは異なる能動的、積極的な関係を築くことによって性的行為主体性を発揮していることを指摘する。

第三章では、1997年に台北市長・陳水扁(後の台湾総統)が公娼の営業許可を廃止したことに対して、公娼たちが公共の場に姿を現して異議を申し立てたために(主流フェミニストは陳を支持し、何は公娼を支持)、フェミニストとセックスワーカーとの対話が可能になったが、主流フェミニストは、性愛に対して偏見を持っているために、セックスワーカーが職業活動においてセルフ・エンパワーメントを実践して行為主体性を発揮していることを認識できないことを指摘している。

第四章では、「援助交際」は、特殊な社会現象あるいは「問題」ではないことを主張している。何は、ティーンの少女たちは、欲望の客体というより性的な主体になりつつあり、親密な関係を複数持つことにもオープンになっていること、そうした彼女たちにとって援助交際は性的冒険心の現れであると述べる。また、彼女たちはこの仕事において実践的な知恵を蓄積しつつあるし、社会的/性的交際の新しい形態を切り開いているとも言う。

第五章では、台湾の人身売買反対運動は、当初は原住民の少女たちを対象とした、反売買春というより反奴隷制的性格のものだったが、のちに本人の同意の有無と関係なく性的接触と年齢という条件だけで処罰する法律を求めるようになり、1995年に成立した児童・少年性取引抑止条例もそうしたものになったこと、さらに1999年の修正では、性取引への「関与を招く」ようなメッセージを個人的にインターネットに掲載することも処罰の対象になったという変遷を述べている。また、この過程で反人身売買NGOが力を得たが、セックスワークの多様な側面を人身売買に還元することは(とくに移民)セックスワーカーの行為主体性にとって障害になると言う。

第六章では、主流フェミニストがとったジェンダーを二極化する戦略は、トランスジェンダーを女性の着替えを覗くような変質者と見なしたり、トランスジェンダーが受けるホモフォビックなジェンダー暴力を見過ごすことにつながったりしたことや、同性愛者の運動にもジェンダーのステレオタイプ的理解があることを批判する。

第七章では、2003年、保守的宗教団体が何のウェブサイトの中の「動物性愛」ページを検察に告発したことによって、何が被告になった事件を取り上げる。当初大学は何を粛清しようとしたが、学術界や社会運動団体、海外で何に対する声援が高まり、裁判でも無罪になったことが述べられている。しかし、ポルノや売買春の問題で何と対立してきた台湾の主流フェミニスト団体は長らく沈黙していたという。

第八章では、台湾は国際政治にアピールするために、名目上は人権、とくに同性愛者の権利を支持し、プライドパレードも盛んになったけれども、同性愛者らの実際の情況が変わったわけではなく、むしろキリスト教系の未成年保護/反人身取引NGOによって推進された1999年の児童・少年性取引抑止条例修正や2003年の児童および少年福利法によって、セクシュアルな物事に関する18歳未満のアクセス規制が強化され、若者やセクシュアル・マイノリティにとっての自由な空間は縮小したことが述べられている。

第五章や本章では、台湾のジェンダー/セクシュアリティ政策と、台湾の国民国家としての位置や政治的正統性が複雑な状況にあることとの関係も指摘されている。政府が未成年保護/反人身取引NGOと結びついたのも、それらのNGOは国際NGOや国際機関とつながっているので、政府がその国際的ネットワークに参入して台湾の存在をアピールするためだったという。

第九章では、主流フェミニストは体制に参与して「ジェンダー主流化」を推進したが、それは生物学的基礎にもとづくもので、それ以外の社会的差異は排除されたことや、女性団体が目指した立法や法改正は、そのリーダーシップが次第にキリスト教系の女性・児童福祉団体にとって代わられ、その理解枠組みの基軸も、「ジェンダー平等」から「年齢」にとって代わられたことが述べられる。すなわち、女性団体は当初、性取引やポルノグラフィ、性暴力/セクシュアルハラスメントに対して「ジェンダー」の視点から対応したが、のちにそれらの問題に対する対応は、「青少年を保護する」視点と結びついたという。

第十章では、何は、現在台湾ではジェンダー平等が推進されつつも、女性と子どもの保護の名の下に性的なものは抑圧されていると述べ、それは女性ジェンダーの特徴を反映した「ジェンダー統治」だと言う。何は、主流フェミニストは、女性を脆弱な存在として表現することによって、「性的自主性」概念を「自分のセクシュアリティについて肯定する権力」から「望ましくない性的接近を拒否する権利」に変え、その権利を国家が保護するよう求めたこと、脆弱性の強調によって弱者保護が道徳的強制力を持つようになったこと、子どもはさらに脆弱な存在として捉えられたことを述べる。市民も、台湾という文明的な先進国の一員として、そうした道徳的態度をとることを期待されているという。

本書の各所で、台湾の主流フェミニストは、中産階級で高学歴のエリート女性であり、国家体制に参入したが、婚姻・家庭に組み込まれており、性に対しては常に防御的(反ポルノ、反セックスワークなど)で、正面から性的権利を求めようせず、そのため保守派キリスト教女性団体による社会的浄化に対しても抵抗できなかったことも指摘されている。

何は、新しく現れた「性/別」の主体と実践は、広くアジアにおいて意義を持つと述べているが(4頁)、日本においても、何とある程度共通した視点から、主流フェミニズムとは異なった/対立する議論や実践をしている人々がいる。

たとえば守如子は、「ポルノは性差別だ」とだけ認識するようなフェミニズムを、女性の性欲が無視されている点などから批判する(守 2010)。また、何は、とくに若い世代の女性が性的行為主体性を探求していることを述べているが(18-20,35-36頁)、日本でもそうした動きは若い世代に目立つ(あくまで実践 獣フェミニスト集団FROG 2007など)。

また、日本でも、SWASHなどがセックスワーカーの立場に立った理論と運動を展開しており、政府や一部民間団体による人身取引政策に対しても批判がなされていることは知られている(青山 2014など)。

援助交際についても、何と同様、それを特殊な「問題」と見ずに、社会の構造的変化の下での少女の主体的行動であるとする人々がいる(圓田 2001)。台湾の児童・少年性取引抑止条例は、日本の青少年健全育成条例の買春処罰規定に相当すると考えられるが、日本の規定についても、一律に18歳以下の女性の性取引を取り締まることを「性の自己決定」の観点から批判している人々もいる(藤井 1997宮台ほか 1998)。

また、守は、買売春やポルノグラフィなどの性風俗を「悪文化」として批判するような女性運動では、女性の人権擁護の主張が「母親として子どもを守る」というレトリックに置き換えられ、無垢な子どもたちを守る要求に変質することを指摘した(守 1998)。この指摘は、「年齢基軸」に対する何の批判と共通点があろう。

トランスジェンダーに関しては、本書の中でも三橋順子が、「主流派のフェミニストたちはMtFトランスジェンダーの存在をあまり認識してこなかった(というよりほとんど無視してきた)」(124頁)と批判している。

何は、主流フェミニストが国家体制に参入したことに批判的だが、日本においても、同様の批判が山口智美・斉藤正美らによってなされている(山口・斉藤・荻上 2012)。また、何は、動物性愛事件において自らへの保守派の攻撃に対して台湾の主流フェミニストが沈黙してきたことを指摘しているが、こうした指摘は、山口・斉藤が、バックラッシュへの対応や自治体の男女共同参画条例の制定において、フェミニストの多くが性的少数者の問題に無関心だったと批判したこと(同上 157,199頁)と共通点があろう。

以上で述べたように台湾と日本の情況には類似点があるため、本書の主張は、それに対する賛否を問わず、日本の私たちにも自らを考える材料を提供している。実際、本書の中でも、とくに台湾が専門ではないコメンテイター(根村直美、水島希、田崎英明、竹村和子、三橋順子)が、自らの立場から何に対して意見を表明している。付言すれば、台湾における何とは異なる立場からの実践報告(顧 2010など)も、もちろん日本の参考になる。

また、本書には、フェミニズムにおけるさまざまな分岐や対立を一連のものとして提示した意義もある。それらが真に一連のものか否かは議論の余地があろうし、「主流フェミニスト」に対峙する側が自動的に連帯できるわけではないだろうが、この点も、日本の運動や理論に示唆を与えると考える。ただし、何も述べているように、問題にすべきはあくまで「事件、政策、そしてその影響」(250頁)であり、特定の個人や団体に対して一面的な分類やレッテル貼りをすることは慎むべきだろう。

もちろん本書からは、日本と台湾には相違があることも理解できる。第一に、台湾のジェンダー政策の背景には、台湾が国家としての国際的承認を得たいという動機があったことである。この点については、つとに金戸幸子が、台湾におけるジェンダー主流化(具体的には両性工作平等法の成立)は「台湾の国民国家としてのアイデンティティの確立と『国際社会』への復帰という、『国家』としての生き残り戦略にも関わっている」(金戸 2005、38頁)と指摘しているが、何はそのことが性の保守主義に結びついた面を強調している。

第二に、台湾では、日本よりも主流と反(非)主流との分岐・対立が先鋭化ないし顕在化している場合が多い。その原因はいくつか考えられるが、その一つは、何が1987年の戒厳令解除後間もなく、本書評の冒頭で述べたようなラディカルな主張を打ち出し、1995年には「性/別研究室」を設立したという先駆性にあろう(日本で「ジェンダー/セクシュアリティ」が機関(誌)の名称として使われたのは、2005年に国際基督教大学ジェンダー研究センターが創刊した『Gender and Sexuality』が最初ではないか)。もちろんこの先駆性は、何だけでなく、公娼やトランスジェンダーの運動、「性/別研究室」の他のメンバーの力にもよっている。たとえば、同研究室の卡維波は、同性愛者とセックスワーカーとの連帯について解明している(卡 1998)。

第三に、日本と台湾とでは、政治勢力やNGOの具体的状況が異なることは当然である。

本書で疑問や不足を感じた点もある。まず、援助交際に対する分析は、「年齢基軸」批判にとって重要だと思われるが、何の他の著作(何 2003など)を併せて参照しても、分析にやや実証性が不足しているように思う。

また、何は「ジェンダー統治」によってマージナルなむしろ問題は闘いにくくなったと言う(6頁)。たしかにそうした面はあろうが、その一方、台湾では、新たな矛盾の中から発生したマージナルな運動(セックスワーク運動、トランスジェンダー運動など)も、日本より発展している面があり、それらは日本でも参照に値すると考える。

参考文献
[日本語]
青山薫2014「グローバル化とセックスワーク――深化するリスク・拡大する運動――」『社会学評論』65(2)。
あくまで実践 獣フェミニスト集団FROG2007『今月のフェミ的』インパクト出版会。
金戸幸子2005「台湾の『両性工作平等法』成立過程に関する国際社会学的考察」『日本台湾学会報』7。
藤井誠二1997『18歳未満「健全育成」計画』現代人文社。
圓田浩二2001『誰が誰に何を売るのか? 援助交際にみる性・愛・コミュニケ―ション』関西学院大学出版会。
宮台真司ほか1998『〈性の自己決定〉原論』紀伊國屋書店。
守如子1998「〈性風俗批判〉における『母』というレトリック」『相関社会科学』8。
―――2010『女はポルノを読む 女性の性欲とフェミニズム』青弓社。
山口智美・斉藤正美・荻上チキ2012『社会運動の戸惑い』勁草書房。

[中国語・英語]
顧燕翎2010「フェミニズムの体制内改革――台北市女性権益保障弁法の制定の過程と検討」(羽田朝子訳)野村鮎子・成田靜香編『台湾女性研究の挑戦』人文書院。
何春蕤1994『豪爽女人 女性主義與性解放』皇冠。
―――2003“From Spice Girls to Enjo-Kosai:Formations of Teenage Girls’Sexualities in Taiwan”,Inter Asia Cultural Studies4(2)
―――2012「台灣性別政治的年齡轉向」何春蕤編『轉眼歷史:兩岸三地性運回顧』国立中央大学性/別研究室。
―――2013「性別治理與情感公民的形成」甯應斌編『新道德主義:兩岸三地性/別尋思』同上。
卡維波1998「同性戀/性工作的生命共同體」『性/別研究』1-2合刊。
関連記事

国際女性デー直前に中国の若いフェミニスト活動家10人逮捕、5人が今も釈放されず

<目次>
一、逮捕の経過
二、中国のフェミズム運動の中核の活動家である5人は今も釈放されず
三、逮捕の理由について
四、中国のフェミニストの怒りの声いくつか
五、逮捕の背景をめぐって
六、国際・国内的な支援広がる
七、弁護士が李婷婷(李麦子)さんと面会
八、署名運動にご協力をお願いします!

2012年2月以来、就職の男女差別、入学試験における男女差別、性暴力、ドメスティック・バイオレンス、公共トイレの男女の便器比率の不公平などの問題に対して、署名運動、裁判、街頭パフォーンスアート、情報開示請求などさまざまな運動をしてきた若い女性フェミニストの活動家たちが(彼女たちの今まで活動の年表とそれらについて書いた拙ブログ記事へのリンクは「中国の行動派フェミニスト年表、リンク集」参照)、今年の3月8日の国際女性デーに公共交通での痴漢防止アクションを計画していたことを理由に、3月6日から7日にかけて次々に警察に連行されました。

一、逮捕の経過

彼女たちの逮捕の経緯をまとめてみると、以下のようになります。

3月6日午後4時
・北京の韋婷婷さんと王曼さん、当地の海淀区派出所に連行・訊問される。

3月6日午後11時半
・広州で鄭楚然(大兔)さん、警官によって広州新港路派出所に連行される。派出所では訊問を2時間した後、付き添いを付けて家に帰らせて、国際女性デーのセクハラ防止のステッカーを持って派出所に戻らせた後、また訊問され、尋問は(合計?)8時間に及んだ。その後、ホテルに軟禁され、現在は、「寻衅滋事(挑発してトラブルを起こした)」という罪名によって刑事拘留され、北京の警察に連行された。軟禁中のことでしょうか、3月8日、香港の『明報』記者が鄭楚然さんに電話したところ、鄭さんは、言葉少なに、記者の質問に対して「はい」か「いいえ」としか答えず、「話をするのも不自由で、誰かが傍らで監視している」と言い、自分は家にも、派出所にもおらず、広州におり、現在は安全だが、逮捕の理由については今は話せず、いつ家に帰ることができるかもわからない、と述べた(1)
・北京の李婷婷(李麦子)さんの自宅に、太平橋派出所の警官がドアをこじ開けて侵入、住居を捜査され、連行される。李麦子の家は「物品がひっくり返されて『めちゃくちゃ』」(『明報』)だった。

3月7日午前4時半頃
・艾可さん、連行される。艾可さんは後に釈放されるが、警察では、「携帯電話でおしゃべりした内容は、グループのものも含めて全部見られた。私が連絡できる人すべてに明日の活動は中止すると通知しろと言われた」という。

3月7日午後2時半
・武嶸嶸さん、杭州の蕭山空港で、北京の国保(公安部国内安全局)の警官に連行され、古蕩派出所に連れて行かれる。午後5時10分、武の友人が、古蕩派出所からの武がかけた電話を受け、武が泣き叫ぶ声や痛みを訴える声を聞く。

その後、李麦子さん、徐汀(酸小辣)さん、韋婷婷さん、于蓮さんらは、北京の海淀派出所に拘留されていることが判明した(2)

北京と広東、杭州というはるか離れた地でいっせいに逮捕がおこなわれたこと、まだ何もしていない時点で、べつに凶悪な犯罪の計画を立てているわけでもないのに、深夜に何人もの人が逮捕されたことは、今回の捜査の異常さを感じます。

二、中国のフェミズム運動の中核の活動家である5人は今も釈放されず

ニューヨークタイムスは、「少なくとも10人の女性の権利のための活動家」(3)が逮捕されたと伝えています。その後、徐汀さん、于蓮さん、艾可さんらは釈放されましたが、李婷婷(李麦子)さん、鄭楚然さん、武嵘嵘さん、王曼さん、韋婷婷さんはまだ釈放されていません

彼女たちの仲間は、「今回の攻撃は、私たちにとって重大事です。なぜなら、逮捕された人々はここ数年成長しつつある私たちの運動の中核を形成していたからです。」「彼たちは、女性の活動家の運動の中核的な力でした」(4)と述べています。

三、逮捕の理由について

彼女たちが逮捕された理由として示されたのは、刑法239条「寻衅滋事(挑発してトラブルを起こす)」罪でした。おそらくその「4」の「公共の場所で騒動を起こし、公共の場所の秩序をひどく混乱させる」を指しているものと思います。

しかし、彼女たちがやろうとしたのは、「フェミニズムの理念を印刷したステッカーをバスの乗客に配布して、乗客に向かってセクシュアルハラスメント反対と国家機関の職責について説明し、ステッカーを乗客の体の目につくところに貼ってもらって、『人間宣伝器』にする計画だった」(香港の『明報』)とか、せいぜい「交通機関の車両にハラスメント反対のステッカーを貼ろうとした」(ニューヨークタイムス)という程度のことのようです。

もっとも、ロイター電は、李麦子さんと鄭楚然さんに近い人権活動家の話として、「彼女たちと活動家数人は、3月7日、公共交通のスペースでセクハラ反対のデモ(demomstration)をする計画をしていた。このデモは、北京、広州、その他いくつかの地区でおこなう計画だった」と伝えました(5)。中国の微博でも、「許可されていなデモは、違法だから、拘留は間違っていない」という意見を述べる人もいました。しかし、陳亜亜さんは、そうした意見に対して、1.これはデモではなく、数人が地下鉄で宣伝をしようと思っただけである。2.実行したわけではなく、計画しただけである。3.拘留は、違法デモではなく、「寻衅滋事」という罪名によっておこなわれたと述べて反論しています(6)

また、今回の逮捕は、きわめて不備な手続きによっておこなわれました。黄思敏弁護士は、自らの微博で、「寻衅滋事 海淀区拘留所」とだけ書かれた紙片の写真を掲載して、「こんな一枚の紙によって、北京の公安(≒警察)は、女性の権利の唱導者である鄭楚然を連行した。刑事訴訟法には紙くずほどの価値もないのか? 公権力の恣意・傲慢がありありと紙上に現れている。女性の権利を擁護するには、男権的社会で平等を勝ち取らなければならないだけでなく、専制下の醜悪な公権に直面しなければならない」と述べました(7)

公共交通機関の敷地内などでの行動は、日本でも弾圧の口実(ないしは言いがかりのネタ)にされることがあります。しかし、彼女たちは、今までも地下鉄の構内のみならず、車両内でパフォーマンスアートをしたり、歌を歌ったりしたりしてきましたし、チラシの配布や署名への協力の呼びかけさえしてきました。さらに、彼女たちはそれを動画で公表してきましたが、とくに弾圧などはされませんでした(「视频: 我可以骚你不能扰」「视频: 2012性别不平等之“我可以骚你不能扰”现场视频终」「视频: 阴DAO独白 北京地铁“快闪”」)。2012年2月に彼女たちが「男子トイレ占拠」アクションを中国各地でしたときも、事前に阻止されたことはありましたが、逮捕された人はいませんでした。

しかも、先に述べたように、今回の逮捕は、まだ何もしていない時点で、べつに凶悪な犯罪の計画を立てていたわけでもないのにおこなわれました。

四、中国のフェミニストの怒りの声いくつか

中国国内のマスメディアは、今回の問題を取り上げていません。また、ネット上での発言も、頻繁に削除されています。しかし、そうした中で拾えた声を以下にいくつか挙げてみました。

牛犇犇さんは、「女性デー、ハラスメントに反対したために、ハラスメントをされる?」という一文を書きました(8)

また、チベット雪域レインボーグループ(西藏雪域彩虹小组)の微博は「三八デーの準備のための活動で、テーマはセクハラをなくす宣伝なのに、おおぜいの人を動員して逮捕するというのか? これは、手続きなしに消失させられることであり、でっち上げの罪名による合法的な失踪ではないか? 72時間が過ぎた。私たちの仲間を返してください! 悪法を制定し、執行した者は、だれであれ、いずれは自分の身に報いが来るであろう!」と述べました(9)

最近、国際女性デーが単なる「女性が女性役割を果たしていることを思いやる祝日」になっている風潮の中、女性が自らの権利を主張したら弾圧されたことを痛烈に皮肉る声もありました。すなわち、ある女性は、微博で、「女性の権利を闘い取る祝日が、母の日に変わり、恋人の日に変わり、買い物の日に変わり、感謝の日に変わった。女性たちが自らのためのことを少ししたときだけ、逮捕された」(10)と書きました。

フェミニストの仲間もなかなか発言が難しい状況があると思いますが、卡楽潼さんは、「私はもう沈黙する理由は何もない。ジェンダー/セクシュアリティ活動家を釈放してください」という一文を公表しました(11)

また、フェミニストの趙思楽さんは、「女性デーの中国における真の回帰」という一文を書いて、「女性デーは、どこかの国家、どこかの政党が『働く女性のものだ』とか『女性全体のものだ』とか設定する祝日ではなくて、女自身の祝日であり、たたかっている女性自身こそが作り上げる祝日だ。この日は、女は自分自身にふりかかった不公正・不正義のために歌い、叫び、闘うのだ。闘いがあってこそ、女性デーには意義があり、不屈であってこそ、女性デーは女性デーなのである。/女性の平等の権利を擁護する活動家が3月7日に捕まったが、3月8日には、各地のフェミニストの若い仲間が屈服せずに、何人かで集まって各種の方法で彼女たちのために叫び、声援を上げ、抗争をしている。/こうして、本当の女性デーが返ってきたことを宣言する。」(12)と述べました。

ミシガン大学准教授の王政さんは、次のように述べました。
 「私は生まれて初めて三八国際女性デーで心痛を感じた!
 アメリカでの30年、以前はこの日は、私は心の中で特に誇りを感じた。なぜなら、私たちには国定の国際女性デーがあり、アメリカにはないからだ。中国のフェミニズム運動は悠久の歴史があり、成果は顕著である。……
 近年は、三八女性デーはいつも私に喜びをもたらしてくれた。なぜなら、はるかに海を隔てて、若い世代のフェミニズムアクティビストが、積極的に努力をしてさまざまな創意ある行動によって男権文化を変革することによって、市民の責任感とフェミニストの社会変革能力を示したからだ。三八デーは、彼女たちが、自らの素晴らしい実践によって中国のフェミニズムの光栄な歴史を継承・発展するものだった。
 今年彼女たちが公共の場所でセクハラ反対活動を組織すると知って、私も彼女たちの女性デーの活動の情報について、興奮しつつ期待していた。彼女たちが三八デーの活動を組織したことによって無法に拘留されるとは全く予想していなかった! このような三八デーの活動に対する干渉は史上前例がなく、中華人民共和国憲法に違反しており、政治のやり方の最低ラインを踏みにじっている! 中国の女性はセクハラにさえ反対できない。こうした国家は、自由恋愛をした女を石で殺す国家とも五十歩百歩の区別しかない! 何香凝・宋慶齢・鄧穎超ら無数の中国の男尊女卑を改造して男女平等を実現するために終生奮闘した先輩たちを思うと、この三八デーについて、私は悲しみ悼んでいる。
 すすぎえない冤罪をこうむっている若いフェミニズムアクティビストが早く自由を獲得するよう願う!」(13)

五、逮捕の背景について

公共交通の痴漢防止というテーマは、本ブログでお伝えしてきたように、2012年に上海地下鉄の痴漢問題を取り上げたことに始まり、昨年は行政側とも会談をして、一定の前向きの反応を得たような問題ですから(本ブログの記事「広州で若い女性たちが公共交通の痴漢対策について交通管理委員会、地下鉄公司、警察、婦女連合会などと会談――各地で『赤ずきん』姿で痴漢・セクハラ反対活動」)、このテーマ自体が問題だったとは考えられません。

だから、おりしも両会(人民代表大会と政治協商会議)が開催されている期間だから、活動を抑圧したのだろうとも考えられてきました。当時、環境保護の集会を各地の市政府の前で開こうとしたから、民間の活動を抑圧しているという見方もありました(14)

そうした中、陳亜亜さんは、3月8日の時点で、「私は公共交通の痴漢防止は安全なテーマだと思っていたので、力ずくの治安維持の対象になるとは思わなかった。また三八(国際女性デー)が過ぎれば釈放されるという、暫時の制圧だと思ったけれど、今日、ある人が30日入獄しなければならないと言っているのを見た。これは、単純に両会のためではなく、あたかも政府が放出するための力を長いあいだ蓄えていて、今回のことを口実にして、重い拳で攻撃して、このような活動を厳しく制圧をする発端にしようとしていると感じた」と、かなり深刻な見方を示しました(15)

実際、彼女たちは逮捕されて6日経っても釈放されておらず、陳亜亜さんの心配が当たったのではないかと思います。

六、国際・国内的な支援広がる

この事件は、日本のマスコミではなぜか報じられていませんが、ロイター通信やBBC、ニューヨークタイムス、ガーディアンも報じました(16)

また、国連の第59回女性の地位委員会が3月9日~20日までニューヨークで開催されており、各国のフェミニストが「女权无罪(フェミニズム無罪)」「CHINA:FREE FEMINIST」といったプラカードを掲げて、中国政府にフェミニストの釈放を要求しました(17)

中国国内についても、「理解女权主义,关注被打压的女权运动」には、彼女たちを支持する多くの記事やアピールが収録されていますが、労働者やLGBT関係者が目立ちます。

それというのも、彼女たち行動派のフェミニスト活動家は、自分自身がセクシュアル・マイノリティであったり、セクシュアル・マイノリティの運動にも関わったりしていました。とくに、韋婷婷さんはバイセクシュアルの活動家で、「北京同性愛相談ホットライン」の後身である「北京紀安徳(紀安徳=genderの音訳)相談センター」というセクシュアル・マイノリティ団体のプロジェクトの主任でしたし、徐汀さんは、武漢Lainbow LGBTの代表でした。

また、HIV/AIDS感染女性やセックスワーカーへの支援者の葉海燕さんも、彼女たちに大きな声援を送っています。

3月12日午前の段階で、世界で集めている下の1の署名は、署名人数が1000人を超え、署名者の国籍も73に達しました。また、鄭楚然さんの母校の中山大学を含めた広州の10大学、武嵘嵘さんの母校・中華女子学院、李婷婷(李麦子)さんの母校・長安大学の学生がみな声明を出したり署名運動をしたりしているとのことです(18)

七、弁護士が李婷婷(李麦子)さんと面会

3月12日に、李婷婷(李麦子)さんと面会した燕薪弁護士によると、李さんは「やったことは何ら法律に違反していないばかりか、社会にとって有益である。すなわち、ジェンダー平等意識を広め、女性の権利に対する全社会の保護の認知を高めることであり、国家が女性の権利を保障するという国策とも合致している」と述べたそうです。李さんは、関心を持ってくれている社会の各界の人々に対して謝意を表明し、自分は勇敢にこの苦難に対して立ち向かうことが必ずできるし、自分と将来に自信を持っていると表明したとのことです。

また、李さんは、6日夜に自分を逮捕した警官は、(身分を証明する)証明書を誰も提示せず、彼らが示した召喚状も捜査証も空白であり、名前さえ書いていなかったと述べました。これは重大な違法行為だとして、弁護士がしかるべき機関に告発するとのことです(19)

八、署名運動にご協力をお願いします!

国際的に集められている署名を日本語訳しましたので、皆さまも、ぜひ署名をお願いいたします!

署名1

今、国際的に集められている署名です。

【中国政府に彼女たちの即時釈放を求める署名】(この署名の文面については、大橋史恵さんの翻訳を参考にさせていただきました)
http://goo.gl/forms/v7m4L8tYdB

私たちは世界中のフェミニストです。2015年の国際女性デー直前に、中国の5人の若いフェミニスト活動家たちが、バスの中でセクシュアルハラスメントに反対する運動を計画したという理由で拘留されたと知り、ショックを受けました。

20年前の1995年、中国は第4回世界女性会議を開催しました。北京行動綱領に署名し、女性の権利とジェンダー平等の推進に力を注ぐと決意したのです。中国政府がこれら5名の若いフェミニストたちにしたことは、許しがたいことであり、北京行動綱領と女性差別撤廃条約の精神に反しています。

彼女たち5名のフェミニストは、李婷婷、王曼、韋婷婷、武嵘嵘、鄭楚然です。彼女たちは、ジェンダー規範を変革し、ジェンダー平等を推進するために、創意あふれるあらゆる手段を使って、一般の人々のジェンダーへの気づきを高めるという使命に力を尽くしてきました。彼女たちは、中国における女性運動の新しい波をリードしています。彼女たちは、中国をより住みよい社会に変革して、中国の未来を創造しているのです。

私たちは彼女たちを心の底から支援しています。彼女たちに、私たちがいつもそばにいると知ってほしいと思っています。女性の人権を擁護する人びとへの弾圧は世界中で起きており、私たちは絶対に彼女たちを守らなければなりません。それは彼女たちの問題であるとともに、私たちの問題でもあるのです。

私たちは中国政府に対して、彼女たちの即時釈放を求めます! どうぞ私たちに支援をください。そしてこのメッセージを、できるだけ多くの人たちに知らせてください。

世界のフェミニストより
2015年3月9日

【以下、署名欄部分の翻訳です。】
Your Name (名前)
Your Country (国)
私たちの目標は、最低50カ国からの支援を集めることです。どうぞ広くシェアしてください!皆さんのご尽力に感謝します。

署名2

こちらは香港の女性/ジェンダー団体の署名です。

【中国政府にフェミニスト活動家の釈放を求める声明】

【關於敦促中國政府釋放女權活動家的聲明】
発起団体:中国婦女協進会

香港の女性/ジェンダー団体は、北京の当局が、まだ十分な根拠がない状況において、省を越えて5名の有名なフェミニスト活動家、すなわち北京の李婷婷(麦子)、韋婷婷、王曼、杭州の武嶸嶸、広州の鄭楚然(大兔)を逮捕したことに対して重大な関心を持っている。私たちは、北京の公安当局に対して、憲法が賦与した人民の言論の自由を尊重・厳守し、関係者の司法的権利を確実に保証し、弁護士・家族と面会させ、人身の安全を確保すること、ならびに、違法行為の証明ができていない情況の下では、ただちに各人を釈放することを求める。

得られた資料によると、逮捕の行動は3月6日から始まった。当日午後4時、北京の韋婷婷と王曼が当地の海淀区派出所に連行され、訊問された。同日深夜11時半、北京の李婷婷と広州の鄭楚然も、それぞれ5、6名の警官の訪問を受けた。李婷婷の家には警官が扉をこじ開けて侵入して、李を連行し、その後30時間あまり経った今も消息不明である。鄭楚然は、広州の地方警察にただちに派出所に連行され、8時間訊問された後、ホテルに軟禁され、現在は、「寻衅滋事(挑発してトラブルを起こした)」という罪名によって刑事拘留され、北京の警察に連行された。3月7日、広州の武嶸嶸は午後2時に飛行機で到着した杭州の空港で、ただちに北京の国保(公安部国内安全保衛局)に連行され、西湖区の古蕩派出所で訊問された。当日午後5時10分、友人が一度、武嶸嶸が泣いて訴え、痛みを叫ぶ電話を受けたが、通話は直ちに切断され、その後再度の連絡はない。

私たちは、各人の現在の状況、とくに武嶸嶸の人身の安全の状況に非常に関心を持っている。私たちは、中国の法令と国際基準にもとづけば、武嶸嶸が病気を患っている状況の下では、拘留している機関は、ただちに有効な治療をする義務があることを指摘しなければならない。

国際女性デーでは、これまで40年、さまざまな祝賀をし、女性の権利に関するテーマを提起し、法律と政策の改革の提唱をして、女性の社会的地位を確認し、男女平等の原則を保障することによって、ずっと各地の女性の権利の訴えの場の一つであった。中国でも、国際的にも、各地でもそうであった。

中国はつとに1995年に国連と共催して、「両性の平等、発展と平和」をテーマとする「第4回世界女性会議」をおこない、その期間に「北京宣言」と「北京行動綱領」を採択した。先月、習近平は、公開の講話で、中国は男女平等を基本的国策として堅持すると述べた。これらはみな、女性というテーマの討論や訴えは、中国ではけっしてタブーではないことを示している。

調べたところ、5名の逮捕された女性が今回逮捕されたのは、彼女たちが「セクハラを制止し、みんなの安全を守ろう」「痴漢を捕まえて、警察に駆け込もう!」といった張り紙を作成し、3月7日に自分がいる都市で配布し、「公共交通セクハラ防止メカニズム」を設立することを要求する予定だったことによる。しかし、こうした行動は、彼女たちが、今年は全国総工会(全国的な官制の労働組合)が職場でのセクハラ問題について両会(人民代表大会と政治協商会議)で提案することを知り、セクハラ問題が重視される可能性があるので、民間でも関心を集めようとしたからにすぎない。私たちは、彼女たちのアクション計画は、穏健で理性的であり、各地の民間社会が注目を集め、提案・教育をする常用の手法であり、けっして「挑発してトラブルを起こす」、あるいはその他の刑事的な非難に当たるものではないと考える。私たちは、北京の公安当局の逮捕行動の合理性・合法性に対して、強い疑問を表明する。

実際、中国のセクハラ問題は社会の現実であり、また近年どこでも関心を持たれ、討論されている。北京衆沢女性法律相談サービスセンターと北京市千千弁護士事務所の2011年の北京・広東など4地での研究によると、セクハラは非常に普遍的で、40%から60%の職場の女性の生活に影響を与えており、また、セクハラを受けた人々のうち、20歳~29歳の若い人の比率が最も高く、57.5%に立っているが、多く人は我慢したり退職したりしている。

問題は今も存在しており、さまざまなところから注目されている。国連の女性差別撤廃委員会が2014年11月7日に中国政府の国家報告に対して発表した総括所見では、中国のセクハラ問題に対して関心を表明し、中国政府に対して、立法によって雇い主に職場で発生するセクハラ事件の法律上の責任を負わせることを求めている。

ここに、私たちは、中国政府に、問題を提起する人を拘禁することによって声を上げられなくするのではなく、社会のさまざまなテーマに対して事実にもとづいて行動するという態度によって対応して、法律を整備し、実際に執行することよってこそ問題の根本が解決するということを訴える。私たちは、この事件に関心を持ち、これからも各人が釈放されるまでフォローを続けるということを再度強調する。

(1)內地女權人士婦女節前夕被捕」『明報』2015年3月8日。
(2)以上は、全体としては、「大陆女权运动遭打压 女权主义者因欲举办反性骚扰活动遭半夜抓捕 多人已失联」维权网2015年3月7日、「中国女权NGO遭严厉打压,杭州妇女平权倡导者武嵘嵘被带走疑遭暴力 及多位女权主义者被捕情况通告」维权网2015年3月8日、「內地女權人士婦女節前夕被捕」『明報』2015年3月8日、新婦女協進會「【關於敦促中國政府釋放女權活動家的聲明】」。
(3)China Detains Several Women’s Rights Activists,New York Times,2015.3.8
(4)同上。
(5)China detains feminist activists ahead of Women's Day Reuters 2015.3.7
(6)voiceyaya 的微博2015年3月10日 08:42
(7)黄思敏律师的微博2015年3月8日 01:46
(8)牛犇犇「妇女节,因为反骚,所以被扰? | NGOCN特评」2015年3月7日
(9)西藏雪域彩虹小组的微博2015年3月10日 00:08
(10)小手大头的微博2015年3月8日 16:46
(11)酷拉时报的微博2015年3月8日 08:52
(12)赵思乐feminist的微博【2015年3月8日 妇女节在中国的真正回归】2015年3月8日 20:58
(13)吕频的微博2015年3月8日 05:50→指冷君的微博2015年3月8日 11:36
(14)內地女權人士婦女節前夕被捕」『明報』2015年3月8日。
(15)voiceyaya 的微博2015年3月8日
(16)ロイターやニューヨークタイムスは既出。「婦女節前中國拘捕多名女權活動者」BBC中文網2015年3月7日、China detains feminist activists over International Women's DayGuardian2015.3.9。
(17)新媒体女性的微博【特别关注:数名女权者因欲在三八妇女节举行反性骚扰活动被羁押 全球多地关注声援】3月9日 19:57
(18)新媒体女性的微博【女权者被拘文章已火速被删禁转:从学校到工人 从国内到国际】3月12日 17:34
(19)王秋实律师的微博3月12日 13:00
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